ベストフンドシストアワード

ふんどしの普及に貢献した人物に贈られる日本の賞

ベストフンドシストアワード(ベストフンドシスト賞、BEST FUNDOSHIST AWARD)とは、日本ふんどし協会が主催するふんどしの普及に貢献したプロフェッショナルな人物[注 1]を選出する

ベストフンドシストアワード
受賞対象ふんどしの普及に貢献したプロフェッショナルに活躍する人物
日本の旗 日本
主催日本ふんどし協会
報酬ふんどし
初回2012年(2011年度)
最新回2024年(2023年度)
最新受賞者該当者なし
公式サイトベストフンドシストアワード

概要 編集

受賞の対象は、普段からふんどしを愛用しているか、日本ふんどし協会側からふんどしを愛用してほしいと切望する人物で、日本在住ならば国籍は問わない。日本ふんどし協会が日本記念日協会に申請した「ふんどしの日」である2月14日より前の2月上旬に毎年発表される。かつては授賞式を行っていたが、2017年度は不実施で、2018年度に実施したのを最後に、感染症対策等の影響もあって行われていない。

2014年度に、ふんどしを締め直して頑張ろうとする人物を応援する賞として「特別賞」を新設[1][注 2]。特別賞は対象の1年で騒動を起こしたセンセーショナル人物が選出され、ふんどしを使ったことがない場合でも選ばれるため[2]マスコミなどの注目を集めるために新設されたとみられる[3]。2018年度からは特別賞の選出は行っていない。また、同年度のみ、授賞式の年にふんどしの普及の貢献に期待できる人物に与える「期待の新人賞」が新設され、受賞者は授賞式の場で発表された[4]。この他、人物以外にもふんどし普及に貢献した作品が選出されることもあった。

歴代受賞者 編集

2011年度 編集

2012年2月14日新宿角座にて授賞式が行われた[5]

ふんどしが明るく楽しいものであるとポジティブなイメージを与えたとして、第1回の大賞受賞者に安田大サーカス団長安田が選出された。

大賞
団長安田安田大サーカス
受賞
いとうせいこう勝俣州和澤口俊之木口亜矢

2012年度 編集

2013年2月13日東京カルチャーカルチャーにて授賞式が行われ、同日夜には同会場で「ふんどし男は出てこない!?大真面目『ふんどしの日』前夜祭 in 台場」というイベントも行われた[6]

住吉美紀の大賞受賞理由として、ふんどし愛用者であること公言していること、ラジオ番組でコラボふんどしのプレゼントキャンペーンの実施、女性にも健康にいいことを広く発信した点などが挙げられた[7]

大賞
住吉美紀
受賞
いとうせいこう小山薫堂壇蜜山口勝平井上裕介NON STYLE
作品賞
テレビドラマ『押忍!!ふんどし部!

2013年度 編集

2014年2月13日、小田急百貨店新宿店イベント会場にて授賞式が行われた[8]。また、同店では「2.14 ふんどしの日フェア」というイベントも展開されていた[9][10]

テレビドラマ『押忍!!ふんどし部!』でふんどし姿を披露した古田新太が大賞を受賞。メンバー全員がふんどしを愛用しているというロックバンド・人間椅子が初めてグループ単位での受賞[11]。また、初めて人間以外の受賞者として静岡県磐田市のイメージキャラクターであるしっぺいが選出された[12]

大賞
古田新太
受賞
いとうせいこう上島竜兵ダチョウ倶楽部)、大島美幸森三中)、人間椅子しっぺい(磐田市イメージキャラクター)

2014年度 編集

2015年2月12日、東京カルチャーカルチャーにて授賞式が行われ[13]、同日夜には同会場で「『ふんどしの日』前々夜祭2015 in 台場」というイベントも行われた[14]

