ホッジ301Hodge 301 )は、地球の南半球から観測できる、タランチュラ星雲にある散開星団である。星雲と星団は地球から約16万8000光年の距離にある大マゼラン雲の中に位置する。

ホッジ301
ホッジ301、ヨーロッパ南天天文台撮影
ホッジ301、ヨーロッパ南天天文台撮影
星座 かじき座
見かけの等級 (mv) 11[1]
分類 散開星団
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  05h 38m 27s[1]
赤緯 (Dec, δ) −69° 04′ 26″[1]
距離 168 kly[1]
51.4 kpc
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タランチュラ星雲中のホッジ301(右下)

ホッジ301と星団R136は、タランチュラ星雲の中にある代表的な星団であり、この領域は数千万年前から星形成が盛んに行われてきた。R301は星雲の中心付近にあり、ホッジ301は地球から見て北西に約150光年離れた位置にある。ホッジ301は、現在の星形成の初期にできたと考えられ、2000万歳から2500万歳と推定されており、R136より何十倍も古い[2]

ホッジ301が形成されて以来、少なくともその中の40個の恒星が超新星爆発を起こし、星雲中にガスとX線を撒き散らしたと推定されている。一方、若いR136では、まだ超新星爆発を起こした恒星はないが、周囲のガスを吹き飛ばす強い恒星風を吹かせていると考えられている[3]

出典 編集

  1. ^ a b c d Hodge 301”. The Hubble Heritage Project. NASA (1999年4月1日). 2010年3月25日閲覧。
  2. ^ Grebel, Eva K.; Chu, You-Hua (February 2000). “Hubble Space Telescope Photometry of Hodge 301: An "Old" Star Cluster in 30 Doradus”. The Astronomical Journal 119 (2): 787–799. Bibcode2000AJ....119..787G. doi:10.1086/301218. 
  3. ^ Chu Y-H., Grebel E.K., Bomans D.J., Smith R.C., & Yang H. (1996), The Violent Interstellar Medium in the Giant HII Region 30 Doradus, Astron. Gesellschaft Abstract Series, v.12, p.207

外部リンク 編集