ヘイドン・ベンドール (Haydn Bendall1951年4月13日 - ) は、イングランド音楽プロデューサー音響技術者、ミキサー。アビー・ロード・スタジオでチーフ・エンジニアを10年間務めた経歴を持ち[1]、オーディオ・プロ・アワードで2009年のベスト・エンジニア賞を受賞している[2]

ヘイドン・ベンドール
Haydn Bendall
生誕 (1951-04-13) 1951年4月13日(73歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド エセックス
ジャンル ポップス、ロック、クラシック、オーケストラ、映画音楽
職業 音楽プロデューサー音響技術者、ミキサー
活動期間 1970年 – 現在
共同作業者 ケイト・ブッシュティナ・ターナーペット・ショップ・ボーイズポール・マッカートニーキャメルXTCクリス・ボッティケイティ・メルアゲイリー・ムーア坂本龍一マーク・アーモンドマッシヴ・アタックa-haデヴィッド・ギルモア

経歴 編集

オレンジ・スタジオでキャリアをスタートさせたのち、スタインウェイ・アンド・サンズでピアノの調律師となる[3]。その後、1973年にケン・タウンゼントのアビー・ロードにおけるチームに非常勤のアシスタントとして参加し、翌年から常勤として勤め始める[3]

初めにベンドールはトニー・クラークと共同でハービー・フラワーズや、スティーヴ・ハーレイ、アラン・パーソンズクリフ・リチャードキャメル[4]のアルバムに携わるほか、スカイとの緊密な関係を築いた。1980年代から1990年代にかけてケイト・ブッシュの『愛のかたち』(1985年)を含む5枚のアルバムを手がける。アビー・ロードではその後、XTC、トーヤ、ティナ・ターナーマッシヴ・アタックなどのエンジニアリングやプロデュースを手がけた。映画サウンドトラックでは『長く熱い週末』[5]、グラミー賞を受賞した[6]ラストエンペラー』で坂本龍一の作品を手がけている[7]

1991年にアビー・ロードを去り、フリーランスのプロデューサー、エンジニアとして活動を開始した[8]。フリーランスとしては、ペット・ショップ・ボーイズエヴリシング・バット・ザ・ガールパット・メセニークリス・ボッティレオナ・ルイス、ザ・プリースツ、マイク・バット、ケイティ・メルアの作品を手がけている[9]。1992年にはパット・メセニーのグラミー受賞アルバム『シークレット・ストーリー』のエンジニアリングのほか[10][11]エリック・ウールフソンのミュージカル「ガウディ」、「ギャンブラー」、「ポー」を手がけた[12]

近年ではラッセル・ワトソンの『ラ・ヴォーチェ』と、ザ・プリースツの『Noël』のミキシングおよびエンジニアリングを手がけている。ほかに、ベネディクト16世の声をフィーチャリングした『(Musik Aus Dem Vatikan) Alma Mater』[9]アンドレア・ボチェッリ用のオーケストラ・トラックのレコーディングと、シフィオ・ヌツシェベのミキシングを手がけた[13]。現在はロンドンはショアディッチのストロングルーム・スタジオを拠点に[14]、ジェローン[15]、ケイティ・メルア[16]ロンドン・ブルガリアン合唱団[17]、イゴール・グリゴリエフの制作に携わっている[18]

脚注 編集

  1. ^ Haydn Bendall biography
  2. ^ Audio Pro Award announcement
  3. ^ a b From Steinway to Abbey Road article
  4. ^ Case Study of Producer / Engineer – Haydn Bendall by Peter H A Jackson, SAE Institute
  5. ^ Allmusic”. Allmusic. 2012年7月27日閲覧。
  6. ^ Abbey Road history”. Abbeyroad.com. 2011年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月26日閲覧。
  7. ^ Last Emperor Soundtrack credits at Discogs
  8. ^ Alchemea Biography”. Alchemea.com (2011年11月30日). 2012年1月26日閲覧。
  9. ^ a b Allmusic”. Allmusic. 2012年7月27日閲覧。
  10. ^ Secret Story production” (PDF). 2012年1月26日閲覧。
  11. ^ Details at Artist Direct
  12. ^ Alchemea biography
  13. ^ biography”. Duncanmanagement.com. 2012年1月26日閲覧。
  14. ^ Haydn Bendall : Strongroom Resident”. Blog.strongroom.com. 2012年1月26日閲覧。
  15. ^ Jelone Music”. Jelone Music. 2012年1月26日閲覧。
  16. ^ Mike Batt's twitter stream
  17. ^ Recordings, Spring Summer 2011”. Londonbulgarianchoir.co.uk. 2012年1月26日閲覧。
  18. ^ blog”. Iamigorgrigorev.livejournal.com (2011年7月27日). 2012年1月26日閲覧。

外部リンク 編集