リストロックは、相手の手首を極める格闘技における関節技である。和名は手首固めであり、ブラジリアン柔術ではモンジバカと呼ばれる[1]合気道では三教小手返しなどリストロックを応用した技が多い。

スタンド状態からリストロックを極めるウィリアム・リーガル

概要 編集

手首という末端の関節を極めるため、そのバリエーションは豊富である。

スタンドでもグラウンドでも極めることができ、またグラウンド状態では上からでも下からでも極めることができる。加えてV1アームロックオモプラッタ腕挫腋固ハンマーロック等、様々な技と組み合わせ又は連絡させることができる。

見かけは地味な技だが、極められた相手は激痛を伴う。また、手首関節を損傷すると修復は非常に時間がかかるため練習の際には注意が必要である。

K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!においてホイス・グレイシーは、との対戦でオモプラッタからのリストロックで勝利した。

柔道では1916年のルール改正で禁止された[2]

脚注 編集

  1. ^ ポルトガル語表記ではmão de vacaとなり、牛の手という意味になる(mão=手、vaca=牛)。由来は手首を極められた状態の前腕が牛の足のように見える事から。
  2. ^ 小俣幸嗣、松井勲、尾形敬史『詳解 柔道のルールと審判法 2004年度版』大修館書店(原著2004-8-20)、4-5頁。ISBN 4-469-26560-8