フィリップ・ペッシュナー

フィリップ・ペッシュナーPhilipp Petzschner, 1984年3月24日 - )は、ドイツバイロイト出身の男子プロテニス選手。これまでにATPツアーでシングルス1勝、ダブルス6勝を挙げている。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。自己最高ランキングはシングルス35位、ダブルス9位。ペシュナーペッツシュナーの表記揺れも見られる。

フィリップ・ペッシュナー
Philipp Petzschner
フィリップ・ペッシュナー
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
出身地 同・バイロイト
生年月日 (1984-03-24) 1984年3月24日(40歳)
身長 185cm
体重 77kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2001年
ツアー通算 7勝
シングルス 1勝
ダブルス 6勝
生涯獲得賞金 4,024,417 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(2012)
全仏 2回戦(2009・11)
全英 3回戦(2009・10)
全米 2回戦(2007・09-12)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト8(2011)
全仏 3回戦(2012)
全英 優勝(2010)
全米 優勝(2011)
優勝回数 2(英1・米1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 35位(2009年9月14日)
ダブルス 9位(2011年4月4日)
2014年11月4日現在

2010年ウィンブルドン選手権男子ダブルス2011年全米オープン男子ダブルスで、ユルゲン・メルツァーとペアを組んで優勝。

来歴 編集

ペッシュナーは4歳でテニスを始め、2001年にプロに転向。しばらくは下部ツアーを転戦した。4大大会では2006年全仏オープン男子ダブルスでデビュー。シングルスでは2007年全米オープンで予選を勝ち上がり初出場を果たした。男子テニス国別対抗戦デビスカップドイツ代表にも選ばれ、2007年9月のドイツとの準決勝に出場した。アレクサンダー・ワスケと組んだダブルスではドミトリー・トゥルスノフ/ ミハイル・ユージニー組に6-3, 3-6, 7-6(4), 7-6(5)で勝利したが、第4試合のシングルスではユージニーに4-6, 4-6, 6-3, 3-6で敗れ、チームも2勝3敗で敗退した[1]

2008年10月のエルステ・バンク・オープンではペッシュナーはシングルス予選から勝ち上がり単複で初めて決勝に進出した。シングルスの決勝ではガエル・モンフィスに6–4, 6–4で勝利しツアー初優勝を果たした[2]。ダブルスでは敗れ単複優勝はならなかった。シングルスランキングでも125位から72位に大幅に上がり、初めてトップ100入りした。

2010年ウィンブルドン選手権男子シングルスでは3回戦で優勝したラファエル・ナダルに4-6, 6-4, 7-6, 2-6, 3-6で競り負けたが、ユルゲン・メルツァーと組んだダブルスでノーシードから決勝に進出し、ロベルト・リンドステット/ホリア・テカウ組に6–1, 7–5, 7–5のストレートで勝利し優勝した[3]

2011年のゲリー・ウェバー・オープンでは2度目のシングルス決勝に進出したが、フィリップ・コールシュライバーとの決勝戦を6–7(5), 0–2とリードされたところで棄権した。2011年全米オープン男子ダブルスではメルツァーと組んで4大大会2度目の決勝に進出。マリウシュ・フィルステンベルク/マルチン・マトコフスキ組に6–2, 6–2で快勝し2010年ウィンブルドン以来の4大大会優勝を果たした[4]。ペッシュナーのダブルスでの5勝は全てメルツァーとのペアでのものである。

2012年のロンドン五輪にドイツ代表としてオリンピックに初出場した。シングルス2回戦でセルビアヤンコ・ティプサレビッチに6-3, 3-6, 4-6で敗れた。クリストファー・カスと組んだダブルスは1回戦でロシアミハイル・ユージニー/ニコライ・ダビデンコ組に5–7, 5–7で敗れた。

ATPツアー決勝進出結果 編集

シングルス: 3回 (1勝2敗) 編集

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (1-0)
ATPワールドツアー・250シリーズ (0–2)
サーフェス別タイトル
ハード (1-0)
クレー (0-0)
芝 (0-2)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2008年10月12日   ウィーン ハード (室内)   ガエル・モンフィス 6–4, 6–4
準優勝 1. 2011年6月12日   ハレ   フィリップ・コールシュライバー 6–7(5), 0–2 途中棄権
準優勝 2. 2012年6月23日   スヘルトーヘンボス   ダビド・フェレール 3–6, 4–6

ダブルス: 9回 (6勝3敗) 編集

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2008年10月12日   ウィーン ハード
(室内)
  アレクサンダー・ペヤ   マックス・ミルヌイ
  アンディ・ラム
1–6, 5–7
優勝 1. 2010年2月7日   ザグレブ ハード
(室内)
  ユルゲン・メルツァー   アルノー・クレマン
  オリビエ・ロクス
3–6, 6–3, [10-8]
優勝 2. 2010年7月3日   ウィンブルドン   ユルゲン・メルツァー   ロベルト・リンドステット
  ホリア・テカウ
6–1, 7–5, 7–5
準優勝 2. 2010年7月18日   シュトゥットガルト クレー   クリストファー・カス   カルロス・ベルロク
  エドゥアルド・シュワンク
6–7(5), 6–7(6)
優勝 3. 2011年2月13日   ロッテルダム ハード
(室内)
  ユルゲン・メルツァー   ミカエル・ロドラ
  ネナド・ジモニッチ
6-4, 3-6, [10-5]
優勝 4. 2011年7月16日   シュトゥットガルト クレー   ユルゲン・メルツァー   マルセル・グラノリェルス
  マルク・ロペス
6–3, 6–4
優勝 5. 2011年9月10日   全米オープン ハード   ユルゲン・メルツァー   マリウシュ・フィルステンベルク
  マルチン・マトコフスキ
6–2, 6–2
準優勝 3. 2012年1月8日   ブリスベン ハード   ユルゲン・メルツァー   マックス・ミルヌイ
  ダニエル・ネスター
1–6, 2–6
優勝 6. 2014年10月19日   ウィーン ハード
(室内)
  ユルゲン・メルツァー   アンドレ・ベーゲマン
  ユリアン・ノール
7–6(6), 4–6, [10–7]

4大大会ダブルス優勝 編集

4大大会シングルス成績 編集

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 通算成績
全豪オープン LQ LQ 1R 1R 1R 2R A A 1–4
全仏オープン A A 2R 1R 2R 1R 1R A 2–5
ウィンブルドン A 2R 3R 3R 1R 2R 1R A 6–6
全米オープン 2R LQ 2R 2R 2R 2R 1R LQ 5–6

脚注 編集

外部リンク 編集