メークローン駅

タイの鉄道駅

メークローン駅(メークローンえき、タイ語:สถานีรถไฟแม่กลอง)は、タイ王国中部サムットソンクラーム県ムアンサムットソンクラーム郡にある、タイ国有鉄道メークローン線である。

メークローン駅
แม่กลอง
Mae Klong
バーンクラバン (3.59 km)
地図
所在地 タイ王国の旗 タイ王国
サムットソンクラーム県
ムアンサムットソンクラーム郡
北緯13度24分27秒 東経99度59分54秒 / 北緯13.40750度 東経99.99833度 / 13.40750; 99.99833座標: 北緯13度24分27秒 東経99度59分54秒 / 北緯13.40750度 東経99.99833度 / 13.40750; 99.99833
駅番号 5032
所属事業者 タイ国有鉄道
所属路線 メークローン線
キロ程 33.75 km(バーンレーム駅起点)
電報略号 แอ.
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1907年7月12日
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メークローン駅に入線した列車

概要 編集

メークローン駅は、タイ王国中部サムットソンクラーム県県庁所在地であり、人口10万人が暮らすムアンサムットソンクラーム郡に位置する。当駅の駅名になっているメークローン川は当駅のすぐ西側にある。このメークローン川は映画戦場にかける橋』で有名になったクウェー川の下流に当たる。又当駅から西方に路線を延長し、タイ国鉄南本線パークトー駅と接続する計画があったが実現していない[1]

歴史 編集

1907年7月12日に民営メークローン鉄道としてバーンレーム駅 - メークローン駅が開業し、約1年後の1908年10月6日にターチーン鉄道を吸収合併した[2]1942年-1945年第二次世界大戦私鉄のメークローン鉄道は、軍事管理化に入りその後1946年5月8日に国有化されタイ国鉄の駅となった[3]

駅構造 編集

片面ホーム1面1線の地上駅。ホームと着発線を覆う上屋が設けられている。

メークローン線西側区間(バーンレーム駅 - 当駅間)は、全線一閉塞で一列車のみが往復する運行形態となっており、2000年代以降、両終端駅構内を含め側線は全て撤去されている。

メークローン市場 編集

 
メークローン市場を徐行通過する列車

メークローン市場は、メークローン駅直前の線路上に広がる市場。本来のメークローン市場は、線路沿いにある場内市場であるが、買い物客を多く集めるために商店が駅に近づき、線路上に市場が広がるようになって場外市場が形成された。

メークローン駅の発着本数が1日4往復程度と少ないことから、線路上は市場として利用されており、線路の脇には様々な屋台が立ち並ぶ。列車接近時には放送が流れ、それを合図にパラソルオーニングを畳んで陳列していた商品を片付け、列車が通り過ぎるとまた営業が再開する。列車と衝突しないよう低くレール沿いに並べられた商品は取り除かれず、列車はその商品の上を徐行して通過する。列車通過時に全店舗が一斉にパラソルを畳む様子から、"Tarad Rom Hoop"(タラート・ロム・フープ、傘たたみ市場)と呼ばれている。その光景の珍しさから観光ツアーのコースに組み込まれることもあり、タイの観光地の一つとなっている。

駅周辺 編集

  • メークローン市場
  • バスターミナル(200m)

脚注 編集

  1. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)p.223-225
  2. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)p.47
  3. ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)p.222

参考文献 編集

  • 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)

関連項目 編集