ミヤマウズムシ (Phagocata vivida) とは、三岐腸目 ヒラタウズムシ科 ホソウズムシ属に属するウズムシの一種。

ミヤマウズムシ
ミヤマウズムシ)
ミヤマウズムシ
分類
: 動物界 Animalia
: 扁形動物門 Platyhelminthes
: 有棒状体綱 Rhabditophora
: 三岐腸目 Tricladida
: ヒラタウズムシ科 Planariidae
: ホソウズムシ属 Phagocata
: ミヤマウズムシ P. vivida
学名
Phagocata vivida
(Ijima & Kaburaki, 1916)

概要 編集

成体の体長は10 - 20 mm程度であり、頭部前端は波状で、頭部中央部は鈍く円く、耳葉は鋭く斜前方へ突出する[1][2]。体色は一般に黒色だが、淡緑褐色など種々の色を呈する[3]。名の由来は高山性のプラナリアであることによるが、平地でも低温の水中には生息している[1]。繁殖期は春で、その頃は生殖器が発達している。 飼育下では温度をコントロールすることにより、繁殖期を伸ばすことができる[1]。無性生殖として、横分裂の他に、破片分離を行うことが知られている[3][1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d 手代木渉 & 渡辺憲二 1998.
  2. ^ Yamazaki, M. (2018). Phagocata vivida.
  3. ^ a b 奥川一之助 1973.

参考文献 編集

  • 奥川一之助「12 扁形動物」『日本淡水生物学』(新版)図鑑の北隆館、1973年、205-249頁。全国書誌番号:69002198 
  • 手代木渉、渡辺憲二『プラナリアの形態分化―基礎から遺伝子まで –』(新版)共立出版、1998年。ISBN 978-4320054837