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ペルセポリスFC

イランのサッカークラブ

ペルセポリス・フットボール・クラブ（ペルシア語: باشگاه فوتبال پرسپولیس‎、英語: Persepolis Football Club）は、イランの首都テヘランを本拠地とするサッカークラブである。ピルズィ・テヘラン（باشگاه فوتبال پرسپولیس تهران）と表記する場合もある。「ピールーズィー（ペルシア語: پرسپولیس ‎）」とはペルシャ語で勝利の意味である。

ペルセポリスFC
原語表記 Persepolis Football Club
باشگاه فوتبال پرسپولیس
愛称 Red Army[1][2]
Red Giants
Tehran Reds
クラブカラー 赤・白
創設年 1963年
所属リーグ ペルシアン・ガルフ・プロリーグ
所属ディビジョン 1部
ホームタウン テヘラン
ホームスタジアム アザディ・スタジアム
収容人数 78,116[3]
代表者 Jafar Kashani[4]
監督 イランの旗 ヤフヤ・ゴルモハマディー
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
■テンプレート（■ノート）■サッカークラブPJ

アリ・ダエイを筆頭にイラン代表選手を多数擁してアーザーデガーン・リーグ（当時のイラン1部リーグ・現ペルシアン・ガルフ・プロリーグ）では、1990年代の10年間で4度優勝するなど栄光の時代を築いた。その後選手のイラン国外流出の影響などにより一時低迷を続けていたが、2016-17シーズンからリーグ4連覇を果たし、アジアの舞台でもAFCチャンピオンズリーグ2018での準優勝など結果を残している。

同じ街を本拠地とする最大のライバル、エステグラルFCとの一戦は、「テヘランダービー」と呼ばれている。

また、アジアサッカー連盟の報告書によると、ペルセポリスは最も人気のあるサッカーチームとなっている。

歴史 編集

「2017-18年のペルセポリスFC」も参照
  • 1963年: アメリカ合衆国から帰国したアリー・アボドによってペルセポリススポーツクラブとして創設。
  • 1968年: 解散したシャーヒーンFCの選手を受け入れ強豪クラブへと変貌する。
  • 1979年: イラン革命によりパフラヴィー朝が倒されると、経済状況の悪化により選手の流出が続く。
  • 1986年: クラブ名をアーザーディー（ペルシャ語で自由）と改名。プレイヤーは反対する。
  • 1987年: ピールーズィーと改名されるが、ファンにペルセポリスと呼ばれ続ける。
  • 1990年: アジアカップウィナーズカップ優勝。
  • 2012年: 再びペルセポリスと呼ばれることになる[5]。

タイトル 編集

国内タイトル 編集

イラン・プロリーグ (最多記録) 編集

  優勝 (15) : 1972-73, 1974-75, 1975-76, 1995-96, 1996-97, 1998-99, 1999-2000, 2001-02, 2007-08, 2016-17, 2017-18, 2018-19, 2019-20, 2020-21, 2022-23
  準優勝 (10) : 1974-75, 1976-77, 1977-78, 1989-90, 1992-93, 1993-94, 2000-01, 2013-14, 2015-16, 2021-22

ハズフィ・カップ 編集

  優勝 (7) : 1987-88, 1990-91, 1998-99, 2009-10, 2010-11, 2018-19, 2022-23
  準優勝 (2) : 2005-06, 2012-13

イラン・スーパーカップ 編集

  優勝 (5) : 2017, 2018, 2019, 2020, 2023
  準優勝 (1) : 2021

テヘラン・リーグ 編集

  優勝 (6) : 1982-83, 1986-87, 1987-88, 1988-89, 1989-90, 1990-91
  準優勝 (4) : 1969-70, 1981-82, 1993-84, 1991-92

