マルシャ・MR02 (Marussia MR02) は、マルシャF1チーム2013年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー

マルシャ・MR02
カテゴリー F1
コンストラクター マルシャ
デザイナー パット・シモンズ
先代 マルシャ・MR01
後継 マルシャ・MR03
主要諸元
エンジン コスワース CA2013
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム マルシャF1チーム
ドライバー フランスの旗 ジュール・ビアンキ
イギリスの旗 マックス・チルトン
出走時期 2013年
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 0
初戦 2013年オーストラリアGP
初勝利 -
最終戦 2013年ブラジルGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
380000
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概要 編集

2013年シーズン用に開発されたMR02は(前身のヴァージン時代も含めて)チーム初のKERS搭載車となった。KERSはウィリアムズからシステムの供給を受け[1]、車体開発面では引き続きマクラーレンの風洞を利用している。

前年はクラッシュテスト通過に手間取り、ぶっつけ本番で開幕戦を迎えたが、今季はプレシーズンテストから新車を投入して準備することができた。ただし、ドライバーは2名とも新人で、マックス・チルトンルイス・ラジアだったがテスト期間中にラジアは資金的理由によりジュール・ビアンキに交代した[2]

シーズンを通してライバルのケータハムF1チームとテールエンダーを争ったが、マレーシアGPでビアンキが13位で完走したことにより、コンストラクターズランキングはケータハムを上回り10位になった。また他チームに比べ信頼性が高く、リタイアは両ドライバー合わせてわずか3回(全てビアンキ)、チルトンはルーキードライバーとして初めて全戦完走及び19戦連続完走という偉業を成し遂げた。

スペック 編集

ソース[3][4]

  • エンジン コスワースCA2013
  • シャシー素材 カーボン
  • ボディワーク素材 カーボン
  • フロントサスペンション カーボンファイバーおよびカーボン・フレクシャー・ジョイント
  • リアサスペンション カーボンファイバー
  • ダンパー ペンスキー
  • ステアリング マルシャF1チーム設計、油圧式PAS
  • ギアボックス Xトラック製アルミニウム7速、縦置き
  • クラッチ APレーシング
  • ブレーキディスク ヒトコ製カーボン
  • ブレーキキャリパー APレーシング
  • ブレーキパッド ヒトコ製カーボン
  • 冷却システム マルシャF1チーム
  • コックピット機器 MESSECU
  • シートベルト ウィランズ製6点式ハーネス
  • ステアリングホイール マルシャF1チーム設計、MES製電子機器を搭載
  • ドライバーズシート カーボンファイバー製、解剖学的に設計
  • 消火器システム FEV製FIA認可システム
  • ホイール BBS
  • 燃料タンク ATL製
  • バッテリー ブライユ
  • 燃料 BPカストロール
  • 潤滑油 BPカストロール製
  • フロントトレッド 1,800 mm
  • リアトレッド 1,800 mm
  • ホイールベース 3,400 mm

記録 編集

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 ポイント ランキング
AUS
 
MAL
 
CHN
 
BHR
 
ESP
 
MON
 
CAN
 
GBR
 
GER
 
HUN
 
BEL
 
ITA
 
SIN
 
KOR
 
JPN
 
IND
 
ABU
 
USA
 
BRA
 
2013 22   ビアンキ 15 13 15 19 18 Ret 17 16 Ret 16 18 19 18 16 Ret 18 20 18 17 0 10位
23   チルトン 17 16 17 20 19 14 19 17 19 17 19 20 17 17 19 17 21 21 19

脚注 編集

  1. ^ "マルシャ、待望のKERS搭載でライバルに戦いを挑む". オートスポーツ.(2013年2月5日)2013年3月12日閲覧。
  2. ^ "マルシャがラジアと契約解除、ビアンキをレースドライバーに起用". .(2013年3月2日)2013年3月12日閲覧。
  3. ^ "マルシャMR02主要諸元". Topnews. 2013年3月12日閲覧。
  4. ^ "MR02 解説". STINGER. 2013年3月12日閲覧。