ラフェー (ドイツの歌手)

ラフェーLafee、出生名:クリスティーナ・クライン;Christina Klein、1990年12月9日 - )は、ドイツのシンガーソングライター、歌手、女優、モデル。ヨーロッパ、特にドイツ語圏で人気があり、100万枚以上のレコード売上を記録している。

ラフェー
LaFee
ラフェー(2014年)
基本情報
出生名 Christina Klein
出身地 ドイツの旗 ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州アーヘン
ジャンル ロックポップ・ロックゴシック・ロックハードロック
職業 シンガーソングライター、歌手、女優、モデル
活動期間 2004年 -
レーベル EMIキャピトル
公式サイト www.lafee.de (ドイツ語)
ラフェー(2006年)
ラフェー(2008年)

生い立ち 編集

ノルトライン=ヴェストファーレン州アーヘンシュトルベルクの地区のBüsbach近くで生まれた。父ベルント・クラインはドイツ人、母ケリアクーラはギリシャ人で、家族には兄アンドレアスがいる。9歳のとき、彼女はデモテープをテレビ番組に送り始め、そのうちの3つに出演するようになった。2004年9月、13歳の時にでオーストリアの子供向けTV歌唱コンテストのKiddy Contestに参加し、バリー・マニロウの「哀しみのマンディ」のパロディ曲を演奏した。このテレビ出演が、ドイツの音楽プロデューサーであるBob Arnzの目に留まり彼女のデビューが決まった。

キャリア 編集

2005年–2008年:デビュー成功とセカンド・アルバム 編集

15才で音楽キャリアを開始し、以来、雑誌『Bravo』と音楽チャンネルVIVAによってサポートを受けた。2006年、ファースト・シングル「Virus」をリリース、ドイツとオーストリアの両方のシングルチャートで14位を記録した。続くシングル「Prinzesschen (Little princess)」はドイツのチャートで11位を記録、「Was ist das (What is that)」、「Mitternacht (Midnight)」 もドイツとオーストリアのチャートでチャートインした。これらのシングルのヒットもあり、デビュー・アルバム『LaFee』もドイツとオーストリアのチャートでチャートで1位を獲得した。

2007年7月6日に2枚目のアルバム『Jetzt erst recht (Now more than ever)』をリリース。リード・シングル「Heul doch (Keep crying)」を2007年にリリースした。アルバムは、イタリアとフランスのアルバムチャートにもチャートインし、ドイツではプラチナ、オーストリアではゴールド認定を受けた。シングル「Beweg dein Arsch(Move your ass)」はドイツのチャートで21位を記録、 シングル「Wer bin ich((Who am I) )」はドイツで25位、オーストリアのシングルチャートで41位を記録した。

2006年11月から2007年の春まで放送された『Nina's Welt』にて俳優デビューをし、また、RTLテレビジョンのメロドラマ『Gute Zeiten, schlechte Zeiten』に出演した。2006年12月31日、ベルリンブランデンブルク門での大晦日のギグを行い、番組は100万人以上に視聴された。2007年8月25日にも、ブランデンブルク門での野外イベントの一環として11万9000人の前でギグを行った。

さらに、彼女はエコー賞の最優秀女性シンガー、ブラボー・ゴールド・オットー賞のベスト・ポップ女性歌手、JETIXキッズの最優秀ソロ・アクトを受賞した。

2008年–2009年:英語アルバム『シャット・アップ』と『Ring frei』 編集

2008年に初の英語アルバム『シャット・アップ』をリリース。これには、アルバム『LaFee』と『Jetzt erst recht』の曲の翻訳版が含まれており、最初のシングル「Shut Up」は「Heul Doch」の英語版で、ドイツのシングルチャートで93位と、ラフェーによる最低のチャートイン記録となった。アルバムは10万枚を売り上げたものの、最も売り上げの少ないアルバムとなった。アルバムはオーストリアで31位、ドイツで21位を獲得した。「Shut up」は、2008年5月30日の音楽祭『The Dome』で初めて演奏された。

