リース英語: wreath)は、などで作られた装飾用の輪。特に、室内ドアに飾られる装飾物として使われる。果物で作られる場合もある。特に、クリスマスに飾られるクリスマスリースアドベントリースがその代表例である。

リース
Adolphe Braunの作品(1854年)

テーブルに置かれる場合もある。また、髪飾りのように身につける場合もある。

文化による用途 編集

リースは、ローマ帝国の時代のローマ人によって祭事の際の冠として身につけられた。リースは主に女性に使われ、男性は冠を使用した。威信の象徴であり、往々にして手作りされた。花やつる月桂樹の葉などで作られ、結婚式など特別な行事の際によく使われた 。健康の女神ストレニアにちなんで「スト レナエ」と呼ばれ、これがクリスマス・リース(元は北米で見られたもので、映画の影響からあちこちに広まった)につながった[1]

ローマ時代 編集

葬儀用のリースは、古代ローマ人の慣習だった。石棺によく見られる。古代ローマでは新年の祝賀は12月31日から1月4日まで続いたが、贈り物を交換する習慣があった。もともとは常緑樹

キリスト教 編集

リースは常緑樹の小枝で作られることが多く、クリスマスリースとしては、松ぼっくりや赤いリボン結びで飾られることが多い。キリスト教の家庭や教会では、クリスマスまでの数日のためにろうそく4、5本を使用したアドベントリースが飾られることがある。

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ デズモンド・モリス『クリスマス・ウォッチング』(扶桑社)「20 クリスマスにはなぜ玄関の扉にリースを飾るのか?」参照。

関連項目 編集