ペグ・ソリテールとは、盤上のペグ(杭)を一定のルールに従って取り除いていくパズルの名称である。ペグソリティア。ペグの代わりにボールを使うこともありボール・ソリティアと呼ばれる。

ソリティアの盤。ペグの代わりにボールが置かれている。

遊び方 編集

  • 盤上に駒(ペグまたはボール)を配置する。
  • 駒が縦横に並んでいてかつその隣に駒がないとき、駒は他の駒を飛び越えることが出来る。
  • 飛び越えられた駒は盤から取り除く。
  • 駒が1つになったら成功。中央に1つ残すのが最善とされる。

初期配置 編集

ソリティアには、イギリス式・フランス式の2種類の盤が存在する。いずれの場合にも、盤の空所を1箇所(通常は中央)残して他の場所すべてに駒を置く(上記の図はどちらも駒としてボールを使っている)。

歴史 編集

この遊びは17世紀のフランスではすでに盛んに遊ばれていた。その後、イギリスでも盛んに遊ばれるようになった。

日本では1907年(明治40年)に出版された書物「世界遊戯法大全」で紹介されている。 そこでは「獨り遊び(Solitaire)」と和訳とアルファベット表記を同時に載せ以下のように紹介している。

"この遊戯は千七百年頃盛んに仏蘭西(フランス)で行われていたもので、バスチルの監獄の囚人が獄中の消閑具(しょうかんぐ)として工夫したとも言い、 米国に行った仏人が、印度(インド)人の矢箱の矢を立てる穴から考えついたともいうが、独逸(ドイツ)の数学大家ライブリツは大変これを好いて 思考能力養成の効のある有益な遊戯だというた。"

世界遊戯法大全には、遊びの紹介だけでなく遊びの解読法も一緒に紹介している。

飛び方の例 編集

その他 編集

  • 盤の形としては、三角形六芒星の形に並べる物もある。
  • 最後に残す駒を指定して、その駒がなるべく多くの駒を飛び越えるようにする遊び方もある。この場合、飛ぶ回数を増やすために斜め方向への移動を認めることもある。

外部リンク 編集

  • 『世界遊戯法大全』(国立国会図書館デジタルコレクション) - P.98に本稿のソリティアの解説がある。