マルセロ・アンドレス・リオス・マヨルガMarcelo Andrés Ríos Mayorga1975年12月26日 - )は、チリサンティアゴ・デ・チレ出身の男子プロテニス選手。左利き。ATPツアーでシングルス18勝、ダブルス1勝を挙げた。

マルセロ・リオス
Marcelo Rios
マルセロ・リオス
基本情報
フルネーム Marcelo Andrés Ríos Mayorga
国籍  チリ
出身地 同・サンティアゴ・デ・チレ
生年月日 (1975-12-26) 1975年12月26日(48歳)
身長 175cm
体重 73kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 1994年
引退年 2004年
ツアー通算 19勝
シングルス 18勝
ダブルス 1勝
生涯通算成績 427勝249敗
シングルス 391勝192敗
ダブルス 36勝57敗
生涯獲得賞金 $9,713,771
4大大会最高成績・シングルス
全豪 準優勝(1998)
全仏 ベスト8(1997・1998)
全英 4回戦(1997)
全米 ベスト8(1997)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 1位(1998年3月30日)
ダブルス 141位(2001年5月7日)

1998年全豪オープン男子シングルス準優勝者。1998年グランドスラムカップ優勝者。マスターズシリーズ優勝5回。1998年に世界ランキング1位。初のマスターズクレーコート3大会[1]優勝者。オープン化以降唯一のグランドスラム優勝経験無しの世界ランキング1位在位者。

選手経歴 編集

11歳からテニスを始める。1993年全米オープンジュニアシングルスで優勝し1994年にプロ転向。1994年全仏オープン4大大会に初出場した。

1998年全豪オープンで初の4大大会決勝に進出したが、ペトル・コルダに2-6, 2-6, 2-6のストレートで完敗し、チリ人男子テニス選手としての4大大会シングルス優勝を逃した。同年の3月末にマイアミ・マスターズ決勝戦でアンドレ・アガシを破って優勝、南米の男子テニス選手として初の世界ランキング1位になる。この快挙により、リオスはピート・サンプラスの世界1位連続保持記録を「102週」で止めた。しかし彼はその位置を6週しか保持できなかった。ATPの歴代シングルス1位選手26人の中で1度も4大大会で優勝出来なかったのはリオス1人だけである。

2000年シドニー五輪に出場したが、シングルスとニコラス・マスーと組んだダブルスの双方とも1回戦で敗退している。

2002年全豪オープンではノーシードからベスト8に進出した。その後は4大大会で目立った活躍がなく、2004年7月に現役引退を表明した。

リオスは長髪を束ねた風貌が印象的で、試合中に怒りやすいタイプの選手であった。しかし南米の男子テニス界を盛り上げた存在感は大きく、ブラジルグスタボ・クエルテンと並んで“南米の2巨頭”と呼ばれた。

