ルドルフ・ガンツ(Rudolph Ganz, 1877年2月24日 チューリヒ - 1972年8月2日 シカゴ)は米国で活躍したスイスピアニスト指揮者作曲家カール大帝の末裔を自称していた。

ルドルフ・ガンツ
Rudolph Ganz
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基本情報
生誕 1877年2月24日
スイスの旗 スイスチューリヒ
死没 (1972-08-02) 1972年8月2日(95歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国シカゴ
職業 ピアニスト・指揮者・作曲家

経歴 編集

ベルリンでフェルッチョ・ブゾーニに師事。1901年よりシカゴ音楽大学ピアノ学科の主任教授に就任。1921年から1927年までセントルイス交響楽団の指揮者となり、同楽団をアメリカ有数のオーケストラに育て上げる。1928年からシカゴ音大の教壇に復帰し、1934年から1958年まで学長を務めた。門弟に、ピアノ教師で教育理論家のアビー・ホワイトサイドがいる。

ガンツは生涯を通じて新しい音楽の普及に積極的だった。1923年には、クロード・ドビュッシーモーリス・ラヴェルの作品をアメリカに普及させたとして、レジオン・ドヌール勲章を授与されている。その後もアルテュール・オネゲルジョン・ケージピエール・ブーレーズの作品を指揮した。

評価 編集

セントルイス・ポスト=ディスパッチ紙の音楽評論家トーマス・B・シャーマンは、ガンツのアンサンブルは不安定で、音がよく溶け合ってなかったと指摘した上で、その演奏解釈は「軍事務官」的で「オーケストラに魂を吹き込むダイナミクスとリズムの微妙な変化」を欠いていたと評した[1]

脚注 編集

  1. ^ チャーリー 2022, p. 50.

参考文献 編集

  • マイケル・チャーリー 著、伊藤氏貴 訳『ジョージ・セル 音楽の生涯』鳥影社、2022年。ISBN 978-4-86265-932-3