ムクロジ科(むくろじか、Sapindaceae)は双子葉植物に属する科。熱帯から温帯に分布し木本が多い。現在主流のAPG植物分類体系では、旧分類におけるムクロジ科(旧ムクロジ科、約140属2000種)のほかカエデ科(約2属150種)・トチノキ科(約3属15種)もムクロジ科に含める。

ムクロジ科
ランブータンの果実
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ上群 superrosids
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ群 Malvidae / rosid II
: ムクロジ目 Sapindales
: ムクロジ科 Sapindaceae

本文参照

分類 編集

ムクロジ科はブンカンカ亜科Xanthoceratoideae)、トチノキ亜科Hippocastanoideae)、ハウチワノキ亜科Dodonaeoideae)、ムクロジ亜科Sapindoideae)の4亜科に分類される[1]。この中ではブンカンカ亜科が最初に分岐したものであり、Buerki et al. (2010) のようにこれを独立科 Xanthocerataceae とし、残りを従来の科を維持する形でカエデ科(= トチノキ亜科カエデ連)、トチノキ科(= トチノキ亜科トチノキ連)、狭義のムクロジ科(= ハウチワノキ亜科 + ムクロジ亜科)とする意見もあったが、花部器官の基本的形質には共通性が見られ、また単型の科は避ける事が望ましいという観点もあり、広義の科を採用するのが妥当である[2]

旧ムクロジ科 編集

高木から草本まであり、つる性のものもある。葉は互生し、羽状複葉のものが多い。亜熱帯、熱帯に多く分布する。日本にはムクロジモクゲンジKoelreuteria paniculata)などが野生する。

レイシ(ライチー)、ランブータンリュウガンなどの果樹を含む[3]。そのほか清涼飲料の原料となるガラナ、観賞用に栽培されるフウセンカズラがある。サポニンを含むものが多く、ムクロジ(英名:Soapberry)などは昔石鹸代わりに使われた。

旧ムクロジ科は1933年にルートヴィヒ・ラドルコーファーの死後出版による包括的な再検討を経験している[4]

下位分類一覧 編集

亜科や連の紹介順は Buerki et al. (2021) に従う。また属レベル以下の分類情報は POWO (2023) による。

ブンカンカ亜科 編集

 
ブンカンカ

ブンカンカ亜科(Xanthoceratoideae)は、次の1属からなる。

中国北部および東中央部から朝鮮にかけて分布する Xanthoceras sorbifolium Bunge ブンカンカ 1種のみの属。

トチノキ亜科 編集

トチノキ亜科Hippocastanoideae)は5-6の属からなる。

カエデ連 編集

 
キンセンセキ

カエデ連(Acereae Durande Dumort.

北半球温帯から熱帯高山にかけて分布し、150種以上が知られる。
2種。

トチノキ連 編集

 
Billia sp.

トチノキ連Hippocastaneae (DC.) Dumort.

雑種を除けば12種が知られる。原産地はヨーロッパ南東部からトルコアフガニスタンから日本およびインドシナにかけてとカナダ南東部から米国中央部および東部にかけて、オレゴン州からメキシコ北西部にかけて。
2種。
中国南部に分布する Handeliodendron bodinieri (H.Lév.) Rehder 1種のみの属。

ハウチワノキ亜科 編集

ハウチワノキ亜科Dodonaeoideae)は次の2連からなる。

シダノキ連 編集

 
シダノキ

シダノキ連Doratoxyleae Radlk.

5種。
3種。
3種。
2種。
南部アフリカに分布する木本 Hippobromus pauciflorus (L.f.) Radlk. のみの属。
米国フロリダ州からカリブ海地域にかけて分布する高木 Hypelate trifoliata Sw. 1種のみの属。
南アフリカ共和国ケープ州南部にのみ見られる高木 Smelophyllum capense Radlk. 1種のみの属。
3種。

ハウチワノキ連 編集

 
Diplopeltis huegelii

ハウチワノキ連Dodonaeeae (Kunth) DC.