アルバム『Ring frei』からの先行シングル「Ring frei (Clear the ring)」が2008年11月21日にリリースされ、ドイツで22位を記録した。アルバム『Ring frei』は2009年1月2日にリリースされ、ドイツのアルバムチャートで6位、スイスのアルバムチャートで21位、オーストリアのアルバムチャートで5位を記録し、世界中で10万枚を超える売上を記録した。2009年にはドイツ、オーストリア、スイスへのツアーを行ったが、ツアーの終了後、初めて活動を一時休止することを発表した。 それに伴いベスト・アルバム『Best Of – LaFee』が2009年11月にリリースされた。本作では「Der Regenfällt」の再録音バージョンが、リード・シングルとしてリリースされたが、ドイツのチャートで94位を記録したのみとなり、アルバムは明らかな失敗となった。活動休止により、バンドメンバーも2009年12月に彼女のバンドを去り、マネージャーのBob Arnzのみがバンドに残った。

2011年:アルバム『Ich Bin』と『Frei』 編集

2011年6月10日に新しいシングル「Ich bin(I Am)」が発売され、ニュー・アルバム『Frei』が2011年7月1日にリリースされた。

ドイツの雑誌『Bild』のインタビューで、この新しいアルバムは彼女にとって本当に重要であること、また、活動休止の理由は、家族と友人に会えない生活に疲れたためだと説明した。仕事を始めたときはまだティーンエイジャーで、考える時間もないまま速く時間が経過したため、いつも普段の自分になれる時間が必要で、疲れから彼女は何日も眠ることしか考えられなかったと語った。チーム、バンド、マネージャーと決別し、レーベルに契約を変更するように頼んだところ、幸運にも彼らは同意してくれたと語った。

2012年-現在:俳優活動とカムバック 編集

2012年以降は、音楽活動以外の活動を精力的に行うようになった。

2012年3月末まで、ARDとZDFによる音楽番組『KiKa Show Dein Song』に音楽スポンサーとして参加した。

2012年5月11日に長編映画『ハンニ&ナンニ2』のタイトル曲をシングルとしてリリース。

2012年9月ドイツ語版『プレイボーイ』の表紙を飾った。

2012年11月中旬から12月末まで、エッセンにてミュージカル『クリスマス・キャロル』に出演し、天使とベルの役を演じた。

2014年10月22日から2017年10月23日まで、RTLテレビジョンのメロドラマ『Alles was zählt』でIva Lukowskiの役を演じた。

2014年11月14日、自伝『Frei』を発売、過去の伝記『LaFee』とは対照的に、彼女は著者として関与している。

2015年以降、『Alles was zählt』シリーズのIva Lukowski役として合計8曲の新曲をリリース。2015年3月リリースの「Was Bleibt」が4年ぶりにドイツのシングルチャートにチャートインした。

2020年7月15日、自身のInstagramアカウントを通じて、プロデューサーのクリスチャン・ゲラーは、ラフェーがレコーディング・スタジオに戻ることを発表した。

2021年2月26日、マドンナの「マテリアル・ガール」のカバー・バージョンであるシングル「(Ich bin ein) Material Gir」 がリリースされた。2月27日には、ドイツ公共放送連盟ARDの『Schlager champions』に10年ぶりに出演を果たす。

4月30日、セカンド・シングル「Halt mich fest」(A-haの「Take On Me」のドイツ語カバー)を、ミュージック・ビデオと共にリリース。5月には、スタジオ・アルバムの発売を発表する。

2021年8月20日、10年ぶりとなるスタジオ・アルバム『Zurück in die Zukunft』(バック・トゥ・ザ・フューチャー)がリリースされた。限定ファン・ボックスには、ポスター、サインカードと、新しい歌詞により再録音された過去の数曲を含む『Zurück in die Vergangenheit』(バック・トウ・ザ・パスト)と呼ばれるボーナスCDが含まれている。アルバムチャートで7位にランクインし、12年ぶりとなるアルバムチャートのトップ10入りを果たした。

