ラマトロバン(Ramatroban)は、経口投与が可能な抗アレルギー薬の1種である。日本では花粉症の症状を抑えるためなどに使用される。CAS登録番号は116649-85-5。

ラマトロバン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 Baynas
Drugs.com 国別販売名(英語)
International Drug Names
法的規制
  • Rx-only (JP)
投与経路 Oral (tablets)
識別
CAS番号
116649-85-5
ATCコード None
PubChem CID: 123879
IUPHAR/BPS 1910
ChemSpider 110413
UNII P1ALI72U6C チェック
KEGG D01128
ChEMBL CHEMBL361812
化学的データ
化学式C21H21FN2O4S
分子量416.47 g·mol−1
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構造 編集

ラマトロバンの化学式はC21H21FN2O4S[1][2]、モル質量は416.467 (g/mol)である[1]

生理活性 編集

ラマトロバンにはトロンボキサンA2受容体のアンタゴニスト(拮抗薬)としての作用がある[2][3]。 この他に、CRTH2受容体のアンタゴニストとしても作用する[3]。また、in vitroでの結果ではあるものの、ラマトロバンが好酸球の遊走を妨げることも見い出された [3]

副作用 編集

血小板の機能を下げる[4]添付文書に慎重投与として以下の記述がある[5]

  • 出血傾向のある患者[4]
  • 月経期間中の患者[4]
  • 肝障害のある患者[4]
  • 高齢者[4]

薬物動態 編集

ラマトロバンは経口投与が可能である[3]

利用 編集

ラマトロバンは、抗アレルギー薬として利用される[2]。スギ花粉症の症状をラマトロバンを使って効果的に抑えるためには、なるべく早期にラマトロバンを投与するのが良いとの結果が出ている[6]。なお、早期の投与が望ましいのは、抗ヒスタミン薬とラマトロバンを併用した時も同様であった[7]

出典 編集