長年ふんどしを愛用し、ふんどし応援ソング「フンドシたまらンナー」を制作したサンプラザ中野くんが大賞を受賞[1]。日本ふんどし協会公式応援ソングとなった当該楽曲は「サンプラザ中野くん+ETERNAL JORNEY」名義で2015年2月9日より各種音楽配信サイトにて配信が開始され[15]、前述のイベントでも披露された[14]。また、2011年度から3回連続で受賞していたいとうせいこうが今回をもって殿堂入りとなった[1]

大賞
サンプラザ中野くん
受賞
天野ひろゆきマキタスポーツ岸田雪子
作品賞
映画『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜
特別賞
矢口真里

2015年度 編集

2016年2月2日道往寺にて授賞式が行われた[16][17][18]

とにかく明るく下着の良さを広めたとして、とにかく明るい安村が大賞を受賞した[19]。ふんどし専門ショップ「TeRAYA」とのコラボレーションでふんどしPRポスターを発表していたV・ファーレン長崎がチームでの受賞となり[20]、授賞式には代表して広報の新ヶ江周二郎が出席した[16]

大賞
とにかく明るい安村
受賞
内田理央西明日香佐々木優太V・ファーレン長崎
特別賞
前園真聖ねば〜る君茨城県非公認マスコットキャラクター)

2016年度 編集

該当者なしとして開催されなかった。協会サイトでは「当協会の努力不足」とも書かれている。

2017年度 編集

映画『帝一の國』や大河ドラマ『おんな城主 直虎』でふんどし姿を披露し、若い世代への普及に貢献したとして菅田将暉が大賞を受賞した[21][22]。なお、この年は受賞者のメッセージ動画は投稿されたが、授賞式は行われなかった。

大賞
菅田将暉
受賞
五十嵐結也
特別賞
井上裕介NON STYLE
作品賞
映画『帝一の國

2018年度 編集

2019年2月12日ウシオ電機本社で授賞式が行われた[4]

バーレスクの男性版「ボーイレスクショー Betterfly TOKYO」を主催し、ふんどし姿のダンサーとしても活躍している平成ノブシコブシ吉村崇が大賞に選出された[23]。この回に新設された「期待の新人賞」の受賞者は事前に発表はせず、授賞式の場で発表された[4]

大賞
吉村崇平成ノブシコブシ
受賞
浅川梨奈せやろがいおじさん
期待の新人賞2019
斎藤工

2019年度 編集

前年度に期待の新人賞が贈られ、映画『麻雀放浪記2020』での着用に加えてバラエティ番組などでもふんどしについて発信した斎藤工が大賞に選出された[24]。この年は受賞者のメッセージ動画の投稿のみで、授賞式は行われず、また、大賞以外の選出者がいなかった。

大賞
斎藤工

2020年度 編集

バラエティ番組などでのふんどし着用についてSNSで発信していたお笑いコンビ・EXITの両名が大賞に選出された[25]。この年は受賞者の発表のみで、新型コロナウイルス感染症流行の影響から授賞式は行わなかった。また、前年に続き、大賞以外の選出者がいなかった。

大賞
EXITりんたろー。兼近大樹

2021年度 編集

テレビ番組などでふんどし着用について積極的に発信し、リラックスウェアとしてのふんどしの魅力や可能性を、世間、特に女性に広く認知させたことから、フリーアナウンサーの新井恵理那が大賞に選出された[26]。この年も新型コロナウイルス感染症流行の影響から授賞式は行わなかったが、新井と本仮屋による受賞メッセージ動画が投稿された[27]

大賞
新井恵理那
受賞
虫眼鏡東海オンエア)、本仮屋リイナ

2022年度 編集

テレビ番組や自身のYouTubeチャンネル等でふんどしを着用していることを公表して、自身の感想を積極的に発信しており、影響力の高さからふんどし愛用者が増えているとして、千原兄弟千原ジュニアが大賞に選出された。この年も授賞式は行わなかった[28]

大賞
千原ジュニア千原兄弟
受賞
東京力車向井慧パンサー

2023年度 編集

該当者なしとして開催されなかった。協会サイトでは「『ふんどし』の良さを伝えきることができなかったという当協会の不徳の致すところ」とお詫びの文章が掲載された。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 芸能、文化、スポーツ等でプロフェッショナルとして活躍している人物とされる。
  2. ^ ただし、作品やキャラクターが特別賞という名前で受賞したこともあった。

