スピリアSPIRIOR、中国名:思鉑睿)は、本田技研工業中国現地合弁である東風本田汽車によって製造・販売が行われていた中型セダンである。車名はSpiritとSuperiorを掛け合わせた造語である[1]

概要 編集

中国では広汽本田汽車アコード(北米仕様ベース)を製造・販売していたが、東風ホンダには中型セダンが欠けており、それを埋めるべく投入された車種がスピリアである。スピリアはプレミアムスポーティーセダンという位置付けがなされ[2][3]、アコードとの差別化が図られている。

2009年に発表された初代は日欧仕様のアコード(CU1/2型)とほぼ同一であったが、2014年に発表された2代目は中国専用車種として新規に開発されている。

初代(2009年 - 2014年) 編集

ホンダ・スピリア(初代)
 
前期型
概要
別名 ホンダ・アコード(8代目)
アキュラ・TSX(2代目)
製造国   中国
販売期間 2009年 - 2014年
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FF
その他
製造拠点 武漢工場
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2009年4月20日、東風ホンダは上海モーターショーにCU1/2型アコードをベースとするコンセプトカー「SR-9」を出展し、年内の新型車発売を予告した[2]。SR-9の市販モデルは7月27日にスピリアとして発表された[1]。スピリアは8月19日から生産が開始され[3][4]9月5日に発売開始された[5]

当初は直列4気筒2.4L(K24Y5型)のみのラインナップであったが、2012年11月22日から開催された第10回広州国際モーターショーフェイスリフトモデルが発表され、2.0Lエンジン(R20A4型)搭載車も追加された[6]

2代目(2014年 - 2018年) 編集

ホンダ・スピリア(2代目)
 
フロント
 
リア
概要
製造国   中国
販売期間 2014年 - 2018年
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン ガソリンモデル
R20Z8型:2.0L 直4 SOHC i-VTEC
K24V4型:2.4L 直4 DOHC i-VTEC 直噴
ハイブリッドモデル
LFA11型:2.0L 直4 DOHC i-VTEC
モーター MF8型:交流同期電動機
変速機 ガソリンモデル
2.0L:CVT
2.4L:8速DCT
ハイブリッドモデル
非搭載
サスペンション
マクファーソン・ストラット式
マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース 2,780mm
全長 4,840mm
全幅 1,850mm
全高 1,465mm
車両重量 1,500-1,649kg
その他
製造拠点 武漢工場
系譜
後継 ホンダ・インスパイア
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2014年4月20日北京モーターショーにてコンセプトモデルが発表され[7]、同年11月18日XR-Vとともに発売開始された[8]。2代目は中国専用車種として開発された。エンジンはいずれも直列4気筒2.0L(R20Z8型)と2.4L(K24V4型)がラインナップされる。2.0L車にはCVTが、2.4L車にはアキュラ・TLXアキュラ・ILXでも採用されているトルクコンバーター付きの8速デュアルクラッチトランスミッションが、それぞれ組み合わせられている。

2017年1月5日、スポーツハイブリッドモデルを発売開始。

2018年10月にモデルチェンジを行い、車名がインスパイアに変更された。

脚注 編集

外部リンク 編集