プレッソPresso)は、マツダ系のユーノス店で販売されていたハッチバッククーペである。AZ-3姉妹車

ユーノス・プレッソ
EC5/8型
フロント Si
リア Si
概要
販売期間 1991年3月1998年6月[1]
デザイン 荒川健
ボディ
乗車定員 4名
ボディタイプ 3ドアハッチバッククーペ
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン K8-ZEV6 1.8L
B5-ZE型 直4 1.5L
最高出力 K8-ZE型 140→145PS/7,000rpm
B5-ZE型 115/120PS/6,500rpm
最大トルク K8-ZE型 16.2kg·m/5,000rpm
B5-ZE型 13.5kg·m/5,000rpm 13.5kg·m/5,500rpm
変速機 4速AT/5速MT
サスペンション
マクファーソン・ストラット式独立懸架
ストラット式独立懸架
車両寸法
ホイールベース 2,455mm
全長 4,215mm
全幅 1,695mm
全高 1,310mm
車両重量 1,030-1,160kg
その他
姉妹車 オートザム・AZ-3
生産台数 22万64台(AZ-3含む)
系譜
後継 無し
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初代 EC5/8型(1991年-1998年) 編集

  • 1991年
    • 3月 - ジュネーブで「MX-3」としてデビュー。当時ヨーロッパでも話題の車で、ロンドンの街角には大きな看板も設置されていた。
    • 6月 - ユーノス・チャンネルから日本発売。当初はK8-ZE型1.8L V624バルブエンジンのみのラインナップであった。コンパクトなボディにV6エンジン、先進的なデザインは話題を呼んだ。発表当時は世界最小のV6エンジンという触れ込みであったが、その後三菱自動車ランサー6ミラージュ6がそれぞれ1.6LのV6エンジンを搭載したためまもなくその座を奪われた。リアウインドウは3次曲面、サイドには1枚しかウィンドウがない。AZ-3との外観上の違いは各部のエンブレム程度である。
    • 発表当時のグレード構成はHi-X、Fi-X、Fi-X SVの3種類。Fi-Xにはエアコン、サンルーフなどが標準装備され、Fi-X SVはDSP+7スピーカ+6連装CDオートチェンジャの高級オーディオやビスカスLSDが奢られた最上級グレードだった。
  • 1993年9月 - AZ-3に設定されていた、1.5L 直4エンジンがユーノス・プレッソにも追加された。同時にV6エンジン車もハイオク指定となり最高出力が5PS引き上げられて145PSとなった。
  • 1996年4月 - 運転席SRSエアバッグを標準装備。ユーノスチャンネル廃止に伴い、名称は「ユーノス・プレッソ」のままマツダアンフィニ店での販売となった。
  • 1998年
    • 3月[2] - AZ-3とともに生産終了。以後は流通在庫のみの販売となる。
    • 6月 - 流通在庫の完売により販売終了。後継はなく、既存の小型オープンカーである2代目ロードスターが事実上の代替車種となった。

生産台数:22万64台(AZ-3を含む)

デザイン 編集

三菱自動車から移籍しチーフデザイナーを務めていた荒川健ユーノス500と共に手がけたもので、プレッソのエクステリアデザインはジョルジェット・ジウジアーロベルトーネ時代に手がけたデザイン提示用の試作車であるアルファロメオ・カングーロ英語版に多大な影響を受けている。

アフターパーツ 編集

短命に終わったモデルであったが、当時4WDターボを武器に活躍したBG系ファミリアと車台が共通だったため、足回りやシートレールなどはファミリア用が使用できた。また1.5L B5エンジン車は駆動系、排気系なども流用可能であったため改造範囲は比較的広かった。ただしV6のK8エンジンについてはマツダスピード(A-Spec)以外からのアフターパーツ供給はほとんど望めなかった。

輸出・現地生産先の名称 編集

  • マツダ・MX-3(日本国外への輸出名)
  • マツダ・MX-3 Precidia(カナダ市場)
  • ユーノス・30X(オーストラリア市場)

車名の由来 編集

プレッソ(presso )はイタリア語で「仲間」という意味、ドライバーにとっての「友人」たれ、という意味が込められている。

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第36号13ページより。
  2. ^ ユーノスプレッソ(マツダ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月26日). 2020年1月26日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集