マーズ級戦闘給糧艦(マーズきゅうせんとうきゅりょうかん Mars Class Combat Stores Ship)は、アメリカ海軍が運用していた補給艦の艦級。

マーズ級戦闘給糧艦
AFS-1 マーズ
AFS-1 マーズ
基本情報
種別 戦闘給糧艦 (AFS)
建造所 ナショナルスチール英語版
運用者  アメリカ海軍
建造期間 1962年 - 1970年
就役期間 1963年 - 2010年
同型艦 7
前級 リゲル級 (AF)
次級 シリウス級
要目
満載排水量 17,381 t[1]
全長 581フィート (177 m)[1]
最大幅 79フィート (24 m)[1]
吃水 27フィート (8.2 m)[1]
ボイラー バブコック・アンド・ウィルコックスボイラー×3缶
主機 ド・ラヴァル式蒸気タービン×1基
推進器 スクリュープロペラ×1軸
出力 22,000 shp[1]
速力 20ノット (37 km/h)
乗員 海軍時代
士官42名+曹士445名[1]
MSC移管後
軍人49名+民間人125名
兵装 MSC移管後に全て撤去
50口径3インチ連装速射砲×4基
※後に2基がファランクスCIWSに換装
ファランクス CIWS×2基
※50口径3インチ連装速射砲と交換で後日装備
M2 12.7mm重機関銃×1挺
M240 7.62mm機関銃×4挺
搭載機 CH-46 シーナイト / MH-60S ナイトホーク×2機
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概要 編集

従来の給糧艦(AF)、一般消耗品補給艦(AKS)、航空用品補給艦の任務を統合し弾薬を除く各種ドライ・カーゴの補給を1艦でまかなえる新しい艦として建造された艦種で給兵艦(AE)、給油艦(AO/AOR)と相互補完的な関係にある。

補給物資搭載量はおよそ7,000tで5区画の貨物倉を持ち、冷凍・冷蔵食料を含む各種貨物を搭載する。補給ステーションは右舷、左舷各5箇所ある。

後部には格納庫およびヘリコプター甲板があり、ヘリコプター2機を搭載しこれを用いた貨物移送も可能である。

建造時には50口径3インチ連装砲4基(船首に2基、艦橋後部に2基)を装備し、1980年代に艦橋後部の3インチ連装砲2基をファランクスCIWS2基に換装したが、1990年代前半に2隻が退役し、残る5隻は軍事海上輸送司令部(MSC)に移管され、その際に武装は撤去された。

同型艦 編集

艦番号と艦船接頭辞は、全てMSC移管前のもの。

艦番号 艦名 起工 進水 就役 MSC移管 退役 その後 出展
AFS-1 マーズ
USS Mars
1962年
5月5日
1963年
6月15日
1963年
6月15日
1993年
2月1日
1998年
2月19日
2006年7月15日、リムパック演習の実艦標的として撃沈 [1][2]
AFS-2 シルヴァニア
USS Sylvania
1962年
8月18日
1963年
8月15日
1964年
7月11日
移管無し 1994年
5月26日
2001年7月28日、連邦海事局へ移管。
2012年10月1日、スクラップとして売却。
[3][4]
AFS-3 ナイアガラ・フォールズ
USS Niagara Falls
1965年
5月22日
1966年
3月26日
1967年
4月29日
1994年
9月23日
2008年
9月30日
2012年7月12日、リムパック演習の実艦標的として撃沈 [5][6]
AFS-4 ホワイト・プレーンズ
USS White Plains
1965年
10月2日
1966年
7月23日
1968年
11月23日
移管無し 1995年
4月17日
2002年7月8日、リムパック演習の実艦標的として撃沈 [7][8]
AFS-5 コンコード
USS Concord
1966年
3月26日
1966年
12月17日
1968年
11月27日
1992年
10月15日
2009年
8月18日
2012年7月15日、リムパック演習の実艦標的として撃沈 [9][10]
AFS-6 サンディエゴ
USS San Diego
1967年
3月11日
1968年
4月13日
1969年
5月24日
1993年
8月11日
1997年
12月10日
2006年4月9日、スクラップとして売却 [11][12]
AFS-7 サンノゼ
USS San Jose
1969年
3月8日
1969年
12月13日
1970年
10月23日
1993年
11月2日
2010年
1月27日
2013年10月1日、スクラップとして売却 [13][14]

参考文献・サイト 編集