リオスは30歳を迎えた2006年からATPチャンピオンズツアーに参戦。ジョン・マッケンローら往年の名選手達と世界各地で試合を行っている。

ATPツアー決勝進出結果 編集

シングルス: 31回 (18勝13敗) 編集

大会グレード
グランドスラム (0-1)
テニス・マスターズ・カップ (0-0)
グランドスラムカップ (1–0)
ATPマスターズシリーズ (5-2)
ATPインターナショナルシリーズ・ゴールド (2-1)
ATPインターナショナルシリーズ (10–9)
サーフェス別タイトル
ハード (7–6)
クレー (9-7)
芝 (0-0)
カーペット (2-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 1995年5月28日   ボローニャ クレー   マルセロ・フィリピーニ 6-2, 6-4
優勝 2. 1995年7月30日   アムステルダム クレー   ヤン・シーメリンク 6-4, 7-5, 6-4
優勝 3. 1995年10月9日   クアラルンプール カーペット (室内)   マーク・フィリプーシス 7-6(8-6), 6-2
準優勝 1. 1995年10月29日   サンティアゴ クレー   スラバ・ドセデル 6-7(3-7), 3-6
準優勝 2. 1996年3月11日   スコッツデール ハード   ウェイン・フェレイラ 6-2, 3-6, 3-6
準優勝 3. 1996年4月21日   バルセロナ クレー   トーマス・ムスター 3-6, 6-4, 4-6, 1-6
優勝 4. 1996年5月26日   ザンクト・ペルテン クレー   フェリックス・マンティーリャ 6-2, 6-4
準優勝 4. 1996年11月10日   サンティアゴ クレー   エルナン・グミ 4-6, 5-7
準優勝 5. 1997年2月17日   マルセイユ ハード (室内)   トーマス・エンクビスト 4-6, 0-1, 途中棄権
優勝 5. 1997年4月28日   モンテカルロ クレー   アレックス・コレチャ 6-4, 6-3, 6-3
準優勝 6. 1997年5月19日   ローマ クレー   アレックス・コレチャ 5-7, 5-7, 3-6
準優勝 7. 1997年8月24日   ボストン ハード   チャン・シャルケン 5-7, 3-6
準優勝 8. 1997年11月9日   サンティアゴ クレー   フリアン・アロンソ 2-6, 1-6
優勝 6. 1998年1月18日   オークランド ハード   リチャード・フロムバーグ 4-6, 6-4, 7-6(7-3)
準優勝 9. 1998年2月1日   全豪オープン ハード   ペトル・コルダ 2-6, 2-6, 2-6
優勝 7. 1998年3月16日   インディアンウェルズ ハード   グレグ・ルーゼドスキー 6-3, 6-7(15-17), 7-6(7-4), 6-4
優勝 8. 1998年3月29日   マイアミ ハード   アンドレ・アガシ 7-5, 6-3, 6-4
優勝 9. 1998年5月17日   ローマ クレー   アルベルト・コスタ 不戦勝
優勝 10. 1998年5月24日   ザンクト・ペルテン クレー   ヴィンセント・スペーディア 6-2, 6-0
優勝 11. 1998年10月5日   ミュンヘン ハード (室内)   アンドレ・アガシ 6-4, 2-6, 7-6(7-1), 5-7, 6-3
優勝 12. 1998年10月18日   シンガポール カーペット (室内)   マーク・ウッドフォード 6-4, 6-2
準優勝 10. 1999年4月25日   モンテカルロ クレー   グスタボ・クエルテン 4-6, 1-2, 途中棄権
優勝 13. 1999年5月10日   ハンブルク クレー   マリアノ・サバレタ 6-7(5-7), 7-5, 5-7, 7-6(7-5), 6-2
優勝 14. 1999年5月23日   ザンクト・ペルテン クレー   マリアノ・サバレタ 4-4, 途中棄権
準優勝 11. 1999年10月10日   上海 ハード   マグヌス・ノーマン 6-2, 3-6, 5-7
優勝 15. 1999年10月17日   シンガポール ハード (室内)   ミカエル・ティルストロム 6-2, 7-6(7-5)
優勝 16. 2000年7月23日   ウマグ クレー   マリアノ・プエルタ 7-6(7-1), 4-6, 6-3
優勝 17. 2001年1月7日   ドーハ ハード   ボフダン・ウリラッハ 6-3, 2-6, 6-3
優勝 18. 2001年9月30日   香港 ハード   ライナー・シュットラー 7-6(7-3), 6-2
準優勝 12. 2002年10月27日   ストックホルム ハード (室内)   パラドーン・スリチャパン 7-6(7-2), 0-6, 3-6, 2-6
準優勝 13. 2003年2月16日   ビニャ・デル・マール クレー   ダビド・サンチェス 6-1, 3-6, 3-6

ダブルス: 2回 (1勝1敗) 編集

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 1995年7月30日   アムステルダム クレー   チャン・シャルケン   ウェイン・アーサーズ
  ニール・ブロード
7-6, 6-2
準優勝 1. 2001年3月11日   スコッツデール ハード   チャン・シャルケン   ドナルド・ジョンソン
  ジャレッド・パーマー
6-7(3-7), 2-6

4大大会シングルス成績 編集

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 通算成績
全豪オープン A A 1R QF F A A 1R QF A 14–5
全仏オープン 2R 2R 4R 4R QF QF 1R 2R A 1R 17–9
ウィンブルドン A 1R A 4R 1R A A A A A 3–3
全米オープン 2R 1R 2R QF 3R 4R 3R 3R 3R A 17–9

脚注 編集

  1. ^ モンテカルロローマハンブルク

外部リンク 編集

タイトル
先代
  ピート・サンプラス
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世界ランキング1位
1998年3月30日 – 1998年4月26日
1998年8月10日 – 1998年8月23日
次代
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