フランシス・ピカビア

1879-1953, フランス出身の画家、詩人、美術家

フランシス=マリー・マルティネス・ピカビア(Francis-Marie Martinez Picabia, 1879年1月22日 - 1953年11月30日)は、20世紀前半の画家詩人美術家

フランシス・ピカビア
Francis Picabia
アトリエのフランシス・ピカビア
本名 フランシス=マリー・マルティネス・ピカビア(Francis-Marie Martinez Picabia)
誕生日 1879年1月22日
出生地 フランスの旗 フランスパリ
死没年 (1953-11-30) 1953年11月30日(74歳没)
死没地 フランスの旗 フランスパリ
墓地 モンマルトル墓地
国籍 フランスの旗 フランス
運動・動向 印象派キュビスムダダイスム
芸術分野 絵画
出身校 パリ国立高等美術学校
国立高等装飾美術学校
受賞 レジオンドヌール勲章シュヴァリエ
ウェブサイト Le Comité Picabia
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1879年、パリキューバ公使館員の父とフランス人の母の間に生まれ、1913年アーモリーショー以降アメリカとヨーロッパを行き来した。1945年、パリに戻り、最後はパリにて没す。74歳没。モンパルナス墓地に埋葬されている。

横尾忠則はピカビアに私淑し、ピカビアの作品をモチーフにした作品を制作している。

時期により、その作品のスタイルがめまぐるしく変わったことでも有名。主たるスタイルとその時期は、以下のとおり。

  • 印象派の時代(1902年-1909年)
  • フォーヴキュビスムオルフィスムの時代(1909年-1914年)
  • 機械の時代(1915年-1924年)
  • ダダの時代(1915年-1924年):ニューヨーク・ダダのメンバーでもあった
    • 「機械の時代」と「ダダの時代」をひとまとめにする考え方もある
  • 怪物の時代(1924年-1927年)
  • 透明の時代(1927年-1932年)
  • 模索の時代(1932年-1939年)
  • 具象の時代(1940年-1944年)
  • 抽象の時代(非具象の時代)(1945年-1951年)
caoutchouc英語版」1909ポンピドゥー・センター国立近代美術館 (フランス)所蔵
(左) 「Le saint des saints c'est de moi qu'il s'agit dans ce portrait, 1 July 1915;」 (中)「Portrait d'une jeune fille américaine dans l'état de nudité, 5 July 1915:」 (右) 「J'ai vu et c'est de toi qu'il s'agit, De Zayas! De Zayas! Je suis venu sur les rivages du Pont-Euxin, New York, 1915」
「Toy, monkey, and, ink, on cardboard (illustration in the journal „Cannibale“, no. 1」1920
「Transparence」1929

 

大のカーマニアであり、生涯に自動車を127台も買い換えた逸話が残っている[1]

日本における主要な展覧会 編集

  • ピカビア展・百の顔をもつダダイスト(西武美術館、1984年)
  • 疾走するダダイスト・ピカビア展(伊勢丹美術館・いわき市立美術館・近鉄アート館、1999年-2000年)
    • (注)展覧会カタログには、雑誌『391』の復刻版が付録でついている

日本語の主要文献 編集

  • 上記各展覧会の展覧会カタログ
  • ユリイカ1989年9月号・<特集>ピカビア--生成変化するダダイスト

脚注 編集

  1. ^ 1999年、伊勢丹博物館で開催されたピカビア展の広告より

関連項目 編集

外部リンク 編集