黎語(リー語、リーご、Hlai)は、主に黎族が話す言語である。タイ・カダイ語族黎語派英語版に属する。もともと文字は無かったが、1957年中華人民共和国語言委員会が「黎語ラテン文字化方案」を考案した。地域としては海南省の黎族・苗族自治県を中心に分布する。

黎語
黎语
[Hlai]
話される国 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
地域 海南省広東省
話者数 70万人(2000年)
言語系統
表記体系 ラテン文字
公的地位
統制機関 中華人民共和国語言委員会
言語コード
ISO 639-3 lic
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話者は2000年の統計では約70万人(1982年には81万人)いて、「(旧称「侾」)」、「」、「(旧称「本地」)」、「美孚」、「(または「加茂」)」の5つの方言がある。哈・杞はさらに3つの土語、潤は2つの土語に分かれる。うち「哈」が最も多く使用され、黎語の話者のうち58%が「哈」を用いる。「哈」と「杞」、「潤」と「美孚」はそれぞれ類似しており、相互に会話が可能であるが、「加茂(ジャマオ)」のみは他の4方言と大きく異なっており、他の4方言とは系統を異にする言語連合であるとされる。

分類 編集

  • タイ・カダイ語族
    • 黎語
      • 哈方言
        • 羅活土話
        • 哈応土話(旧称「侾炎」)
        • 抱顕土話
      • 杞方言
        • 通什土話
        • 塹対土話
        • 保城土話
      • 潤方言
        • 白沙土話
        • 元門土話
      • 美孚方言
    • 加茂方言([1]

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集