テヘラン・ハズフィ・カップ 編集

  優勝 (2) : 1981-82, 1986-87
  準優勝 (1) : 1980-81

テヘラン・スーパーカップ 編集

  準優勝 (1) : 1993

国際タイトル 編集

AFCチャンピオンズリーグ 編集

  準優勝 (2) : 2018, 2020

アジアカップウィナーズカップ 編集

  優勝 (1) : 1991
  準優勝 (1) : 1993

過去の成績 編集

シーズン リーグ カップ アジア大会
1980–81 準優勝 —
1981–82 2位 優勝
1982–83 優勝
1983–84 2位
1984–85 —
1985–86 2位
1986–87 優勝 優勝
1987–88 優勝 優勝
1988–89 優勝 グループステージ敗退
1989–90 優勝 —
1990–91 優勝 優勝
1991–92 3位 優勝 —
1992–93 2位 — 準優勝
1993–94 2位 ベスト8 ベスト8
1994–95 4位 ベスト16 —
1995–96 優勝
1996–97 優勝 3位
1997–98 — — 4位
1998–99 優勝 優勝 —
1999–2000 優勝 ベスト16 3位
2000–01 2位 ベスト16 3位
2001–02 優勝 ベスト8 —
2002–03 3位 ベスト16 グループステージ敗退
2003–04 5位 ベスト16 —
2004–05 4位 ベスト16
2005–06 9位 準優勝
2006–07 3位 準決勝
2007–08 優勝 ベスト16
2008–09 5位 ベスト8 ベスト16
2009–10 4位 優勝 —
2010–11 4位 優勝 グループステージ敗退
2011–12 12位 ベスト8 ベスト16
2012–13 7位 準優勝 —
2013–14 2位 ベスト8
2014–15 8位 準決勝 ベスト16
2015–16 2位 ベスト8 —
2016–17 優勝 ベスト32 準決勝
2017–18 優勝 ベスト8 準優勝
2018–19 優勝 優勝 グループステージ敗退
2019–20 優勝 準決勝 準優勝
2020–21 優勝 準々決勝 準々決勝
2021-22 2位 準決勝 —
2022-23 優勝 優勝 グループステージ敗退
  • 1980–81年〜1991–92年 テヘラン・リーグ

ペルセポリス in ASIA 編集

大会名 試 勝 引 負 得 失
アジアクラブ選手権 38 19 10 9 61 34
アジアカップウィナーズカップ 18 8 7 3 27 12
AFCチャンピオンズリーグ 83 40 17 26 112 91
Total 139 67 34 38 200 137
  • Q = 予選
  • GS = グループステージ
  • R16 = ラウンド16
  • QF = 準々決勝
  • SF = 準決勝
  • TP = 3位決定戦
  • FINAL = 決勝
Round Country Club Home Away
1969
GS   東洋工業 — 0–1
GS   ペラFA — 4–2
GS   九龍バス — 4–0
GS   マッカビ・テルアビブ — 0–0
1972
GS   ポートFC 中 止
GS   アル・カーディシーヤ 中 止
GS   アル・ラーシング 中 止
1988–89
GS   サウンデレス — 5–0
GS   ムハメダン — 1–2
1990–91
R1   パンジャーブ（英語版） 9–0 4–2
R2   大宇ロイヤルズ 不戦勝 (w/o)
SF   アル・ヒラル 1–0 0–0
FINAL   アル・ムハッラク 1–0 0–0
1992–93
R1   サファー 不戦勝 (w/o)
R2   ファンジャ 0–0 2–0
R3   バニーヤース 2–1 1–1
SF   アル・イテハド 1–0 1–1
FINAL   横浜マリノス 0–1 1–1
1993–94
R1   アル・サールミア 0–1 2–1
QF   アル・アラビ 1–1 1–2
1996–97
Q   コペトダク 1–0 0–0
Q   イェリメイ 5–0 0–3
GS   アル・ザウラー — 2–1
GS   アル・ナスル — 2–3
GS   アル・ラーヤン — 2–1
SF   浦項スティーラース — 1–3
TP   アル・ザウラー — 4–1
1997-98
Q   アル・ザウラー 2–0 0–0
GS   アル・ヒラル — 1–0
GS   アル・アンサール — 1–0
GS   ナフバホール — 1–1
SF   大連方達 — 0–2
TP   アル・ヒラル — 1–4
1999–2000
Q   アル・アンサール 3–0 0–0
GS   アル・ショルタ — 0–0
GS   FCイルティシュ — 1–0
GS   アル・ヒラル — 0–0
SF   ジュビロ磐田 — 0–2
TP   水原三星ブルーウィングス — 1–0
2000–01
Q   アル・ワクラ 5–1 4–2
Q   アル・アイン 2–0 2–2
GS   アル・イテハド 0–0 —
GS   FCイルティシュ 0–0 —
GS   アル・ヒラル 3–1 —
SF   水原三星ブルーウィングス — 1–2
TP   FCイルティシュ — 2–0
2002–03
GS   アル・タラバ — 1–0
GS   パフタコール — 0–1
GS   ニサ・アシガバート — 4–1
2009
GS   アル・シャールジャ 3–1 中止
GS   アル・シャバブ 1–0 0–0
GS   アル・ガラファ 3–1 5–1
R16   ブニョドコル 0–1 —
2011
GS   アル・イテハド 3–2 1–3
GS   アル・ワフダ 1–1 0–2
GS   ブニョドコル 1–3 0–0
2012
GS   アル・ヒラル 0–1 1–1
GS   アル・シャバーブ 6–1 3–1
GS   アル・ガラファ 1–1 3–0
R16   アル・イテハド — 0–3
2015
GS   レフウィヤSC 3–0 0–3
GS   ブニョドコル 2–1 1–0
GS   アル・ナスル 1–0 0–3
R16   アル・ヒラル 1–0 0–3
2017
GS   アル・ヒラル 1–1 0–0
GS   アル・ワフダ 4–2 3–2
GS   アル・ラーヤン 0–0 1–3
R16   レフウィヤ 0–0 1–0
QF   アル・アハリ 2–2 3–1
SF   アル・ヒラル 2–2 0–4
2018
GS   ナサフ・カルシ 3–0 0–0
GS   アル・サッド 1–0 1–3
GS   アル・ワスル 2–0 1–0
R16   アル・ジャジーラ 2–1 2–3
QF   アル・ドゥハイル 3–1 0–1
SF   アル・サッド 1–1 1–0
FINAL   鹿島アントラーズ 0–0 0–2
2019
GS   パフタコール 1–1 0–1
GS   アル・サッド 2–0 0–1
GS   アル・アハリ 2–0 1–2
2020
GS   アル・ドゥハイル 0–1 0–2
GS   アル・シャールジャ 4–0 2–2
GS   タアーウン 1–0 1–0
R16   アル・サッド 1–0 —
QF   パフタコール 2–0 —
SF   アル・ナスル 1–1 —
FINAL   蔚山現代FC 1–2 —
2021
GS   アル・ワフダ 1–0 0–1
GS   アル・ラーヤン 3–1 4–2
GS   FCゴア 2–1 4–0
R16   イスティクロル 1—0 —
QF   アル・ヒラル 0—3 —
2023
GS   アル・ナスル 0–2 0–0
GS   アル・ドゥハイル 1—2 1-0
GS   イスティクロル 2–0 1—1

