マルヌ川(マルヌがわ、la rivière de la Marne)は、フランスパリ東部から南東部を流れるであり、セーヌ川の支流である。全長は約514キロメートルにおよぶ。

マルヌ川
セーヌ=サン=ドニ県ノワジー=ル=グラン付近のマルヌ川
セーヌ=サン=ドニ県ノワジー=ル=グラン付近のマルヌ川
延長 514 km
平均流量 110 m³/s
流域面積 12,920 km²
水源 バレーム・シュル・マルヌ
水源の標高 423 m
河口・合流先 セーヌ川
流域 フランスの旗 フランス
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ラングル高地フランス語版に源を発し、北へ向かって流れた後、サン・ディジエシャロン=アン=シャンパーニュの間で西に折れ、パリ近郊のシャラントン=ル=ポンでセーヌ川に合流する。

中流域のヴィトリー=ル=フランソワフランス語版付近にはデル=シャントコック湖フランス語版などからなるセーヌ川大湖群フランス語版があり、セーヌ川、オーブ川ソー川フランス語版エーヌ川の上中流域を含む一帯は1991年に「シャンパーニュ湿地湖沼群フランス語版」としてラムサール条約登録地となった[1]

古代には、ガリア語マトラ(Matra)、ラテン語マトロナ(Matrona)と呼ばれ、訛って現在のマルヌ(Marne)になったと考えられている。

第一次世界大戦フランスドイツに勝利したマルヌ会戦は、この河畔で行われた。

流路
マルヌ川(左奥)とセーヌ川(右奥と手前)との合流点。中央の建物はワティアン・シナゴーラフランス語版ホテル

脚注 編集

  1. ^ Etangs de la Champagne humide | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2019年7月31日). 2023年4月19日閲覧。