出典 編集

  1. ^ a b c “なぜか特別賞に矢口真里さんが ふんどし普及の貢献者に贈る「ベストフンドシストアワード2014」決定”. ねとらぼ (アイティメディア). (2015年2月2日). https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1502/02/news132.html 2018年11月30日閲覧。 
  2. ^ 矢口真里(インタビュアー:青柳雄介)「矢口真里 独占インタビュー「ふんどしを締め直して再出発を目指します(笑)」」『TSUTAYA/ツタヤ』、2015年2月2日https://tsutaya.tsite.jp/news/geinou01/i/21755672/index2018年8月18日閲覧 
  3. ^ “矢口真里「ベストふんどし賞」受賞のカラクリ、“ヤリマンキャラ”確立で追い風か”. 日刊サイゾー (サイゾー). (2015年2月3日). https://www.cyzo.com/2015/02/post_20481_entry.html 2018年11月30日閲覧。 
  4. ^ a b c “浅川梨奈、バレンタインは「ふんどしの真ん中に本命、義理と書いて渡せば…」”. SANSPO.COM (産業経済新聞社). (2019年2月12日). https://www.sanspo.com/article/20190212-DTCRAWSEFFKTHL746KGBXJQP2A/ 2019年2月13日閲覧。 
  5. ^ “団長安田、初代ベストフンドシスト受賞に歓喜「パンツ全部捨てる」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2012年2月14日). https://www.oricon.co.jp/news/2006972/full/ 2018年11月29日閲覧。 
  6. ^ ベストフンドシスト賞2012の授賞式および、日本ふんどし協会単独イベント『ふんどし男は出てこない!?大真面目「ふんどしの日」前夜祭 in 台場』開催のお知らせ』(プレスリリース)一般社団法人 日本ふんどし協会、2013年2月7日https://www.value-press.com/pressrelease/1071282018年11月29日閲覧 
  7. ^ “日本ふんどし協会が「ベストフンドシスト賞2012」発表-壇蜜さんら”. 新宿経済新聞 (クロール). (2013年1月11日). https://shinjuku.keizai.biz/headline/1651/ 2018年11月29日閲覧。 
  8. ^ 大賞は俳優の古田新太氏!ふんどし普及に貢献した著名人に贈られる『ベストフンドシスト賞2013』受賞者決定のお知らせ』(プレスリリース)一般社団法人 日本ふんどし協会、2014年1月24日https://www.value-press.com/pressrelease/1210282018年11月29日閲覧 
  9. ^ “ダチョウ上島「豆絞りに頬かむりが正装」フンドシスト受賞”. お笑いナタリー (ナターシャ). (2014年2月14日). https://natalie.mu/owarai/news/109812 2018年11月29日閲覧。 
  10. ^ “ふんどしレジェンド上島竜兵も登場!ベストフンドシストアワード2013授賞式に潜入してきた!”. meeti. (2014年2月13日). http://i.meet-i.com/?p=50971 2018年11月30日閲覧。 
  11. ^ “人間椅子、ふんどしに貢献し「ベストフンドシスト賞」受賞”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2014年1月19日). https://natalie.mu/music/news/108033 2018年11月29日閲覧。 
  12. ^ 磐田市イメージキャラクター「しっぺい」が日本ふんどし協会のベストフンドシスト賞を受賞!?”. ゆるキャラグランプリオフィシャルウェブサイト (2014年1月27日). 2018年11月29日閲覧。
  13. ^ 東京カルチャーカルチャー [@tokyoculture2] (2015年2月12日). "2/14 「ふんどしの日」を踏まえ、本日は「ベストフンドシスト」授賞式を、ここ東京カルチャーカルチャーで行います。". X(旧Twitter)より2018年11月30日閲覧
  14. ^ a b 『ふんどしの日』前々夜祭2015 in 台場 ゲスト サンプラザ中野くん”. 東京カルチャーカルチャー. イッツコム. 2018年11月29日閲覧。
