フォッケウルフ F19エンテ

フォッケウルフ F19 エンテフォッケウルフ社の創立者であるハインリヒ・フォッケの設計したエンテ型(先尾翼型)の航空機である。1927年9月2日に初飛行した。フォッケウルフ社の創立者の一人のテストパイロット、ゲオルク・ヴルフ英語版による1号機の試験飛行中に墜落事故が発生し、彼を死亡させた。

Focke-Wulf F-19 "Ente"

概要 編集

ハインリヒ・フォッケは先尾翼機の研究を行っており、1925年から実機の製作を行った。F19は通常の垂直尾翼をもち、肩翼配置の主翼に2基の空冷エンジンを装備し、機首に支柱を立てて水平(尾)翼を設置した。1927年から10数回の試験結果は良好であったが、9月29日の飛行中に墜落し、ウルフは死亡した。事故原因は、エンテ形式によるものでないとされている。その後改良されたF19aが製作され、ヨーロッパ各国でデモ飛行したが、受注を得ることはできなかった。製造されたのは試作機(1号機)F19と改良試作機(2号機)F19aの計2機のみであった。

スペック 編集

  • エンジン: ジーメンスSh-14星型エンジン 110馬力 2基
  • 最大速度:142km/h