ヘイミッシュ・スチュアート

ヘイミッシュ・スチュアート(Hamish Stuart、1949年10月8日 - )は、スコットランド出身のミュージシャンギタリストベーシストシンガー作曲家レコード・プロデューサーアヴェレイジ・ホワイト・バンドの元メンバーである。

ヘイミッシュ・スチュアート
Hamish Stuart
ヘイミッシュ・スチュアート(2019年)
基本情報
出生名 James Hamish Stuart
生誕 (1949-10-08) 1949年10月8日(74歳)
出身地 スコットランドの旗 スコットランドグラスゴー
ジャンル ジャズR&Bファンクポップソウル
職業 ミュージシャン作曲家レコード・プロデューサー
担当楽器 ギターベースボーカル
活動期間 1972年 - 現在
共同作業者 アヴェレイジ・ホワイト・バンドポール・マッカートニーリンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンド、The 360 Band

略歴 編集

グラスゴーで生まれる。1967年頃、最初のプロのバンド「ドリーム・ポリス」を結成。シングルを3曲リリースした[1]。1972年6月、アヴェレイジ・ホワイト・バンドへ参加。1972年から1982年までアヴェレイジ・ホワイト・バンドのメンバーの時にアレサ・フランクリンチャカ・カーン、そしてデイヴィッド・サンボーンと仕事をした[2]アトランティック・スターの1986年のヒット曲「If Your Heart Isn't in It」を書き、スモーキー・ロビンソンジェフリー・オズボーンジョージ・ベンソンそしてダイアナ・ロスのために曲を書いた。

ポール・マッカートニーのバンド(マッカートニーと共に必要に応じてギターとベースを切り替えた)に参加し、マッカートニーの1989年のカムバック・アルバム『フラワーズ・イン・ザ・ダート』、そして1989年と1993年のマッカートニーのワールド・ツアーに参加した[3]

他のアーティストのために数多くのアルバムをコラボレートした後、1999年に自身のレコードレーベル「Sulfuric Records」から最初のソロ・アルバム『Sooner or Later』をリリースした[4]

自身のグループであるHamish Stuart Band[5]や、仲間であるGlaswegianのギタリストであり友人のJim Mullenとの演奏以外にも、ゴードン・ハスケルやスウェーデンのシンガーソングライターのメイヤもプロデュースしている。

2006年と2008年にリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのベース・プレイヤーとして「ピック・アップ・ザ・ピーセズ[6]」と「Work to Do」を演奏[7]。2019年にも[8]「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」、「Work to Do」、および「カット・ザ・ケイク」を演奏した。

2007年、オールスターズ・コレクティブ (All Stars Collective)によるアルバム『オール・アバウト・ザ・ミュージック』でプロデュースを担当し、ゲスト・ボーカルとしても登場。2015年7月、アヴェレイジ・ホワイト・バンドのバンド仲間であるマルコム・ダンカン英語版スティーヴ・フェローンと再会し「The 360 Band」を結成[9]。これは実質、オリジナルのアヴェレイジ・ホワイト・バンドの半分にあたる組合せだった。そして、2017年に『Three Sixty』というタイトルのアルバムをリリースし[10]、サポートミュージシャンと共にライブを披露した。

2016年には音楽に対する非凡な業績を評価され、BASCA英語版ゴールドバッジ賞を受賞した[11]

ディスコグラフィ 編集

ソロ・アルバム 編集

  • Sooner or Later (1999年)
  • 『リアル・ライヴ』 - Real Live (2001年)

アヴェレイジ・ホワイト・バンド 編集

  • 『ショウ・ユア・ハンド』 - Show Your Hand (1973年)
  • 『アヴェレイジ・ホワイト・バンド』 - AWB (1974年)
  • 『カット・ザ・ケイク』 - Cut The Cake (1975年)
  • 『ソウル・サーチング』 - Soul Searching (1976年)
  • 『パーソン・トゥ・パーソン』 - Person To Person (1976年) ※ライブ
  • 『ベニー&アス』 - Benny & Us (1977年) ※With ベン・E・キング
  • 『ウォーマー・コミュニケーションズ』 - Warmer Communications (1978年)
  • 『フィール・ノー・フレット』 - Feel No Fret (1979年)
  • 『シャイン』 - Shine (1980年)
  • 『キューピッズ・イン・ファッション』 - Cupid's In Fashion (1982年)
  • Live at Montreux 1977 (2011年) ※1977年7月10日、モントルー・ジャズ・フェスティバル録音

チャカ・カーン 編集

  • 『恋するチャカ』 - Chaka (1978年)
  • 『ノーティ』 - Naughty (1980年)
  • 『恋のハプニング』 - What Cha' Gonna Do for Me (1981年)
  • 『ビバップを歌う女』 - Chaka Khan (1982年)
  • フィール・フォー・ユー』 - I Feel for You (1984年)

ポール・マッカートニー 編集

リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンド 編集

  • 『リンゴ・アンド・ヒズ・オール・スターズ・バンド・ライブ2006』 - Ringo Starr & His All Starr Band Live 2006 (2008年)
  • 『ライヴ・アット・ザ・グリーク・シアター2008』 - Live at the Greek Theatre 2008 (2010年)

その他の参加アルバム・シングル 編集

  • ネッド・ドヒニー : "A Love Of My Own" (1976年)
  • ディック・モリシー & ジム・ミューレン : Up (1976年)
  • Various Artists : The Atlantic Family Live at Montreux (1977年)
  • デイヴィッド・フォスター : "River of Love" (1990年)
  • ジム・ミューレン : Jimjam (2000年)
  • The 360 Band : Three Sixty (2017年)
  • James Brown Is Annie : James Brown Is Annie II (2018年)

脚注 編集

  1. ^ Dream Police”. Rockingscots. 2019年3月19日閲覧。
  2. ^ Hamish Stuart Artist Biography”. AllMusic. 2019年3月19日閲覧。
  3. ^ Hamish Stuart”. Uk.yamaha.com. 2019年3月19日閲覧。
  4. ^ Hamish Stuart”. OKMusic. 2019年3月19日閲覧。
  5. ^ HAMISH STUART BAND”. COTTON CLUB JAPAN (2013年8月19日). 2019年3月19日閲覧。
  6. ^ 45cat - AWB - Pick Up The Pieces / Work To Do - Atlantic - USA - 45-3229
  7. ^ Sarah Rodman, Ringo and pals deliver genial tour through hits”. The Boston Globe (2008年6月26日). 2011年8月17日閲覧。
  8. ^ リンゴ・スター3年ぶり来日公演、オール・スター・バンドと共にビートルズ楽曲も”. Rolling Stone Japan (2018年11月7日). 2019年3月19日閲覧。
  9. ^ The 360 Band”. PledgeMusic. 2019年3月19日閲覧。
  10. ^ - The 360band's Hamish Stewart talks to SJF”. COMING GO ROUND AGAIN (2017年8月4日). 2019年3月19日閲覧。
  11. ^ BASCA Gold Badge Award winners revealed Music Week