ヨハン・ハインリッヒ・ボックミュール

ヨハン・ハインリッヒ・ボックミュール(Johann Heinrich Bockmühl、1738年11月20日 - 1802年12月5日)は、バルメンに生まれ、エルバーフェルト(後のヴッパータール)に没したドイツ製造業者で、最初期の編組機ドイツ語版英語版の一つの発明者。商人、機械工としても知られていた[1]

経歴と業績 編集

ヨハン・ハインリッヒ・ボックミュールの両親は、農家のかたわら漂白の仕事をしていたヨハン・ペーター・ボックミュール (Johann Peter Bockmühl) とマリア・フロヴァイン (Maria Frowein) であった。ヨハン・ハインリッヒ・ボックミュールが最初に手がけたのは、バンド織り手織り靴紐であった。

ボックミュールは、1760年に、最初期の水力紡績機のひとつ「Klöppelmaschine」を開発したとされている[1][2][3]

長い間、実験を重ねた後、彼は編組機の構築に成功した。1767年には、バルメンを訪れたバイエルン選帝侯カール・テオドールの前でこれを披露した。卓上面の下には、ボビンが動かす複数の歯車が仕掛けられていた。当時の人々は、この簡便な機械を称賛した。特に、自動的に停止する仕組みは当時の人々を魅了した。糸が切れたり、リールが空になると、この機械は自動的に停止したのである。この機械は、たちまちザクセンアルザスフランスアメリカ合衆国へと広まっていった。

脚注 編集

  1. ^ a b Wittmütz, Volkmar (2013-09-01). “Die Entwicklung der Gewerbe”. Kleine Wuppertaler Stadtgeschichte. Verlag Friedrich Pustet  - Google books
  2. ^ Industrial Heritage Expeditions - Textile in Wuppertal”. Bergische Struktur- und Wirtschaftsförderungsgesellschaft mbH. 2019年5月4日閲覧。
  3. ^ Hinrich Heyken. “Von Bleichern, Färbern und Fabrikanten”. City of Wuppertal. 2019年5月4日閲覧。

参考文献 編集

  • B. Lepperhoff: Die Flechterei. 2. Auflage, Leipzig 1922, Dr. Max Jänecke Verlagsbuchhandlung S. VIII
  • Siegeslauf der Technik. 3. Auflage 1915, S. 114

外部リンク 編集