マインドンベ湖(マインドンベこ、: Lac Mai-Ndombeマイヌドンベ湖とも)は、コンゴ民主共和国バンドゥンドゥ州に位置する大きな淡水湖。南からフィミ川英語版が流れ出し、カサイ川を経てコンゴ川に繋がる。「マインドンベ」とはリンガラ語で「黒い水」を意味するが、1972年まではベルギー王レオポルド2世にちなみ「レオポルド湖」と呼ばれていた。

マインドンベ湖 / マイヌドンベ湖
航空写真
マインドンベ湖 / マイヌドンベ湖の位置(コンゴ民主共和国内)
マインドンベ湖 / マイヌドンベ湖
マインドンベ湖 / マイヌドンベ湖
位置 バンドゥンドゥ州
座標 南緯2度00分 東経18度20分 / 南緯2度 東経18.33度 / -2; 18.33座標: 南緯2度00分 東経18度20分 / 南緯2度 東経18.33度 / -2; 18.33
主な流出 フィミ川
コンゴ民主共和国
面積 890 sq mi (2,300 km²)
平均水深 5 m
最大水深 10 m
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いびつな形をしているが、水深は平均で5m、最高でも10mと浅い。面積は2300平方キロで、雨季にはその2、3倍に達する。Ph値は4.2から5.5で、湖水の酸性化が進んでいる。流域の北部はうっそうとした熱帯雨林に覆われ、南部は森とサバンナが混在している。

2009年11月28日には2隻の遊覧船が沈没し、73人が死亡した。その業者は無認可で、当時は270人の乗客がいたとされる[1]

生物多様性 編集

マインドンベ湖に棲む魚類は、コンゴ川に注ぐトゥンバ湖の魚類に似ると推定されているものの、文献化された知見には乏しい。1909年から1916年にかけてジョルジュ・アルベール・ブランジェが最初の調査を行って以降、マインドンベ湖からは継続的に新種が発見されている。1984年にはシクリッドNanochromis transvestitus英語版[2]、2006年には同じくシクリッドのNanochromis wickleriスペイン語版[3]、2008年にはChrysichthys praecoxスペイン語版(いずれも新種)がこの湖で見つかった[4]

マインドンベ湖およびコンゴ川、トゥンバ湖を含む一帯はラムサール条約登録地である[5]

脚注 編集

外部リンク 編集