現所属メンバー 編集

2022年8月12日時点[6][7]

注：選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK   アリレザ・ベイランヴァンド
2 MF   オミド・アリシャー  
3 DF   ファルシャド・ファラジ（英語版）
4 FW   ユルゲン・ロカディア
5 DF   ダニエル・イスマイリファー（英語版）
6 DF   アリー・ネマティ（英語版）
7 MF   スルシュ・ラフィエイ
8 DF   モルテザ・プーラリガンジ
9 MF   メフディ・トラビ
10 MF   ミラド・サラク（英語版）
11 MF   カマル・カミヤビニア
15 DF   Abolfazl Soleimani
16 FW   メフディ・アブディ（英語版）
17 MF   モハマド・メフディ・アフマディ（英語版）
18 MF   シーナ・アサドベイギ（英語版）
No. Pos. 選手名
19 MF   ヴァヒド・アミリ
21 MF   サイード・サデギ（英語版）
22 GK   Amirreza Rafiei
24 FW   シェイク・ディアバテ
30 DF   ジョルジ・グヴェレシアニ（英語版）
31 FW   Alireza Khodadadi
32 FW   Omid Fahmi
38 DF   Ali Joudaki
40 FW   ハミド・パクデル（英語版）
44 GK   Mehrshad Asadi
66 DF   ヴァフダト・ハノノフ（英語版）
77 MF   イッサ・アレカサール
88 MF   シヤーマク・ネマアティー（英語版）
91 FW   レアンドロ・ペレイラ
99 GK   アフマド・ゴハリ（英語版）

歴代監督 編集

歴代所属選手 編集

詳細は「ペルセポリスの選手一覧」を参照
選手名 国籍 年度 出場
アリ・パービン   1970–1988 341
モハンマド・マエリコハン   1976–1990 218
ファルシャド・ピウス   1985–1988
1989–1997 		223
ハミド・エスティリ   1992–1994
1998–2004 		165
アフマドレザ・アベドザデ   1994–2000 118
アリ・ダエイ   1994–1996
2003–2004 		70
メフディ・マハダヴィキア   1995–1999
2012–2013 		99
ヤフヤ・ゴルモハマディ   1995–1999
2002–2005 		109
メフルダード・ミナヴァンド   1995–1998
2002–2004 		108
カリム・バゲリ   1996–1997 2000
2002–2011 		214
コダダド・アジジ   1996–1997
アリ・カリミ   1998–2001
2008–2009
2011–2013 		163
アリ・アンサリアン   1998–2003
2004–2006 		150
ジャバド・カゼミヤン   2003–2006
2011–2013 		129
アリレザ・ハギギ   2006–2012
2013 		100
ホセイン・カエビ   2007–2008
ハディ・ノルジ   2008–2015 201
ニルソン・コレア・ジュニア   2012–2015 73
メフディ・タレミ   2014–2018 112

脚注 編集

  1. ^ “Iran's Red Army to use 200% power”. IRNA. 2021年1月5日閲覧。
  2. ^ “Persepolis primed for Iran Pro League season”. The-AFC.com. 2021年1月5日閲覧。
  3. ^ “22”. varzesh3.com. 2017年1月4日閲覧。
  4. ^ Jafar Samiei named Persepolis General Manager
  5. ^ FC PERSPOLISE OFFICIAL WEBSITE (2012年4月10日). “نام پرسپولیس برای همیشه به باشگاه پرسپولیس برگشت‎”. 2012年8月18日閲覧。
  6. ^ “Iran - Persepolis FC - Results, fixtures, squad, statistics, photos, videos and news - Soccerway”. us.soccerway.com. 2022年12月14日閲覧。
  7. ^ “Persepolis FC - Detailed squad 22/23” (英語). www.transfermarkt.com. 2022年12月14日閲覧。

外部リンク 編集

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