ホブスンの婿選び』(ホブスンのむこえらび、原題: Hobson's Choice)は、デヴィッド・リーン監督・脚本・製作による1954年のイギリスの映画である。ハロルド・ブリッグハウス英語版による同名の戯曲(日本でも『ホブソン(ホブスン)の婿選び』として上演されることがある)を原作としている。

ホブスンの婿選び
Hobson's Choice
監督 デヴィッド・リーン
脚本 原作
ハロルド・ブリグハウス
脚色
デヴィッド・リーン
ノーマン・スペンサー
ウィンヤード・ブラウン
製作 デヴィッド・リーン
音楽 マルコム・アーノルド
撮影 ジャック・ヒルデヤード
編集 ピーター・テイラー
製作会社 ロンドン・フィルム
配給 イギリスの旗 ブリティッシュ・ライオン・フィルム
日本の旗 東和
公開 イギリスの旗 1954年4月19日
日本の旗 1955年3月5日
上映時間 107分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
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第4回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した。

題名について 編集

原題の Hobson's Choice(ホブスンの選択)とは、「どうしようもない選択」という意味の慣用句である。トマス・ホブスン英語版という貸馬屋が、客の好みに関係なく、順番に馬を貸したという伝え話に由来する。

ストーリー 編集

ホブスン靴店はマンチェスターにほど近いサルフォードの町にある。3人の娘を抱えたやもめのホブスンは、暇さえあればムーンレイカー亭で酒を飲んだくれる。長女マギーは店の経営をしているうちに、婚期をすぎていた。次女アリスにはアルバートという弁護士、三女ヴィッキーには禁酒運動の急先峰の息子フレディという恋人がいる。ホブスンが(当時の習慣で)持参金の500ポンドを出しそうもないので、結婚はおぼつかなかった。

マギーは、有能な職人ウィリーと結婚すると言い出す。断固反対するホブスンを無視して、2人はオールドフィールド通りにモソップ靴店を開業する。ホブスンの店はたちまち左前になる。やけ酒がつのり、マギーたちの結婚式の前の晩、泥酔して禁酒運動の総本山ビーンストック商会の穀物倉で寝込んでしまうホブスン。フレディから知らされたマギーは、フレディを原告に仕立て、父親を家宅侵入罪ならびに損傷罪で告訴すると威す。そして、アルバート弁護士と原告と父親の間で示談にすませる芝居を打って、アリスとヴィッキーの持参金をせしめてしまう。

1年後、モソップ靴店の大繁昌にひきかえ、ホブスンの店は破産寸前である。一人ぼっちでアル中になり、ホブスンはマギーとウィリーに帰って来るよう懇願する。ウィリーはこれ幸いと店をモソップ・ホブスンとして共同経営することに成功、頑固親父もどうすることもできなかった。

キャスト 編集

受賞・ノミネート 編集

部門 候補 結果
ベルリン国際映画祭[1] 金熊賞 デヴィッド・リーン 受賞
英国アカデミー賞 作品賞 ノミネート
英国作品賞 受賞
英国男優賞 ジョン・ミルズ ノミネート
英国女優賞 ブレンダ・デ・バンジー ノミネート
脚本賞 デヴィッド・リーン
ノーマン・スペンサー
ウィンヤード・ブラウン
ノミネート

出典 編集

外部リンク 編集