ポン・レヴェック (チーズ)

フランスのチーズ

ポン・レヴェック (Pont-l'Évêque) は、フランスノルマンディー地方のウォッシュチーズ。牛の乳で作られたチーズを塩水で洗うことで、腐敗菌を排除し特定の菌のみを繁殖させることで熟成させる。

ポン・レヴェック Pont-l'Évêque
原料 牛乳
原産国 フランス
ノルマンディー
ポン=レヴェック (カルヴァドス県)
脂肪分 種類による
表皮 軟質, washed rind
低温殺菌 頻繁に行う
熟成 4-6 週
呼称統制 AOC 1976
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リヴァロピエダングロワなどのウォッシュチーズと比較して匂いに癖は少なく、初心者にも馴染みやすい。

熟成が進んで弾力感の中にペースト状のやわらかさが出てくれば頃合で、固焼きパンと合わせて赤ワインで流し込む食べ方が一般的。加熱することでも風味が増すので、チーズを載せてトーストしたり、グラタンやサーモンのチーズ焼き等の料理にも適している。

歴史 編集

ポン・レヴェックは12世紀には既にノルマンディー地方でつくられていた。現地の言い伝えでは修道院で最初につくられたとされ、たぶん現在生産されているもので最古のものであろうと言われる[1] 12世紀には「アンジェロ」 ("angelot") と呼ばれており、「良い食事の最後には必ずアンジェロを食べる」という当時の記述がある。 16世紀以降にフランス全国でよく食べられるようになり、そのころから生産の中心地であるポン=レヴェック村の名前にちなんでポン・レヴェックと呼ばれるようになった。

脚注 編集

  1. ^ Leanne Kitchen The Dairy 2008 - Page 149 "Pont-l'évêque - Named after the village in Normandy where it supposedly first appeared, this cheese is one of the most popular in France. An old cheese, it dates from at least the 12th century, when it was made by monks; it was once known as 'white meat' as it was eaten instead of meat on fasting days .. Pont l'évêque is a cow's milk cheese, with a full, rich, sweet, slightly tangy flavour profile and a thin brownish rind; it is very similar to livarot, another washed-rind......"

外部リンク 編集