ヘマソラールスペイン語: Gemasolar)は、スペインにある、商用の、タワー式太陽熱発電所である[3]。 「ヘマソラール」はスペイン語: Gema solar「太陽の宝石」という意味である。

ヘマソラール
ヘマソラールの位置(セビリア県内)
ヘマソラール
セビリア県におけるヘマソラールの位置
正式名称 Obra Gemasolar
スペインの旗 スペイン
所在地 アンダルシア州 セビリア県
フエンテス・デ・アンダルシーアスペイン語版
座標 北緯37度33分44.95秒 西経5度19分49.39秒 / 北緯37.5624861度 西経5.3303861度 / 37.5624861; -5.3303861 (ヘマソラール)座標: 北緯37度33分44.95秒 西経5度19分49.39秒 / 北緯37.5624861度 西経5.3303861度 / 37.5624861; -5.3303861 (ヘマソラール)[1]
現況 運転中
着工 2008年11月 (2008-11)
運転開始 2011年10月4日 (2011-10-04)
建設費 2億ユーロ(約220億)[2]
事業主体 トレーソル・エナジー英語版
太陽発電所
種類 CSP
CSP技術 タワー式
CSP数 1
ヘリオスタット 2650
熱容量 15時間
CPVT 採用
タービン製造元 セネル[1]
陸地面積 1.85 km2 (1 sq mi)
発電量
定格出力 19.9 MW
最大出力 19.9 MWe
設備利用率 75%
正味年間発電量 110 GWh/年
ウェブサイト
http://www.torresolenergy.com/TORRESOL/gemasolar.html
2012年1月12日現在
CO2年間削減3万トン[2]
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太陽塔に集光させて発電している様子

2011年10月4日開設。

立地 編集

イベリア半島のアンダルシア州セビリアの郊外にあり、ヨーロッパの中でも温暖なサンベルト地帯に位置する[4]

コルドバからセビリアへE05号線スール自動車道スペイン語版で90kmほど進むと、車窓右手に本発電所を望むことができる[3]

性能 編集

185ヘクタールの発電所用地に設置した2569個のヘリオスタット(反射面積30万平方メートル)を用いて、高さ140mの中央塔に集光させて発電をおこなうタワー式太陽熱発電を採用し、タワー上部にある受光部における溶融塩の温度は565以上に達し、タンクを用いた蓄熱によって日光のない状態が約15時間までであるならば汽力発電が可能である[4]

太陽光線が最も効率的にタワーに集中するよう、20毎に反射板の向きを変えている。太陽光より集めたエネルギーを熱源にタービンを回転させて発電を行う。出力1万9900キロワット。年間1億1千万キロワット時の発電量で、2万7500世帯の電力をまかなう[3]

建設費用 編集

本発電所には、18ヶ年の返済計画で2億ユーロ(約220億円)が投じられている。なお事業者であるトレーソル・エナジーは、スペインの大手エンジニアリング企業であるセネル(スペイン語: SENER)が60%の出資をしたほか、外資系ではアラブ首長国連邦アブダビマスダールより40%の出資を受けて設立された合弁会社である。[2]

脚注 編集

  1. ^ a b NREL: Concentrating Solar Power Projects - Gemasolar Thermosolar Plant”. 国立再生可能エネルギー研究所 (2011年10月24日). 2013年1月26日閲覧。
  2. ^ a b c Katell Abiven (2012年3月19日). “夜も稼働するスペインの太陽熱発電所「ヘマソラール」”. AFPBB News. AFP通信. https://www.afpbb.com/articles/-/2866562?pid=8670260 2012年11月30日閲覧。 
  3. ^ a b c “太陽エネルギーがいっぱい”. しんぶん赤旗日曜版第2部: p. 1. (2012年1月1日) 
  4. ^ a b Gemasolar: how it works (PDF)

関連項目 編集