ファジル・ゲビは、エチオピアの都市ゴンダールにある王宮群が立ち並ぶ小高い丘。17世紀から18世紀にかけて、ここを首都としていたゴンダール期ソロモン朝に含まれる)の歴代皇帝たちが居城や聖堂を建造した。1979年にユネスコ世界遺産に登録された。

世界遺産 ゴンダール地域の
ファジル・ゲビ
エチオピア
ファシリデス帝の宮殿
ファシリデス帝の宮殿
英名 Fasil Ghebbi, Gondar Region
仏名 Fasil Ghebi
登録区分 文化遺産
登録基準 (2), (3)
登録年 1979年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
ファジル・ゲビの位置
使用方法表示

建造物群 編集

ゴンダール様式 編集

ファジル・ゲビに並ぶ石造建造物群は、ゴンダール様式と呼ばれる独特の建築様式を持つ。その建築様式は、イスラーム建築インド建築バロック建築などの影響を受けている。

登録基準 編集

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

参考文献 編集

  • 中川武 三宅理一 山田幸正(監修)『世界遺産を旅する・第12巻(エジプト・アフリカ)』近畿日本ツーリスト、1999年
  • 青柳正規編『ビジュアル・ワイド 世界遺産』小学館、2003年

座標: 北緯12度36分29秒 東経37度28分11秒 / 北緯12.60806度 東経37.46972度 / 12.60806; 37.46972