ベニン湾(ベニンわん、: Bight of Benin)またはベナン湾(ベナンわん、: golfe du Bénin)は、アフリカギニア湾の一部を占める湾曲部(bight)で、かつて奴隷海岸Slave Coast)と呼ばれた悲劇の海岸とほぼ重なる。沿岸にはナイジェリアベナントーゴ及びガーナ国々がある。この地域で最大の都市は、ナイジェリアの商都ラゴスLagos)である。

地理 編集

セントポール岬から東へ約640km、ニジェール川のヌン河口まで伸びている。東側にはボニー湾(旧ビアフラ湾)が続いている。この湾はベニン王国にちなんで命名された[1]

大西洋奴隷貿易との歴史的な関連から、この地域は奴隷海岸として知られるようになった。アフリカの他の多くの地域と同様に、ベニン湾に沿った強力な先住民の王国は、ヨーロッパ列強の到来後に大きく拡大し、アメリカ大陸の植民地化とともに世界的な貿易となった、長年確立した奴隷貿易に大きく依存していた[2]1640年代ではベニンは年間1200人の奴隷を受け入れたと推定されている。新しい国が生まれと異なるルートが出来るまで、規制によって奴隷貿易の増加は困難であった[3]

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ Bight of Benin | bay, Atlantic Ocean | Britannica” (英語). www.britannica.com. 2021年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月11日閲覧。
  2. ^ Edward Brynn, Slavery in the Sahel Archived 2013-01-28 at the Wayback Machine., University of North Carolina
  3. ^ Transformations in Slavery, Lovejoy 1983, Pg. 54