マウント・アスパイアリング国立公園

ニュージーランドの国立公園

マウント・アスパイアリング国立公園Mount Aspiring National Park)は ニュージーランド南島にある国立公園の一つ。1990年フィヨルドランド国立公園アオラキ/マウント・クック国立公園ウェストランド/タイ・ポウティニ国立公園とともに、テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランドの構成遺産の1つとして、ユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録された。

Mount Aspiring National Park
地域 ニュージーランドの旗南島
最寄り ワナカ
座標 南緯44度23分 東経168度44分 / 南緯44.383度 東経168.733度 / -44.383; 168.733座標: 南緯44度23分 東経168度44分 / 南緯44.383度 東経168.733度 / -44.383; 168.733
面積 3,555 km²
創立日 1952年
運営組織 ニュージーランド環境保全省

地理 編集

1960年、ニュージーランド10番目の国立公園として地域が政府に登録された。面積は3,555km²で南アルプス山脈南端にある。公園は、南アルプス山脈の分水嶺の両側に広がる[1]

公園内には、3027 mの高さを誇るアスパイアリング山がそびえる。他にもポラックス山(2542m)、ブリュースター山(2519m)などの高い山脈を抱える。

国立公園の北の境界は、ハースト川英語版であり、南の境界は、フィヨルドランド国立公園となる。

歴史 編集

マウント・アスパイアリング国立公園の一帯に、最初に踏み入れたのは、マオリ族の人々であり、彼らは、食料とヒスイ(マオリ語:pounamu)を探していた[2]。彼らの道のりは、現在、ハースト・パス英語版として知られる[2]

生態系 編集

標高が低いところは、ブナ林が広がる[2]ローランドリボンウッド英語版も自生しており、ニュージーランド固有種である[2]森林限界を越えると草地が展開しており、マウンテンバターカップ英語版キク科の植物が自生する[2]

国立公園内には、ニュージーランド固有の鳥類が多く住む。具体的には、イワサザイ英語版ミヤマオウムミドリイワサザイニュージーランドミツスイ英語版ニュージーランドコマヒタキ英語版キガシラアオハシインコ英語版キイロモフアムシクイ英語版(マオリ語:mohua)、ニュージーランドヒタキニュージーランドオウギビタキ英語版ニュージーランドバトなどは、人目に容易に見ることができる野鳥である[2]。それ以外にも、夜になると、ミゾクチコウモリ英語版などの在来種コウモリニュージーランドアオバズクの活動が活発となる[2]。峡谷には、アオヤマガモクロアカツクシガモが住む[2]

外来種オジロジカアカシカシャモアポッサムネズミオコジョブラウントラウトニジマスなどがいる[2]

脚注 編集

  1. ^ マウント・アスパイアリング国立公園”. ニュージーランド政府観光局. 2013年9月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i Features”. Department of Conservation. 2013年9月7日閲覧。

外部リンク 編集

関連項目 編集