マーク・トーマス・ティーエン(Mark Thomas Teahen, 1981年9月6日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の元プロ野球選手内野手)。右投左打。

マーク・ティーエン
Mark Teahen
ブルージェイズ時代(2011年8月5日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カナダの旗 カナダ[1]
出身地 アメリカ合衆国の旗 カリフォルニア州レッドランズ
生年月日 (1981-09-06) 1981年9月6日(42歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 三塁手一塁手外野手
プロ入り 2002年 MLBドラフト1巡目(全体39位)でオークランド・アスレチックスから指名
初出場 2005年4月4日
最終出場 2011年9月28日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム カナダの旗 カナダ
WBC 2009年

経歴 編集

2002年のMLBドラフトオークランド・アスレチックスから1巡目(全体39位)で指名を受け、入団。『マネー・ボール』でも期待の若手として取り上げられるほどの選手だったが、2004年3月中には正三塁手のエリック・チャベスの長期契約延長が成立したため[2]メジャー昇格後のポジションが埋まってしまい、同年6月24日にカンザスシティ・ロイヤルズヒューストン・アストロズが絡む三角トレードで、マイク・ウッドと共にロイヤルズへ移籍[3]。ロイヤルズ移籍後は、AAA級のオマハでプレイ。

前年までの正三塁手であったジョー・ランダシンシナティ・レッズに移籍した2005年、開幕戦の4月4日のタイガース戦でメジャーデビュー。開幕戦のメジャーデビューは球団史上、ジョー・ゼブ1977年)、マイケル・タッカー1995年)に次いで3人目[4]。4月13日から故障者リスト入りとなったが[5]、故障から復帰した5月以降は正三塁手として出場。最終的には打率.246・7本塁打・55打点という成績を残した。

2006年は、5月4日時点で打率.195の成績でAAA級のオマハへ降格。オマハでは24試合の出場で打率.380を記録し、6月3日にメジャーに復帰[6]。復帰以降の打率は.313だったが、右肩を手術するため、9月6日の出場を最後に残りの22試合を欠場[7]

アレックス・ゴードン2007年から三塁手として出場するため、ティーエンは右翼へコンバートされた[8]。同年、自己最高の144試合に出場し、自身初の規定打席に到達。得点、安打、三塁打、盗塁は自己最高となった。

2008年は、2年ぶりに15本以上の本塁打を放ったが、打率は2005年以来自己最低の数字となった。また、三振131も自己ワーストの数字である。

2009年は、3年連続で規定打席に到達。2年連続での2ケタ本塁打を放った。また、守備面では三塁手としての試合出場が最も多く、これは2006年以来の結果である。更に、初めて二塁守備にも就いた。シーズン終了後の11月6日にクリス・ゲッツジョシュ・フィールズとのトレードでシカゴ・ホワイトソックスへ移籍し[9]、12月8日に3年総額1,400万ドルで契約延長した[10]

2010年は開幕から三塁手として起用されたが、5月30日のタンパベイ・レイズ戦で打球処理の際に右手中指を骨折。8月13日のデトロイト・タイガース戦で復帰後は主に外野手として出場したが、後半戦は32試合の出場で打率.260、1本塁打、OPS.683に終わった。

2011年7月27日にホワイトソックス、セントルイス・カージナルストロント・ブルージェイズ間での三角トレードでブルージェイズへ移籍。

2012年1月17日に1年550万ドルの契約を残したまま解雇された。2月6日ワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだが、メジャーには昇格できなかった。11月27日アリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ[11]

2013年5月20日にダイヤモンドバックスを退団。5月23日テキサス・レンジャースとマイナー契約を結んだ。しかし6月3日に放出された。その後6月17日に、アトランティックリーグヨーク・レボリューションと契約を結んだ[12]

2014年は2月15日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んだが[13]、3月19日に放出された。同年12月15日、引退したことが報じられた[14]

2017年1月24日にイタリアンベースボールリーグパドヴァ・ベースボールクラブと契約し現役復帰。

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2005 KC 130 491 447 60 110 29 4 7 168 55 7 2 2 1 40 2 1 107 13 .246 .309 .376 .685
2006 109 439 393 70 114 21 7 18 203 69 10 0 2 2 40 2 2 85 5 .290 .357 .517 .874
2007 144 608 544 78 155 31 8 7 223 60 13 5 4 2 55 8 3 127 23 .285 .353 .410 .763
2008 149 623 572 66 146 31 4 15 220 59 4 3 0 2 46 4 3 131 6 .255 .313 .402 .715
2009 144 571 524 69 142 34 1 12 214 50 8 1 2 2 37 4 6 123 11 .271 .325 .408 .734
2010 CWS 77 262 233 31 60 13 2 4 89 25 3 5 2 2 25 0 0 61 8 .258 .327 .382 .709
2011 51 130 118 11 24 3 0 3 36 11 0 1 0 0 12 1 0 28 3 .203 .277 .305 .582
TOR 27 47 42 3 8 1 0 1 12 3 0 0 1 0 4 0 0 17 0 .190 .261 .286 .547
'11計 78 177 160 14 32 4 0 4 48 14 0 1 1 0 16 1 0 45 3 .200 .273 .300 .573
通算:7年 831 3171 2873 388 759 163 26 67 1175 332 45 17 13 11 259 21 15 679 69 .264 .327 .409 .736
  • 各年度の太字はリーグ最高

脚注 編集

  1. ^ Hornby, Lance (2005年5月11日). “A closet Canuck”. 2007年6月29日閲覧。
  2. ^ Associated Press (2004年3月19日). “Third baseman's deal largest in team history” (英語). ESPN.com. 2018年12月30日閲覧。
  3. ^ Royals trade Beltran to Astros” (英語). MLB.com (2004年6月24日). 2010年2月12日閲覧。
  4. ^ Associated Press (2005年4月4日). “Young just third with 3 HRs in opener” (英語). ESPN.com. 2009年2月12日閲覧。
  5. ^ ESPN.com news services (2005年4月14日). “Looper pitch catches Biggio, but X-rays negative” (英語). ESPN.com. 2009年2月12日閲覧。
  6. ^ Kaegel, Dick (2006年6月3日). “Notes: Teahen finds his groove” (英語). MLB.com. 2010年2月12日閲覧。
  7. ^ Kaegel, Dick (2006年9月6日). “Shoulder woes end Teahen's season” (英語). MLB.com. 2010年2月12日閲覧。
  8. ^ Kansas City Royals Fantasy Preview” (英語). Sports Illustrated (2007年2月27日). 2009年2月12日閲覧。
  9. ^ White Sox acquire infielder/outfielder Mark Teahen and cash from Kansas City in exchange for infielders Chris Getz and Josh Fields” (英語). MLB.com (2009年11月6日). 2010年2月12日閲覧。
  10. ^ Levine, Bruce (2009年12月8日). “White Sox, Teahen agree to deal” (英語). ESPN.com. 2010年2月12日閲覧。
  11. ^ West Notes: Teahen, Napoli, Padres
  12. ^ Mark Teahen Signs With York Revolution
  13. ^ Teahen joins Giants on Minor League deal
  14. ^ Grathoff, Pete (2014年12月15日). “Former Royal Mark Teahen reportedly retires and there is sadness on Twitter”. kansascity.com. 2016年5月24日閲覧。

外部リンク 編集