  15. ^ サンプラザ中野くん+ETERNAL JORNEYが歌う『フンドシたまらンナー』日本ふんどし協会公式応援ソングに決定!』(プレスリリース)一般社団法人 日本ふんどし協会、2015年2月9日https://www.value-press.com/pressrelease/1373542018年11月30日閲覧 
  16. ^ a b “ベストフンドシストの西明日香が熱弁「女性こそふんどしを履くべき!」”. WebNewtype (KADOKAWA). (2016年2月2日). https://webnewtype.com/report/article/71971/ 2018年11月29日閲覧。 
  17. ^ ねば〜る君も愛用!2月14日は「ふんどしの日」ベストフンドシストアワード授賞式に行ってきました。”. よむよむカラメル. GMOペパボ. 2018年11月30日閲覧。
  18. ^ お寺でふんどし!「ベストフンドシストアワード」開催”. BEYOND. スペースマーケット. 2016年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月14日閲覧。
  19. ^ “とにかく明るい安村が「ベストフンドシストアワード2015」大賞”. お笑いナタリー (ナターシャ). (2016年2月2日). https://natalie.mu/owarai/news/174568 2018年11月30日閲覧。 
  20. ^ “日本ふんどし協会、前園氏とJ2長崎を表彰…ベストフンドシストアワード”. SOCCER KING (フロムワン). (2016年1月29日). https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160129/396533.html 2018年11月30日閲覧。 
  21. ^ “菅田将暉「ベストフンドシスト賞」を受賞した異常な“ふんどし愛””. アサジョ (徳間書店). (2018年2月17日). https://asajo.jp/excerpt/46540 2018年11月30日閲覧。 
  22. ^ “映画賞総なめの菅田将暉を困惑させた「ベストフンドシスト」大賞受賞”. デイリー新潮 (新潮社). (2018年2月22日). https://www.dailyshincho.jp/article/2018/02220615/?all=1 2018年11月30日閲覧。 
  23. ^ 大賞は、平成ノブシコブシ 吉村 崇さん!ふんどし普及に貢献した著名人に贈られる『ベストフンドシストアワード2018』受賞者決定のお知らせ』(プレスリリース)一般社団法人 日本ふんどし協会、2019年2月4日https://www.value-press.com/pressrelease/2151912019年2月6日閲覧 
  24. ^ 大賞は、斎藤 工さん!ふんどし普及に貢献した著名人に贈られる『ベストフンドシストアワード2019』受賞者決定のお知らせ』(プレスリリース)一般社団法人 日本ふんどし協会、2020年2月6日https://www.value-press.com/pressrelease/2359202020年2月12日閲覧 
  25. ^ 大賞は、EXITのお二人!ふんどし普及に貢献した著名人に贈られる『ベストフンドシストアワード2020』受賞者決定のお知らせ』(プレスリリース)一般社団法人 日本ふんどし協会、2021年2月5日https://www.value-press.com/pressrelease/2638332021年2月14日閲覧 
  26. ^ 大賞は、新井恵理那さん!ふんどし普及に貢献した著名人に贈られる『ベストフンドシストアワード2021』受賞者決定のお知らせ』(プレスリリース)一般社団法人 日本ふんどし協会、2022年1月27日http://www.japan-fundoshi.com/archives/9812022年2月14日閲覧 
  27. ^ “新井恵理那、“フンドシスト”大賞の喜び語る「まさか!」”. ナリナリドットコム. (2022年2月12日). https://www.narinari.com/Nd/20220270254.html 2022年2月14日閲覧。 
  28. ^ 大賞は、千原ジュニアさん!ふんどし普及に貢献した著名人に贈られる『ベストフンドシストアワード2022』受賞者決定のお知らせ』(プレスリリース)一般社団法人 日本ふんどし協会、2023年2月1日https://www.value-press.com/pressrelease/3119072023年2月1日閲覧 

外部リンク 編集