フリッジデール (Frigidaire) は、アメリカ合衆国の主要な家電メーカーの一つ(英語では正確にはアプライアンス(appliance)製造会社)。現在、スウェーデンに本社を置くエレクトロラックスの子会社。 1919年から1979年までは米国の自動車メーカーであるゼネラルモーターズ傘下であった。

歴史 編集

フリッジデールは、「ガーディアン・フリッジレーター・カンパニー(Guardian Frigerator Company)」として米国インディアナ州フォートウェインに創業。初の自立型[1] 冷蔵庫を開発した。これはナサニエル・B・ウェールズ(Nathaniel B. Wales)とアルフレッド・メロウェス(Alfred Mellowes)が1916年に発明したもの。 1918年、GM創業者のウィリアム・デュラントが個人で会社に投資し、1919年には社名を『フリッジデール[2]』とした。1919年から1979年までの60年間、フリッジデールは、ゼネラルモーターズ(GM)子会社だった。当初はデルコ=ライト(en:Delco-Light)の子会社、のち、オハイオ州デイトンに、ひとり立ちし、直接の子会社となった。 1979年、ウェスチングハウス・エレクトリック・コーポレーション傘下のWCIホワイト・コンソリデーテッド・インダストリーズ(White Consolidated Industries)に買収された。 1986年以降は、エレクトロラックス傘下である。

フリッジデール社は、以下の冷蔵庫を最初に作ったと表明している。

  • 電気式自立型冷蔵庫(electric self-contained refrigerator)
  • 家庭用フリーザー (home food freezer)
  • 室内用エアコン (room air conditioner)
  • 30インチ電気オーブン (30" electric range)
  • 家電のカラーコーディネーション (coordinated colors for home appliances)

現在のフリッジデール・ブランドにはケルビネーターホワイト=ウェスチングハウスタッパンギブソンも属している。

語法 編集

古い時代のアメリカ人には、特に南部では、フリッジデールとは、ブランド名ではなく、冷蔵庫そのものを指す言葉である。他には『アイスボックス』という言い方もされた。この用法は、米国国外でも見られ、たとえば、ケベック州フランスセルビアルーマニアペルーでも同様に用いられる。

脚注 編集

  1. ^ Self-Contained 自立型、自給型、継ぎ足しの必要のない
  2. ^ GM History

外部リンク 編集