ルシオール(LUCIOLE)とは、国立環境研究所などが中心となり民間企業13社と共同で開発し、1997年に発表された電気自動車である。

「ルシオール」とはフランス語ホタルを意味する。車体のデザインから名づけられた。

概要 編集

ルシオール
ボディ
乗車定員 2人
ボディタイプ 2ドア クーペ タンデム2シーター
駆動方式 インホイール後輪駆動
パワートレイン
モーター DCブラシレスモーター 36kW×2(98PS)/77N・m
ダブルウィッシュボーン式
ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
全長 3295mm
全幅 1200mm
全高 1335mm
車両重量 910kg
その他
最高速度 150km/h
バッテリー 密閉式鉛蓄電池
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環境エネルギー・事故・渋滞という、現代の自動車が抱えている問題を解決すべく開発された。ルシオールは従来の電気自動車の性能を超えるため、ゼロから車体の開発が行われ、随所に最新の技術が施されている。

ルシオールは全長3300mmの軽自動車である。車体はダイハツ工業製で、スタイリングは空気抵抗を減らすため、流線型クーペとなっている。2ドアで、室内空間確保と側面衝突時の衝撃緩和空間を設けるため、タンデム2シーターのレイアウトとなっている。

ルシオールは床下にバッテリーを収納する「バッテリービルトイン式フレーム」を採用。高い室内空間を確保し、かつ低重心化により高い安定性と運動性能を実現した。ルーフとリアスポイラーには補助電力として多結晶太陽電池を搭載している。ヘッドライトにはHIDランプ、ストップランプにはLEDを採用し、消費電力の削減を図った。

ルシオールは1つあたり出力36kWの直流ブラシレスモーターを動力源としている。後輪2つにインホイールドライブ方式(ホイールの内側にモーターを備える方式)で搭載している。最高速度は150km/h、0-400m加速は17.9秒となっている。また、10:15モード走行時の燃費はガソリン自動車換算でリッターあたり50kmと、低燃費を実現している。

関連項目 編集

外部リンク 編集