プレザントタップ (Pleasant Tap) は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。競走馬としては1990年代初頭に活躍した。半弟ケンタッキーダービーゴーフォージンがおり、その父コーモラントはプレザントコロニーと同じヒズマジェスティ産駒なのでゴーフォージンとは4分の3同血になる。

プレザントタップ
欧字表記 Pleasant Tap
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1987年5月8日
死没 2010年10月8日(23歳没)
Pleasant Colony
Never Knock
母の父 Stage Door Johnny
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 T.M.Evans
馬主 バックランドファーム
調教師 ロス R.ピーチ(アメリカ)
クリストファー・スペカー(アメリカ)
競走成績
生涯成績 32戦9勝
獲得賞金 2,721,169ドル
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概要 編集

現役時代は2歳時から活躍し、3歳時のケンタッキーダービーでは3着に入っているが、G1初制覇は本格化した5歳時のサバーバンハンデキャップと遅かった。他にG1ジョッキークラブゴールドカップを含む4重賞を制した。ブリーダーズカップには2歳から5歳まで毎年異なる競走に参戦、牡馬が出走可能な競走はブリーダーズカップ・マイル以外全てに出走している。そのうちブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(2歳時、6着)とブリーダーズカップ・ターフ(3歳時、8着)は惨敗してしまったが、ブリーダーズカップ・スプリント(4歳時、2着)とブリーダーズカップ・クラシック(5歳時、2着)では好走した。5歳時には10戦4勝2着5回の好成績が認められ、エクリプス賞最優秀古馬牡馬に選出されている。

引退後はケンタッキー州レーンズエンドファームで種牡馬となる。1995年にはタップトゥミュージックを出したが、その後活躍馬を出せずに米種牡馬リーディングでも100位以下に低迷していた。だが、日本でタップダンスシチーが活躍したことが転機になり、2004年には日本種牡馬リーディングで54位、同国には2頭しか産駒がいなかったためアーニングインデックスは57.51(全国)という極めて高い数値を記録、この年には米種牡馬リーディング(ブラッドホース誌による)でも84位につけた。さらに続くピーティーズグレイイーグル、デビッドジュニアプレミアムタップ等の活躍により2005年には米種牡馬リーディングで37位、翌2006年には4位まで上昇、父プレザントコロニーの後を継ぎリボー系の主力種牡馬となった。2010年10月8日蹄葉炎のため安楽死。

産駒の特徴としては、自身と同じく幅広い距離適性を持ち、2歳戦は苦手だが高齢まで活躍する傾向があった。ダートもあまり問わない万能型。ただし少数の産駒に獲得賞金のほとんどを頼る傾向があり、2歳戦で勝ちあがる割合も8%と低かった。種付け料は2007年3月現在1万5000ドル(産駒誕生後)。体高(キ甲=首と背の境から足元まで)16.2ハンド(約165cm)。

Pleasant Colony産駒唯一の成功種牡馬であったが、後継種牡馬はことごとく失敗、早世、輸出され、Pleasant Colony系は2010年代早々に壊滅した。2017年から晩年の産駒で最後のG1馬Sahara Skyがインディアナ州で種牡馬入りする。

競走成績 編集

  • 1989年(5戦1勝)
  • 1990年(9戦3勝)
    • マリブステークス (G2) 、2着 - レキシントンステークス (G2) 、ネイティヴダイヴァーハンデキャップ (G3) 、3着 - ケンタッキーダービー (G1)
  • 1991年(8戦1勝)
    • 2着 - ブリーダーズカップ・スプリント (G1)
  • 1992年(10戦4勝)
    • ジョッキークラブゴールドカップ (G1) 、サバーバンハンデキャップ (G1) 、チャーチルダウンズハンデキャップ (G3) 、コモンウェルスブリーダーズカップステークス (G3) 、2着 - ブリーダーズカップ・クラシック (G1) 、ウッドワードステークス (G1) 、メトロポリタンハンデキャップ (G1)

種牡馬成績 編集

主な産駒 編集

ブルードメアサイアー(母の父)として 編集

血統表 編集

プレザントタップ血統リボー系 / Nasrullah5×4=9.38% Princequillo5×4=9.38%) (血統表の出典)

Pleasant Colony
1978 黒鹿毛
父の父
His Majesty
1968 鹿毛
Ribot Tenerani
Romanella
Flower Bowl Alibhai
Flower Bed
父の母
Sun Colony
1968 鹿毛
Sunrise Flight Double Jay
Misty Morn
Colonia Cockrullah
Nalga

Never Knock
1979 黒鹿毛
Stage Door Johnny
1965 栗毛
Prince John Princequillo
Not Afraid
Peroxide Blonde Ballymoss
Folie Douce
母の母
Never Hula
1969 黒鹿毛
Never Bend Nasrullah
Lalun
Hula Hula Polynesian
Black Helen F-No.1-x


脚注 編集

  1. ^ かしわ記念競走優勝馬 - 南関東4競馬公式サイト  2015年5月6日閲覧

外部リンク 編集