インドシナに分布する高木 Arfeuillea arborescens フウセンノキ1種のみからなる属。
2種。
マダガスカルにのみ見られる高木2種が知られる。
4種。
2種。
オーストラリアに5種。
熱帯および亜熱帯に分布し、70種以上が知られる。
キューバ西部(シエラ・デル・ロサリオ英語版ビニャーレス渓谷)にのみ見られる木本 Euchorium cubense Ekman & Radlk. 1種のみの属。
マレー群島区系中央部からバヌアツにかけて分布する高木 Euphorianthus euneurus (Miq.) Leenh. 1種のみの属。
熱帯アジアおよび亜熱帯アジアから太平洋南西部にかけて分布し、30種足らずが知られる。
ソマリアにのみ見られる低木 Hirania rosea Thulin 1種のみの属。
3種。
ニューカレドニアパン島)にのみ見られる Loxodiscus coriaceus Hook.f. 1種のみの属。
ボリビアからブラジルおよびアルゼンチン北東部にかけて分布する高木 Magonia pubescens A.St.-Hil. 1種のみの属。
2種。

所属未定 編集

4種。

ムクロジ亜科 編集

ムクロジ亜科Sapindoideae)以下の連は Acevedo-Rodríguez et al. (2011) の時点ではフウセンカズラ連Melicocceae のみが単系統群であることが確実として認められ、残りは所属未定とされた。しかし米国国立自然史博物館所属のアセベド=ロドリゲススペイン語版も加わったデータ分析の結果、2021年に16連(うち6連が新設)が認められることとなった[10]

Ungnadieae 編集

 
Ungnadia speciosa

Ungnadieae Buerki & Callm. は2021年に新設された連の一つで、次の2属からなる[10]

中国(雲南省、広西チワン族自治区)からベトナム北部にかけて分布する Delavaya toxocarpa Franch. 1種のみの属。
米国ニューメキシコ州南部からテキサス州およびメキシコ北部および東部にかけて分布する Ungnadia speciosa Endl. 1種のみの属。

Koelreuterieae (モクゲンジ連) 編集

モクゲンジ連Koelreuterieae Radlk.)は次の3属からなる[10]

エチオピア南部アフリカマダガスカルに分布し、9種が知られる。
3種。
イラン南部および東部からパキスタン南西部にかけて分布する Stocksia brahuica Benth.(Wikispecies) 1種のみの属。

Schleichereae 編集

Schleichereae Radlk. は以下の6属からなる[10]

中国南部(広西チワン族自治区)からインドネシアのスマトラにかけて分布する高木 Amesiodendron chinense (Merr.) Hu 1種のみの属。
6種。
2種。
ラオスにのみ見られる高木 Phyllotrichum mekongense Lecomte 1種のみの属。
インド亜大陸からマレー群島区系中央部および南部にかけて分布する Schleichera oleosa (Lour.) Oken セイロンオーク1種のみからなる。
インドシナからマレー半島北西部にかけて分布する高木 Sisyrolepis muricata (Pierre) Leenh. 1種のみの属。

Nephelieae 編集

Nephelieae Radlk. は以下の16属からなる[10]

熱帯アフリカに分布し、7種が知られる。
3種。
熱帯アフリカに分布し、30種以上が知られる。
ボルネオ東部からインドネシアのモルッカ諸島西部にかけて分布する Cubilia cubili (Blanco) Adelb.(シノニム: C. blancoi Blumeクビリナット[3] 1種のみの属。
熱帯アジアおよび亜熱帯アジアからオーストラリアのクイーンズランド州にかけて分布し、7種が知られる。
  • Dimocarpus longan Lour. リュウガン - 原産地はヒマラヤ東部から中国南部およびマレー半島北西部にかけて。
    • D. longan subsp. malesianus Leenh.(シノニム: Nephelium malaiense Griff.マライリュウガン[3](別名: ネコノメダマ)- リュウガンの亜種で、インドシナからマレー群島区系にかけて分布する。マレー語名: mata kucing〈猫の目〉。
熱帯アフリカ、マダガスカル、熱帯アジアに分布し、8種が知られる。
ケニア南東部からタンザニア東部にかけてとアンゴラに分布が見られる木本 Haplocoelopsis africana F.G.Davies(Wikispecies) 1種のみの属。
4種。
中国(広東州南西部)からマレー半島ボルネオフィリピンにかけて分布し、Litchi chinensis Sonn. レイシ1種のみの属。
熱帯アジアおよび亜熱帯アジアに自生し、20種以上が知られる。
  • Nephelium cuspidatum Blume - インドシナからマレー群島区系西部および中央部にかけて分布。
    • N. cuspidatum var. eriopetalum (Miq.) Leenh.(シノニム: N. eriopetalum Miq.オオバランブタン - マレー群島区系西部に分布する変種。
  • Nephelium lappaceum L. ランブータン - 原産地はタイからマレー群島区系西部にかけて。
  • Nephelium ramboutan-ake (Labill.) Leenh.(シノニム: N. mutabile Blumeプラサン - 原産地はヒマラヤ地方東部からマレー群島区系西部にかけて。
インド(南西部、南部)にのみ見られる高木 Otonephelium stipulaceum (Bedd.) Radlk. 1種のみの属。
熱帯アフリカおよび南部アフリカに分布し、10種以上が知られる。
熱帯アフリカ西部からタンザニアにかけて分布し、20種程度が知られる。
2種。
熱帯アフリカ西中央部に分布する高木 Radlkofera calodendron Gilg 1種のみの属。
2種。

