ファッジ英語: fudge)は、西洋のキャンディの一種。もとはイギリス菓子で、そこからアメリカカナダオーストラリアニュージーランドに伝わった。

ファッジ

概要 編集

非常に甘く、質感や食味はキャラメルによく似ているが、キャラメルより砂糖の結晶量が多いため[1]キャラメルのような粘着力はなく、しっとりとしている。噛むと口の中で崩れるほどやわらかく、食感としてはフォンダンアイシングとハードキャラメルの中間にあたる[2]

調理 編集

 
大理石のスラブ上で冷却され成形されたファッジ

原材料は砂糖牛乳練乳がよく使用される)、バター。これらを完全に溶けるまでかき混ぜて116℃にまで加熱し、型に流しいれ冷やし固めると完成する[3]

フレーバーおよび同様のキャンディー 編集

 
各種ファッジ

チョコレートを混ぜたものはチョコレートファッジと呼ばれ、そのほかにもメープルシロップカラメルなどさまざまなフレーバーを混ぜたものが販売されている。また、マシュマロナッツドライフルーツなどを中に混ぜ込むこともよく行われる。

ポーランドには独自のクルフカと呼ばれる物が存在し、ヨーロッパ各国で販売されている。 チョコレートやコーヒーの風味のものから、豆乳を使ったものまで存在する。

ホットファッジ(ソース) 編集

アメリカやカナダでアイスクリームのトッピングとして使用されるホット・ファッジは本来のファッジとは関係がなく、そういった名前のチョコレート・シロップである。ホット・ファッジはアイスクリーム、とくにサンデーやパフェによく使用される。

出典 編集

  1. ^ "お菓子の辞典(ふーほ)". お菓子の辞典ホームページ. 2021年7月10日閲覧
  2. ^ Goldstein, Darra (2015) (英語). The Oxford Companion to Sugar and Sweets. Oxford University Press. pp. 287–288. ISBN 9780199313396. https://books.google.com/books?id=jbi6BwAAQBAJ&pg=PA287 
  3. ^ 「洋菓子・和菓子・デザート百菓辞典」平成9年8月30日初版発行 東京堂出版 山本候充著 p214

参考文献 編集

  • Jones, Charlotte Foltz (1991). Mistakes That Worked. Doubleday. ISBN 0-385-26246-9 

関連項目 編集

外部リンク 編集