マイケル・ブレッカー (アルバム)

マイケル・ブレッカーのアルバム

マイケル・ブレッカー』(Michael Brecker)は、アメリカ合衆国ジャズサクソフォーン奏者、マイケル・ブレッカー1987年に発表したスタジオ・アルバム

マイケル・ブレッカー
マイケル・ブレッカースタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューヨーク パワー・ステーション[1]
アディショナル・レコーディング:ニューヨーク RPMスタジオ[1]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル インパルス!レコード
プロデュース ドン・グロルニック、マイケル・ブレッカー
専門評論家によるレビュー
マイケル・ブレッカー アルバム 年表
シティスケイプ(with クラウス・オガーマンとの連名)
(1982年)
マイケル・ブレッカー
(1987年)
ドント・トライ・ジス・アット・ホーム
(1988年)
テンプレートを表示

背景 編集

ブレッカーは1982年、クラウス・オガーマンと連名のアルバム『シティスケイプ』を発表しているが、単独名義でのリーダー・アルバムは本作が初となる[2]。ただし、ブレッカーは既にキャリアの長いミュージシャンで、ドリームスブレッカー・ブラザーズステップス・アヘッドといったバンドでの活動に加え、スタジオ・ミュージシャンとしても多忙だったため、リーダー・デビュー前にして300枚以上のアルバムに参加してきた[3]。ブレッカーは本作の音楽性について「ステップス・アヘッドは私のエレクトリック色の領域を担っていた。そして私は今回、より自由度の高い環境でアコースティック色の強い演奏をするという、自分にとってより重要な方向性に回帰すべき時だと感じた」とコメントしている[4]

オリジナルLPおよびカセットは6曲入りだが、同時期に発売されたCDには「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」がボーナス・トラックとして追加された[5]

反響・評価 編集

母国アメリカでは、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートにおいて自身唯一の1位獲得を果たした[6]

本作は第30回グラミー賞英語版において、最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされた[7]スコット・ヤナウオールミュージックにおいて満点の5点を付け「全体的にはストレート・アヘッドな音楽性だが、決してありがちな内容ではなく、参加ミュージシャン達に挑戦を強いるトリッキーな楽曲が並び、ブレッカーは終始好調で、幅広い才能を見せている」と評している[8]

トラック・リスト 編集

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「シー・グラス - Sea Glass」(Michael Brecker)  
2.「シズィジー - Syzygy」(M. Brecker)  
3.「チョイセズ - Choices」(Mike Stern)  
4.「ナッシング・パーソナル - Nothing Personal」(Don Grolnick)  
5.「ザ・コスト・オブ・リヴィング - The Cost of Living」(D. Grolnick)  
6.「オリジナル・レイズ - Original Rays」(M. Brecker, D. Grolnick, M. Stern)  
7.マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ英語版 - My One and Only Love」(Robert Mellin, Guy Wood)  

パーソネル 編集

脚注 編集

  1. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
  2. ^ Kelman, John (2015年1月1日). “Michael Brecker: Now You See It… (Now You Don't)”. All About Jazz. 2020年7月19日閲覧。
  3. ^ 日本初回盤CD (MCAD-5980)、2007年再発CD (UCCV-9314)共通ライナーノーツ(内藤遊人、1987年4月27日)
  4. ^ CD英文ライナーノーツ(Steve Schneider)
  5. ^ Michael Brecker - Michael Brecker (1987, CD) | Discogs
  6. ^ Michael Brecker - Awards”. AllMusic. 2016年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月19日閲覧。
  7. ^ Michael Brecker - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2022年6月3日閲覧。
  8. ^ Yanow, Scott. “Michael Brecker - Michael Brecker”. AllMusic. 2020年7月19日閲覧。

外部リンク 編集