ホークウッド』は、トミイ大塚による日本漫画14世紀に実在したジョン・ホークウッド主人公とし、ホークウッドの青年期として百年戦争を描いている。青年期以前におけるホークウッドの経歴は不明な部分も多く、クライマックスで描かれるクレシーの戦いなどは実際の歴史であるが、そこにホークウッドが関わったことは作者の創作である。

2010年8月5日より歴史マンガ専門のウェブコミック配信サイトコミックヒストリア』(メディアファクトリー)で連載を開始した[1]。『月刊コミックフラッパー』に2011年12月号(2011年11月5日)より移籍し[2]、2016年1月号まで連載した。

2014年には本作コミックス6巻と、フス戦争を描いた大西巷一の『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』(双葉社)3巻の発売を記念して「中世どっきり残酷フェア」が開催され、協力書店へのポスター掲出、それぞれの作品の見どころをまとめたチラシの配布、コミックス購入者へ抽選で両者の直筆カラー色紙のプレゼントが行われた[3][4]

あらすじ 編集

主な登場人物 編集

白鴉隊 編集

ジョン・ホークウッド
主君や名誉のためではなく、金のために戦うことを公言して憚らない。現代人に近い感性を持っている[3]
おっさん顔ではあるが、20歳そこそこ[3]
グリフィズ
白鴉隊の新人応募に配下の者ともども応募してきた大柄のウェールズ人ルウェリン・アプ・グリフィズの末裔を自称する。正式な名前は「グリフィズ・アプ・ダフィズ」であり、「ダフィズの子・グリフィズ」の意。
ロングボウの扱いに長ける。
パスカル
白鴉隊で副官的な立場。
ダミアン
会計などの仕事をしている。
イヴェット
白鴉隊の身の回りの世話を行う娼婦たちのリーダー格。
ソニア、カミーユ、エマ、ポリーヌ
娼婦たち。ポリーヌはまだ幼い。

イングランド 編集

エドワード3世
イングランド国王。エドワード(王太子)の父親。
エドワード王太子
エドワード3世の嫡男。歴史上のエドワード黒太子その人。
イングランド軍第2旅団を率いる。黒い鎧を身にまとい、自ら前線に出て戦うため、兵の士気も高い。
ジョン・チャンドス英語版
イングランド軍の将軍。かつてはエドワード王太子の教育係を務めていた。エドワード王太子の勇猛さは認めるものの、それは将来の王たるものの戦い方ではないとたしなめる。

フランス 編集

フィリップ6世
フランス国王。
シャルル・ド・ヴァロア
フィリップ6世の弟。アランソン公
リシャール・ペリエ
私設騎士団シャルトル聖騎士団の団長。フランス貴族ではあるが私生児であり領地などはない。アランソン公シャルル・ド・ヴァロアに狂信的な忠誠を誓う。
ロレーヌ公ラウルフランス語版
パリに攻め上るイングランド軍第2旅団の迎撃に出る。配下からは「大将」と呼ばれ、ぶっちゃけ過ぎる発言が好感を持たれている。

出典 編集