Sapindeae 編集

Sapindeae (Kunth) DC.は以下の13属からなる[10]

ブラジル南東部(エスピリトサント州)にのみ見られる高木 Alatococcus siqueirae Acev.-Rodr. 1種のみの属。
モザンビークから南部アフリカ小スンダ列島からオーストラリアにかけて分布し、20種足らずが知られる。
熱帯アフリカおよび南部アフリカ、インド洋地域西部に分布し、40種足らずが知られる。
熱帯アフリカに分布し、10種以上が知られる。
モーリシャスにのみ見られる高木 Hornea mauritiana Baker 1種のみの属。
旧世界の熱帯および亜熱帯に分布し、30種以上が知られる。
2種。
2種。
チャド、中国から熱帯アジアおよび亜熱帯アジアから太平洋地域にかけて、新世界に分布し、10種以上が知られる。
メキシコから中央アメリカにかけて、イスパニョーラ島に分布し、7種が知られる。
熱帯アメリカ南部に分布し、10種以上が知られる。
フィリピンからインドネシアのモルッカ諸島にかけて分布する高木 Tristira triptera (Blanco) Radlk. 1種のみの属。
4種。

Tristiropsideae 編集

Tristiropsideae Buerki & Callm. は2021年に新設された連の一つで、次の1属のみからなる[10]

3種。

Haplocoeleae 編集

Haplocoeleae Buerki & Callm. は2021年に新設された連の一つで、次の2属からなる[10]

2種。
4種。

Melicocceae 編集

Melicocceae Blume は先述の通り2011年時点で単系統群からなるとされ認められていた連ではあるが、その当時は2属62種からなるとされていた[2]。2021年の再編時は次の4属からなるとされた[10]

3種。
イスパニョーラ島、熱帯アメリカ南部に分布し、10種が知られる。
メキシコ南部から熱帯アメリカ南部にかけて、トリニダード島に分布し、50種以上が知られる。
ブラジル南東部に分布する高木 Tripterodendron filicifolium Radlk.(Wikispecies) 1種のみの属。

Blomieae 編集

Blomieae Buerki & Callm. は2021年に新設された連の一つで、次の1属のみからなる[10]

メキシコ南東部からグアテマラにかけて分布する高木 Blomia prisca (Standl.) Lundell 1種のみの属。

Guindilieae 編集

Guindilieae Buerki, Callm. & Acev.-Rodr. は2021年に新設された連の一つで、次の1属のみからなる[10]

3種。

Athyaneae 編集

Athyaneae Acev.-Rodr. は次の2属からなる[10]

ペルーからアルゼンチン北西部にかけて分布する高木 Athyana weinmannifera (Griseb.) Radlk. 1種のみの属。
2種。

Bridgesieae 編集

 
Bridgesia incisifolia

Bridgesieae Acev.-Rodr. は次の1属のみからなる[10]

チリ北部および中央部に分布する低木 Bridgesia incisifolia Bertol. ex Cambess. のみの属。

Thouinieae 編集

Thouinieae Blume は次の3属からなる[10]

ガイアナからブラジル北部(ロライマ州)にかけて分布する木本 Allophylastrum frutescens Acev.-Rodr. 1種のみの属。
熱帯および亜熱帯に分布し、210種以上が知られる。
メキシコから中央アメリカ、カリブ海地域にかけて分布し、30種足らずが知られる。

Paullinieae (フウセンカズラ連) 編集

 
Paullinia pinnata

フウセンカズラ連Paullinieae (Kunth) DC.)は先述の通り2011年時点で単系統群からなると認められていたが、その時はアカギモドキ属も含まれており12属約720種とされていた[2]。2021年の再編では以下の6属からなるとされた[10]

