ランゲル (Wrangel) は、アメリカ合衆国アラスカ州の都市である。スティーキン川河口にあり、水運の要所である。

ランゲル市郡
City and Borough of Wrangell
ランゲル中心部
ランゲル中心部
ランゲル市郡の市旗
市郡旗
位置
州内の位置の位置図
州内の位置
座標 : 北緯56度28分15秒 西経132度22分36秒 / 北緯56.47083度 西経132.37667度 / 56.47083; -132.37667
歴史
建設 1834年
アメリカ編入 1867年
自治郡 2008年6月1日
行政
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
  アラスカ州
 市郡 ランゲル市郡
市長 Donald McConachie, Sr.
地理
面積  
  市郡域 183.5 km2 (70.84 mi2)
    陸上   117.3 km2 (45.28 mi2)
    水面   66.2 km2 (25.57 mi2)
      水面面積比率     36.10%
標高 21 m (69 ft)
人口
人口 2000年現在)
  市郡域 2,308人
    人口密度   19.7人/km2(51.0人/mi2
その他
等時帯 アラスカ標準時 (UTC-9)
夏時間 アラスカ夏時間 (UTC-8)
市外局番 907
公式ウェブサイト : http://www.wrangell.com/

2008年以降は、市かつでもある、市郡である。

市名はロシアの探検家フェルディナント・フォン・ウランゲルに由来し、ランゲルはウランゲルの英語読みである。彼にちなんだランゲルやウランゲルといった地名が各所にあるが、互いの関連は薄い。

歴史 編集

初期 編集

アラスカで最も古い入植地の1つである。

郡制 編集

ランゲルの郡制施行により、ランゲル・ピーターズバーグ国勢調査地域の残りの部分はピーターズバーグ国勢調査地域となった。

姉妹都市・提携都市 編集

姉妹都市 編集

経済 編集

林業毛皮漁業などの産品の加工工業および輸出が盛んである。

かつてはスティーキン川上流にあるカナダユーコン準州の外港として栄えた。

1968年には、ランゲルにあった製材会社 Alaska Wood Products(略称AWP)を日本のアラスカパルプが買収[1]。日本向け木材輸出の足掛かりとなったが、徐々にアメリカ国有林内の伐採規制が厳しくなり、1993年には製材工場が休止状態に追い込まれて閉鎖された[2]

脚注 編集

  1. ^ 濱田文男「紙 ・パルプ産業の海外プロジェクト及び資源確保投資等の紹介」『紙パ技協誌』第31巻第8号、紙パルプ技術協会、1977年、583-589頁、2020年5月12日閲覧 
  2. ^ 2004年(平成16年)1-12月度こうして倒産した・・・”. 東京商工リサーチ. 2020年4月29日閲覧。