ディスコグラフィ 編集

スタジオ・アルバム 編集

アルバム 最高位 認定
GER[1] AUT[2] FRA[3] SWI[4]
2006 LaFee 1 1 19
2007 Jetzt erst recht
  • Released: 6 July 2007
  • Label: Capitol
  • Formats: CD, digital download
1 1 79 14
2008 『シャット・アップ』 - Shut Up
  • Released: 27 June 2008
  • Label: Capitol
  • Formats: CD, digital download
21 31
2009 Ring frei
  • Released: 2 January 2009
  • Label: Capitol
  • Formats: CD, digital download
6 5 185 21
2011 Frei
  • Released: 19 August 2011
  • Label: Capitol
  • Formats: CD, digital download
14 21 34
2021 Zurück in die Zukunft
  • Released: 20 August 2011
  • Label: Telamo
  • Formats: CD, digital download, streaming
7 14 54
"—" denotes a title that did not chart or was not released in that territory.

コンピレーション・アルバム 編集

アルバム 最高位 認定
GER[8] AUT[9] SWI[10] FR[11]
2009 Best Of - LaFee
  • Sales: +20.000

シングル 編集

タイトル 最高位 収録アルバム
GER[12] AUT[13] SWI[14]
2006 "Virus" 14 14 70 LaFee
"Prinzesschen" 11 10 25
"Was ist das" 17 25 59
"Mitternacht" 23 23
2007 "Heul doch" 3 6 25 Jetzt erst recht
"Beweg dein Arsch" 22 35 87
"Wer bin ich" 25 41
2008 "Shut Up" Shut Up
"Ring frei" 22 31 Ring frei
2009 "Scheiss Liebe" 44 63
"Der Regen fällt" (2009) 94 Best of LaFee
2011 "Ich Bin" 80 53 Frei
"Leben wir jetzt" -
2012 "Zeig Dich!" Hanni & Nanni OST
2015 "Was bleibt" 75
"Die ganze Welt"
"Hysteria"
"So gut!"
"Dein Geschenk"
2016 "Ich gehör nur mir!"
"Schwarze Tränen"
2017 "Kämpferherz"
2018 "Kartenhaus" TBA
"—" denotes a title that did not chart or was not released in that territory.

脚注 編集

  1. ^ Discographie LaFee”. offiziellecharts.de. 2021年9月1日閲覧。
  2. ^ Discographie LaFee” (German). AustrianCharts.at. 2009年2月5日閲覧。
  3. ^ Discographie LaFee” (French). LesCharts.com. 2009年2月5日閲覧。
  4. ^ Discographie LaFee” (German). HitParade.ch. 2009年2月5日閲覧。
  5. ^ a b "Gold-/Platin-Datenbank (LaFee)" (German). Bundesverband Musikindustrie. 2008年12月12日閲覧
  6. ^ a b c Gold & Platin” (German). IFPI Austria. 2012年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月12日閲覧。
  7. ^ Lafee//Infos”. EMImusic.de. 2012年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月6日閲覧。
  8. ^ Chartverfolgung / LaFee / Longplay” (German). Musicline.de. 2009年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月5日閲覧。
  9. ^ Discographie LaFee” (German). AustrianCharts.at. 2009年2月5日閲覧。
  10. ^ Discographie LaFee” (German). HitParade.ch. 2009年2月5日閲覧。
  11. ^ Discographie LaFee” (French). LesCharts.com. 2009年2月5日閲覧。
  12. ^ Chartverfolgung / LaFee / Single” (German). Musicline.de. 2016年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月5日閲覧。
  13. ^ Discographie LaFee” (German). AustrianCharts.at. 2009年2月5日閲覧。
  14. ^ Discographie LaFee” (German). HitParade.ch. 2009年2月5日閲覧。