リチャード・パーマー・ジェイムス

リチャード・パーマー・ジェイムス(Richard Palmer-James、1947年6月11日 - )は、discogs.comで500以上のクレジットを持つイギリス人ミュージシャン。

リチャード・パーマー・ジェイムス
Richard Palmer-James
生誕 (1947-06-11) 1947年6月11日(76歳)
出身地 イングランドの旗 イングランドボーンマス メイリック・パーク
職業 作詞家、ミュージシャン
共同作業者 スーパートランプ
キング・クリムゾン
ジョン・ウェットン

スーパートランプの創立メンバーのひとりとして、あるいは1970年代初頭にプログレッシブ・ロック・グループ、キング・クリムゾンのためにいくつかの曲の歌詞を書いたことで[1]、また、1985年のサンドラのヒット曲「(I'll Never Be) Maria Magdalena」の歌詞を書いたことによってよく知られているかもしれない。

略歴 編集

パーマー・ジェイムスはボーンマスのメイリック・パークで生まれ、その地で、The Corvettes、The Palmer-James Group (アレック・ジェイムスと結成)、Tetrad、Ginger Manといったさまざまな地元のバンドで演奏し始め、そのどれにもベースとボーカルを担当するジョン・ウェットンが在籍していた。パーマー・ジェイムスはスーパートランプの創立メンバーのひとりであり、ギターを弾き、ボーカルを歌い、そしてセルフ・タイトルを付けたデビュー・アルバム[2]の歌詞をリチャード・パーマーという名前で書いた。また、彼がバンドに在籍していた当時「Goldrush」という曲の歌詞を共作していたが、2002年のアルバム『Slow Motion』まで録音されなかった[要出典]

パーマーは、キング・クリムゾンの3枚のアルバム『太陽と戦慄』『暗黒の世界』『レッド』の歌詞を書いた。彼はキング・クリムゾンの録音には一切参加していなかったが、1974年にロバート・フリップがグループを解散した後、ジョン・ウェットンやデヴィッド・クロスと一緒に仕事をしている。

パーマーは1970年代初頭からミュンヘンに住んでいた。1978年、そこへジョン・ウェットンとW.J. Hutcheson(Tetrad時代のバンドメイト)が訪ねてきた。それから10日間で、ドイツ人のドラマーであるCurt Cressも一緒に、彼らは「ジャック-ナイフ」として、バンド活動を始めた頃の曲を収録した『アイ・ウィッシュ・ユー・ウッド』というアルバムを録音した[3]。彼はLa Biondaというイタリアン・ディスコの先駆者たちのために英語の歌詞を書いた。パーマー・ジェイムスは、70年代後半にLa Biondaが関連していたディスコ・グループ、D.D.サウンドにも歌詞を書いた[4][5]

1997年に元バンドメイトであったジョン・ウェットンとのCD『モンキー・ビジネス』を発表した[6]。それはキング・クリムゾンの未発表曲「ドクター・ダイアモンド」を含む、スタジオで初めて録音されたいくつかの曲をまとめた未発表素材の編集盤となっている。

ディスコグラフィ 編集

スーパートランプ 編集

  • 『スーパートランプ・ファースト』 - Supertramp (1970年)
  • Slow Motion (2002年) ※彼の作曲による「Goldrush」がフィーチャーされている

エマージェンシー 編集

  • Get Out To The Country (1973年)

キング・クリムゾン 編集

D.D.サウンド 編集

  • 『ディスコ・ベース』 - Disco Delivery (1977年)
  • 『1-2-3-4ギミー・サム・モア』 - 1-2-3-4... Gimme Some More! (1977年)
  • 『カフェ』 - Café (1978年)
  • 『フーチー・クーチー』 - The Hootchie Coochie (1979年)

Munich 編集

  • "Sideshow / Wednesday" (1979年) ※シングル。「Sideshow」はパーマー・ジェイムス作詞、Hermann Weindorf作曲

ジャック-ナイフ 編集

  • 『アイ・ウィッシュ・ユー・ウッド』 - I wish you would (1979年) ※日本ではジョン・ウェットン/ジャック-ナイフ名義

Pan Demonium 編集

  • Start the Fire (1979年) ※「Walking on Air」「Touch Me」の2曲を共作[7]

エラプション 編集

  • Our Way (1983年) - 「Big Bang」「In 1000 years」の2曲を共作[8]

ジョン・ウェットン 編集

ジョン・ウェットン&リチャード・パーマー・ジェイムス 編集

  • 『モンキー・ビジネス』 - Monkey Business 1972 - 1997 (1998年)
  • Jack-Knife / Monkey Business 1972 - 1997 (2014年) ※上記アルバムと『アイ・ウィッシュ・ユー・ウッド』の2in1CD

ソロ・アルバム 編集

  • Takeaway (2016年)

出典 編集

脚注 編集

外部リンク 編集