ホットスタンバイは、コンピュータシステム通信機器などの障害対策である、冗長化(二重化、多重化)の方法の1つであり、本番機(稼働機、主系)に対して予備機(待機機、バックアップ機、副系)を、通常時から起動した状態にしておく形態(Active-Standby、アクティブ・パッシブ構成)である[1]

通常時の起動した状態とは、設計や運用により、オペレーティングシステムコンピュータ・クラスター用のミドルウェアなど最低限が起動している場合や、業務用のミドルウェアやアプリケーションまで起動して本番機と相互監視している場合など、さまざまである。

コールドスタンバイと比較すると、高度な構成・設計・運用などが必要となる場合が多い反面、障害発生時の切り替え時間を含めた業務停止時間が少なく、また障害発生時に本番機で処理中であった処理やデータも一部または全部が早急に引き継げるものもある、などの利点がある。

ホットスタンバイとコールドスタンバイの中間的な形態はウォームスタンバイと呼ばれる場合があるが、どのような範囲をどう呼ぶかは、定義やソフトウェアによって異なる。

なお、サーバロードバランスグリッド・コンピューティングなど、複数のマシンが本番処理を並行処理している形態では、障害対策を兼ねている場合であっても、それぞれが本番機として同時稼働しているため、通常は「ホットスタンバイ」とは呼ばない。

脚注 編集

  1. ^ ホットスタンバイ”. NTT西日本. 2024年4月24日閲覧。

関連項目 編集