熱帯および亜熱帯に分布し、10種程度が知られる。
2種。
熱帯アメリカおよび亜熱帯アメリカ、熱帯アフリカおよび南部アメリカ、マダガスカルに分布し、190種以上が知られる。
  • Paullinia cupana Kunth ガラナ - 熱帯アメリカ南部に分布するつる性低木あるいはつる植物。
  • Paullinia pinnata L. - 熱帯アメリカおよび亜熱帯アメリカ、熱帯アフリカおよび南部アフリカ、コモロ、マダガスカルに分布するつる性低木もしくはつる植物。
熱帯アメリカおよび亜熱帯アメリカに分布し、250種以上が知られる。
メキシコ南部から熱帯アメリカ南部にかけて分布し、10種以上が知られる。
熱帯アメリカおよび亜熱帯アメリカに分布し、20種程度が知られる。

Stadtmannieae 編集

 
Pappea capensis

Stadtmannieae Buerki & Callm. は2021年に新設された連の一つで、次の10属からなる[10]

10種程度が知られ、全てマダガスカルにのみ見られる。
  • Camptolepis Radlk.(シノニム: Hypseloderma Radlk.
4種。
6種が知られ、全てマダガスカルにのみ見られる。
マダガスカルにのみ見られる高木 Gereaua perrieri (Capuron) Buerki & Callm. 1種のみの属。
6種。全種がマダガスカルに分布し、うち1種はアフリカ大陸東部にも見られる。
エリトリアから南部アフリカ、アラビア半島南部にかけて分布する高木 Pappea capensis Eckl. & Zeyh. 1種のみの属。
9種が知られ、全てマダガスカルにのみ見られる。
3種の高木が知られ、いずれもマダガスカルにのみ見られる。
ケニアから南部アフリカにかけて、インド洋地域西部に分布し、6種が知られる。
マダガスカル西部にのみ見られる Tsingya bemarana Capuron 1種のみの属。

Cupanieae 編集

Cupanieae Blume は次の36属からなる[10]

マレー群島区系から太平洋地域およびニュージーランドにかけて分布し、30種以上が知られる。
熱帯アジアからオーストラリア北部、トンガにかけて分布する20種足らずが知られる。
オーストラリアのクイーンズランド州からニューサウスウェールズ州北東部にかけて分布する高木 Castanospora alphandii (F.Muell.) F.Muell.(Wikispecies) 1種のみの属。
4種。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布し、60種足らずが知られる。
マレー群島区系から太平洋地域南西部にかけて分布し、45種程度が知られる。
2種。
ニューギニアからオーストラリア北東部および東部にかけて分布し、10種以上が知られる。
マレー群島区系から太平洋地域西部にかけて20種程度が分布する。
中国南部から台湾にかけてが原産地である木本 Eurycorymbus cavaleriei (H.Lév.) Rehder & Hand.-Mezz. モクゲンジダマシ 1種のみからなる属。
フィリピンにのみ見られる高木 Gloeocarpus patentivalvis (Radlk.) Radlk.(Wikispecies) 1種のみの属。
ニューカレドニアにのみ見られる木本3種からなる属。
フィリピン(ルソン島)にのみ見られる高木 Gongrospermum philippinense Radlk.(Wikispecies) 1種のみの属。
インドシナから太平洋地域南西部にかけて分布し、70種程度が知られる。
3種。
3種。
ニューギニアからオーストラリア(北東部、東部)にかけて分布し、8種が知られる。
ソロモン諸島から太平洋地域西部にかけて分布する既知の21種が見直された結果2020年に新設された属[20]
6種。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布し、50種足らずが知られる。
4種。
  • Mischarytera bullata (H.Turner) H.Turner(Wikispecies) - パプアニューギニアにのみ見られる高木。
  • Mischarytera lautereriana (F.M.Bailey) H.Turner - オーストラリアのクイーンズランド州北部および東部からニューサウスウェールズ州北東部にかけて分布する高木。
  • Mischarytera macrobotrys (Merr. & L.M.Perry) H.Turner(Wikispecies) - 少なくともニューギニア中央部からクイーンズランド州北部にかけて分布する高木。
  • Mischarytera megaphylla P.I.Forst. - クイーンズランド州にのみ見られる。
熱帯アジアおよび亜熱帯アジアからオーストラリアにかけて分布し、20種足らずが知られる。
インド洋地域西部に分布し、8種が知られる。
バヌアツからニューカレドニアにかけて分布する既知の4種の分類が再検討された結果、2020年に新設された属[20]
  • Neoarytera chartacea (Radlk.) Callm., Buerki, Munzinger & Lowry(Wikispecies)(シノニム: Arytera chartacea Radlk.)- ニューカレドニアにのみ見られる。
  • Neoarytera collina (Pancher & Sebert) Callm., Buerki, Munzinger & Lowry - ニューカレドニアにのみ見られる。最初は1874年にCupania属の新種として記載され、1906年にルドルフ・シュレヒターによりGuioa属に組み替えられていた。
  • Neoarytera nekorensis (H.Turner) Callm., Buerki, Munzinger & Lowry(Wikispecies)(シノニム: Arytera nekorensis H.Turner)- ニューカレドニア西中央部にのみ見られる。
  • Neoarytera neoebudensis (Guillaumin) Callm., Buerki, Munzinger & Lowry(Wikispecies) - バヌアツからニューカレドニアにかけて分布する。最初は1931年にアンドレ・ギヨーマン英語版によりCupaniopsis属の新種として記載され、1995年にヒューバート・ターナーHubert Turner)によりアリテラ属に組み替えられた。
フランス領ギニアからブラジル北部および北東部にかけて分布する高木 Pentascyphus thyrsiflorus Radlk.(Wikispecies) 1種のみの属。
ニューカレドニアにのみ見られ、10種程度が知られる。
マレー群島区系からオーストラリア北東部および東部にかけて分布し、20種足らずが知られる。
モルッカ諸島からニューギニアにかけて、およびオーストラリア東部に10種以上が知られる。
モルッカ諸島からニューギニアおよびオーストラリア北東部にかけて分布し、8種が知られる。
ブラジルのみに見られる高木 Scyphonychium multiflorum (Mart.) Radlk. 1種のみの属。
ニューカレドニアにのみ見られ、5種が知られる。
5種。
  • Tina Schult.(シノニム: Neotina CapuronTinopsis Radlk.
20種足らずが知られているが、その全てがマダガスカルにのみ見られる。
6種。
マレー群島区系からニューギニアにかけて分布し、6種が知られる。
2種。

