マーク・ウェストン(Mark Weston、1905年3月30日 - 1978年1月29日)は、イギリス陸上競技選手である。

性分化疾患(DSD)のために女性の外性器の形状で生まれ、メアリー・ルイーズ・エディス・ウェストン(Mary Louise Edith Weston)と名付けられて女性として育てられた[1]

イギリス国内選手権大会では1929年に女子やり投円盤投、1925年・1928年・1929年に女子砲丸投で優勝した[2]。1926年の第2回国際女子競技大会では、女子砲丸投の決勝で6位となった[3]

1936年4月から5月にかけて、チャーリング・クロス病院英語版性別適合手術を受けた[4][5]。手術後、男性名のマークに改名し、陸上競技から引退して、その後はマッサージ師として働いた[4][5]。1936年7月にアルバータ・マチルダ・ブレイ(Alberta Matilda Bray)と結婚し、3人の子供を儲けた[1]

弟のハリー(Harry)(出生時の名前はヒルダ(Hilda))も1930年代に性別適合手術を受けたが、うつ病になり1942年に自殺した[5]

ウェストンは1978年にプリマスフリーダムフィールズ病院英語版で死亡した[1]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ a b c Watman, Mel. “Women athletes between the world wars (act. 1919–1939).” Oxford Dictionary of National Biography. Online ed. Ed. Lawrence Goldman. Oxford: OUP, May 2012.
  2. ^ BRITISH ATHLETICS CHAMPIONSHIPS 1919–1939. gbrathletics.com
  3. ^ FSFI WOMEN'S WORLD GAMES. gbrathletics.com
  4. ^ a b "Girl Who Became Man Tells of Metamorphosis". Reading Eagle. 28 May 1936
  5. ^ a b c Heggie, V. (2010). “Testing sex and gender in sports; reinventing, reimagining and reconstructing histories”. Endeavour 34 (4): 157–63. doi:10.1016/j.endeavour.2010.09.005. PMC 3007680. PMID 20980057. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3007680/.