ベラルーシ・ルーブルベラルーシ語: рубельロシア語: рубль)は、ベラルーシの通貨である。ルーブリと表記する場合もある。補助通貨はカペイカベラルーシ語: капеекロシア語: копейка)であり、1ルーブル=100カペイカ。ISO 4217の通貨コードはBYN2016年までBYRを、2000年までBYBを使用)。

ベラルーシ・ルーブル
ベラルーシ語: беларускі рубель
ロシア語: белорусский рубль
2016年に導入された500ルーブル紙幣
ISO 4217
コード
BYN
中央銀行ベラルーシ中央銀行
 ウェブサイトwww.nbrb.by
使用
国・地域
 ベラルーシ
インフレ率6.0%
 情報源The World Factbook
(2017年)
補助単位
 1/100カペイカ(コペイカ)
 カペイカ(コペイカ)к
硬貨1、2、5、10、20、50カペイカ、1、2ルーブル
紙幣5、10、20、50、100、200、500ルーブル

概要 編集

ソビエト連邦から独立後しばらくの間はソビエト連邦ルーブルが通用していたが、ベラルーシ中央銀行が設立され、1992年5月新たにベラルーシ・ルーブルが発行が開始された。ソ連ルーブルとの交換比率は1ベラルーシ・ルーブル=10ソ連ルーブルであった。その後インフレが急激に進行し、1996年には100,000ルーブル紙幣、1998年には500,000ルーブル紙幣、1999年には5,000,000ルーブル紙幣が発行された。

そのため2000年1月に1000分の1のデノミを実施した。しかしその後もインフレは続いており、2001年4月には10,000ルーブル紙幣が発行、2002年には20,000ルーブル、50,000ルーブル紙幣、2005年7月には100,000ルーブルが発行された。

2016年7月1日には1万分の1のデノミが実施され、7種の紙幣(5、10、20、50、100、200、500新ルーブル)と8種の硬貨(1、2、5、10、20、50新カペイカ、1、2新ルーブル)が発行された。なお、1991年のベラルーシ独立以降、これが同国初の硬貨発行となった[1]

コイン 編集

2016年、ベラルーシルーブルの歴史の中で初めて、コインはデノミネーションのために導入された。2016年6月以前のベラルーシは、世界でコインを発行したことがない数少ない国の一つだった。しかし、独立以来問題となっているインフレによって、発行された。

2016年7月以降有効のコイン(発行開始年:2009年)
イメージ 価格
硬貨 説明
直径
(mm)
厚さ
(mm)
質量
(g)
材質
    1新カペイカ 15 1.25 1.55 銅メッキスチール ベラルーシの国章、国の名前、発行年 富と繁栄を象徴する装飾
    2新カペイカ 17.5 2.10
    5新カペイカ 19.8 2.7
    10新カペイカ 17.7 1.80 2.8 黄銅メッキスチール 胎児性と生命力を象徴する装飾
    20新カペイカ 20.35 1.85 3.7
    50新カペイカ 22.25 1.55 3.95
    1新ルーブル 21.25 2.3 5.6 白銅メッキスチール 幸福と自由の追求を象徴する装飾
    2新ルーブル 23.5 2.0 5.81 中心:白銅メッキスチール

リング:黄銅メッキスチール

ベラルーシの国章、国名、発行年、バハハの装飾

紙幣 編集

2000年発行の紙幣
額面 サイズ 図柄 日付
印刷 流通開始
1ルーブル 110 × 60 mm 国立科学アカデミー 額面 2000年 2000年1月
5ルーブル ローズレッド Trayetskaye Pradmyestsye
10ルーブル 水色 国立図書館
20ルーブル 150 × 69 mm オリーブと黄色 国立銀行 国立銀行の内部
50ルーブル オレンジと赤 ブレストの英雄要塞 要塞の主玄関
100ルーブル 黄緑 オペラ・バレエ劇場 バレエの一場面
500ルーブル 150 × 74 mm 淡茶 文化宮殿 文化宮殿の装飾の一部分
1000ルーブル 淡青 国立美術館 絵画の一部分
5000ルーブル 青紫 体育宮殿 Raubichy複合スポーツ施設
10000ルーブル ピンク ヴィチェプスク全景 バレエの一場面 2001年4月
20,000ルーブル ホメリ宮殿 A. Idzkouskが描いたホメリの宮殿 2002年
50,000ルーブル 空色 ミール地方の城と関連建物群 ミール城の建築要素のコラージュ 2002年12月
100,000ルーブル オレンジ ネスヴィジ城 Napoleon Ordaが描いたネスヴィジ城 2005年7月

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集