所属未定 編集

ムクロジ亜科に属すが、連が未確定のもの。

ガボンにのみ見られる Bizonula letestui Pellegr. 1種のみの属。
赤道ギニアで採取されたタイプ標本[注 3]のみで知られる Chonopetalum stenodictyum Radlk.(Wikispecies) 1種のみの属。
熱帯アフリカ西部からウガンダにかけて分布し、7種が知られる。
ナイジェリアからカメルーンにかけて分布する Namataea simplicifolia D.W.Thomas & D.J.Harris 1種のみの属。
ガボンからコンゴ共和国にかけて分布する Pseudopancovia heteropetala Pellegr. 1種のみの属。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ かつてはフウセンカズラ連の下に置かれていた[2]
  2. ^ かつてはハウチワノキ亜科ハウチワノキ連に含まれていた[2]
  3. ^ 1908年に採取され、ベルリン=ダーレム植物園に収蔵されていたが失われたと見られる[26]

出典 編集

  1. ^ Acevedo-Rodríguez et al. (2011).
  2. ^ a b c d e f g h i 米倉 (2019).
  3. ^ a b c d e f g 熱帯植物研究会 (1996).
  4. ^ Adema, Frits (1991). Cupaniopsis Radlk. (Sapindaceae): a monograph”. Leiden Botanical Series 15 (1): 2. https://repository.naturalis.nl/pub/508226. 
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  7. ^ William Henry Edwards or シデナム・エドワーズ
  8. ^ a b c d e Morley (2005).
  9. ^ William Henry Edwards or シデナム・エドワーズ
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Buerki et al. (2021).
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  13. ^ Phillip Parker King (1791-1856; 探検家) もしくは ジョージ・キング (植物学者) (1840-1909; 植物学者)
  14. ^ a b c d e コーナー, E. J . H.渡辺, 清彦『図説熱帯植物集成』廣川書店、1969年、423-435頁。 
  15. ^ E. C. Stuart Baker (1864–1944; 鳥類学者) もしくはジョン・ギルバート・ベイカー (1834–1920; 植物学者)
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参考文献 編集

英語:

日本語:

関連文献 編集

ドイツ語:

  • Radlkofer, L. (1931–1934). “Sapindaceae”. In A. Engler. Das Pflanzenreich. 98. Leipzig  (98a, 98b)

英語:

関連項目 編集