モンキー・マン
『モンキー・マン』(原題:Monkey Man)は2024年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画である。監督・主演はデーヴ・パテールが務めた。なお、本作はパテールの映画監督デビュー作である。
モンキー・マン(原題) | |
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Monkey Man | |
監督 | デーヴ・パテール |
脚本 |
デーヴ・パテール Paul Angunawela ジョン・コリー |
製作 |
デーヴ・パテール イアン・クーパー クリスティーン・ヘーブラー ベイジル・イヴァニク エリカ・リー バヴァンド・カリム アンジェイ・ナグパル ジョーダン・ピール ジョーモン・トーマス |
製作総指揮 |
ジェイソン・クロース ジョナサン・ファーマン アーロン・L・ギルバート シェリル・リーブ スラージ・マラボイーナ ナタリヤ・パブチンスカヤ アリソン=ジェーン・ロニー ウィン・ローゼンフェルド サマース・サーニ アダム・ソマー スティーヴン・ティボー アンドリア・スプリング |
出演者 |
デーヴ・パテール シャールト・コプリー ピトバッシュ ヴィピン・シャルマ |
音楽 | ジェド・カーゼル |
撮影 | シャロン・メール |
編集 |
ダーヴィド・ヤンチョ ティム・マレル |
製作会社 |
ユニバーサル・ピクチャーズ ブロン・スタジオズ ロスト・ウインズ・エンターテインメント クリエイティブ・ウェルス・メディア・ファイナンス ラッキー・エレファント・メディア ミラー・レルム サンダー・ロード・ピクチャーズ モンキーパー・プロダクションズ S'Ya Concept |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ |
公開 | 2024年4月5日 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
概略 編集
キッドは地下格闘技のファイターとして生計を立てていた。ゴリラの覆面を被ってリングに上がる彼を、観客はモンキー・マンと呼んでいた。そんなキッドの宿願は貧しい人を搾取する悪党たち(警察幹部のラナと宗教指導者のババ)を倒し、亡き母親の仇を取ることであった。幼い頃、キッドは小さな村に暮らしていたが、その土地を欲したババはラナに命じて村を焼き討ちにした。惨劇の最中、キッドの母親もラナに殺されてしまったのである。
本作はキッドが社会の周縁部で生きてきた者たちの助力を得つつ、復讐のために死闘を繰り広げる姿を描き出す。
キャスト 編集
- キッド / モンキー・マン
- 演 - デーヴ・パテール
- タイガー
- 演 - シャールト・コプリー
- アルフォンソ
- 演 - ピトバッシュ
- アルファ
- 演 - ヴィピン・シャルマ
- ラナ
- 演 - シカンダル・ケール
- シータ
- 演 - ソビタ・デュリパラ
- クイーニー
- 演 - アシュウィニ・カルセカール
- ババ
- 演 - Makarand Deshpande
製作 編集
当初、パテールは脚本を共同で執筆するに留め、ニール・ブロムカンプに監督を依頼する予定だった。しかし、話し合いの席で、ブロムカンプから「貴方はこの作品を隅々まで知っているのだから、自らメガホンを取るのが良いでしょう」と熱心に勧められ、監督も務めることにしたのだという[1]。
2018年10月29日、デーヴ・パテールが本作で映画監督デビューを果たし、主演も兼任すると正式に報じられた[2]。2021年3月12日、シャールト・コプリー、ソビタ・デュリパラ、シカンダル・ケール、ピトバッシュがキャスト入りした[3]。
本作の撮影には数々の困難があったコロナ禍のためにロケ地をインドからインドネシアへと移しただけではなく[3]、用意した撮影機材が欠陥品だったため、一部のシーンを携帯電話(パテールの私物)で撮影することを余儀なくされた。また、パテールは撮影2日目に手を骨折してしまい、戦闘シーンを片手でも演じられる内容に変更せざるを得なかった。さらには、アクションの撮影中に肩もひどく傷めた上、バスルームの床を這いずるシーンの撮影後、目感染症に苦しめられたという[1]。
音楽 編集
2021年2月、フォルカー・ベルテルマンが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があったが[4]、最終的にジェド・カーゼルが起用されることになった[5]。
公開・マーケティング 編集
2021年3月、Netflixが本作の配信権を3000万ドルで獲得し、翌2022年に配信される予定だと報じられた[3]。しかし、映画監督のジョーダン・ピールは本作を鑑賞した際、「映画館で上映されるに値する作品」だと確信した。ピールの尽力もあって、本作はユニバーサル・ピクチャーズの配給で全米公開されることになった[6]。
2024年1月27日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[7]。3月21日、本作のオフィシャル・トレイラー第2弾が公開された[8]。
評価 編集
本作は批評家から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには179件のレビューがあり、批評家支持率は86%、平均点は10点満点で7点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「デーヴ・パテールは監督デビュー作から大胆不敵な作品を撮ってみせた。『モンキー・マン』は社会や政治に対する批判とアクションが冷静さを以て融合されている。」となっている[9]。また、Metacriticには42件のレビューがあり、加重平均値は72/100となっている[10]。なお、本作のCinemaScoreはBとなっている[11]。
出典 編集
- ^ a b “SXSW: Dev Patel Gets Standing Ovation for Directorial Debut ‘Monkey Man’”. Hollywood Reporter (2024年3月11日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ “Dev Patel to Make Directorial Debut With Revenge Thriller ‘Monkey Man’”. Variety (2018年10月29日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ a b c “Netflix Strikes $30M Deal For Dev Patel’s Buzzed-About Directorial Debut ‘Monkey Man’”. Deadline.com (2021年3月12日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ “Volker Bertelmann to Score Dev Patel’s ‘Monkey Man’”. Film Music Reporter (2021年2月3日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ “Jed Kurzel Scoring Dev Patel’s ‘Monkey Man’”. Film Music Reporter (2024年3月11日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ “Dev Patel’s ‘Monkey Man’ Springs From Netflix To Monkeypaw & Universal, Sets April Theatrical Release – Watch The New Trailer”. Deadline.com (2024年1月26日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ “Monkey Man Official Trailer”. YouTube (2024年1月27日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ “Monkey Man Official Trailer 2”. YouTube (2024年3月21日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ “Monkey Man”. Rotten Tomatoes. 2024年4月6日閲覧。
- ^ “Monkey Man (2024)”. Metacritic. 2024年4月6日閲覧。
- ^ “午後2:00 · 2024年4月6日 by@CinemaScore”. X. 2024年4月6日閲覧。
外部リンク 編集
- 合衆国版公式サイト
- Monkey Man - IMDb(英語)