ルード・ボーイ』(Rude Boy)は、1980年にジャック・ハザンとデヴィッド・ミンゲイの監督で作成された映画。

ルード・ボーイ
Rude Boy
監督 ジャック・ハザン
デヴィッド・ミンゲイ
脚本 デヴィッド・ミンゲイ
レイ・ギャング
出演者 レイ・ギャング
ザ・クラッシュ
音楽 ジョー・ストラマー
ミック・ジョーンズ
主題歌 ジャック・ハザン
公開 アメリカ合衆国の旗 1980年7月25日
日本の旗 1987年8月29日
上映時間 133分
127分(米国版)
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
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概要 編集

ドラマとロキュメンタリーで構成されたこの映画は、ヴィクトリアパークで行なわれた「ロック・アゲンスト・レイシズム (Rock Against Racism)」イベントや「オン・パロール」「ソート・イット・アウト」ツアー[1]、アルバム『動乱』のレコーディングの様子を通じて、当時のザ・クラッシュファンを描いている。題名の「ルード・ボーイ」は、ルード・ボーイサブカルチャーから来ている。クラッシュのメンバーはこの映画にひどくがっかりして、映画の公開にあわせてロンドンのバッジメーカーであるベター・バッジに「クラッシュの映画ルード・ボーイなんていらない」と書かれたバッジを作らせた[2]

1980年ベルリン国際映画祭で奨励賞を受け、金熊賞にもノミネートされた。 2003年日本のみでメジャー・レーベルからの流通としては世界初DVD化。オーストラリアでは2004年にDVD化され[3]アメリカでは2006年8月1日にボーナス映像付きではじめてDVD化された[4]

ストーリー 編集

クラッシュのローディーになるためソーホーでのポルノショップの職を捨てたルード・ボーイ、レイ・ギャング。彼はイベント「ロック・アゲンスト・レイシズム」でバンドをフォローし、ツアーマネージャーのジョニー・グリーンに北イングランドツアーのクルーとして誘われる。

キャスト 編集

  • レイ・ギャング - レイ(ルード・ボーイ)
  • ザ・クラッシュ - 本人役
  • ジョニー・グリーン - ツアー・マネージャー
  • キャロライン・クーン - バンドの代理人
  • バリー・バーカー - ドラム・ローディー
  • テリー・マクエード - レイの仲間
  • サラ・ホール - レイのガールフレンド
  • エリザベス・ヤング - レイのガールフレンド
  • コーリン・バックセー - CIDのオフィサー
  • リー・パーカー - イール
  • リザード・ブラウン - バイロン
  • インチ・ゴードン - インチ
  • ジミー・パーシー(シャム69) - 本人役
  • ヒッキー・エチエンヌ - 容疑者
  • ケニー・ジョセフ - 事務弁護士書記官
  • コリン・リチャーズ - ポルノショップの客
  • 警備員
    • ジョン・ダリー
    • ボス・グッドマン
    • ヴィック・ハードウィック
    • ハワード・レイニー
    • ロイ・メナー
  • ファン
    • ステファン・ビーファン
    • グラハム・ブラウン
    • テレンス・ダッコム
    • プラクシー・エクストン
    • ティグ・エクストン
    • ウィリー・グラハム
    • ジェリー・ヒーリー
    • デヴィッド・マクドナルド
    • トミー・オライリー
    • トニー・スミス
    • アラン・スタンレイ
    • ケン・ティロック
  • 警官
    • デイヴ・アームストロング
    • テリー・バリー
    • レグ・バゼル
    • イアン・ガーランド
    • ベン・ゲイズ
    • デイヴ・ジョンソン
    • デイヴ・ウェークフィールド
    • ジョン・ウッズ
    • ジョン・イエーツ

収録曲 編集

  1. ポリスとコソ泥 (Police and Thieves) - バーミンガム
  2. ガレージランド (Garageland) - リハーサル・スタジオ
  3. ロンドンは燃えている! (London’s Burning) - ロック・アゲンスト・レイシズム
  4. 白い暴動 - (White Riot) - ロック・アゲンスト・レイシズム
  5. ハマースミス宮殿の白人 (White Man at Hammersmith Palais) - グラスゴー・アポロ・シアター
  6. ジェニー・ジョーンズ (Janie Jones) - グラスゴー・アポロ・シアター
  7. トミー・ガン (Tommy Gun) - ダンファームリン
  8. すべての若きパンクスども (All The Young Punks) - レコーディングの歌入れ(ストラマー)
  9. ステイ・フリー (Stay Free) - レコーディングの歌入れ(ジョーンズ)
  10. セイフ・ヨーロピアン・ホーム (Safe Europian Home) - ロンドン、ミュージック・マシーン
  11. ワッツ・マイ・ネイム (What's My Name) - ロンドン、ミュージック・マシーン
  12. ノー・リーズン (No Reason) - ストラマーが弾くピアノ
  13. アイ・フォート・ザ・ロウ (I Fought The Law) - ロンドン、ライシアム
  14. コンプリート・コントロール (Complete Control) - ロンドン、ミュージック・マシーン
  • 挿入曲
    • リヴォリューション・ロック (Revolution Rock) (インストゥルメンタル)
  • クレジット曲
    • しくじるなよ、ルーディ (Rudie Can't Fail)

出典 編集

  1. ^ ザ・クラッシュ”. Induction. The film Rude Boy, a 1980 film about the Clash and their punk-rock milieu, contained concert sequences that demonstrate why they were considered one of rock’s greatest live acts. (2003年3月10日). 2007年11月19日閲覧。
  2. ^ Clash Pins”. 2007年12月5日閲覧。
  3. ^ ジャック・ハザン; デヴィッド・ミンゲイ、レイ・ギャング、ザ・クラッシュ、バジー・エンタープライズ『ルード・ボーイ』(DVD)アンブレラ・エンターテインメント、オーストラリア。"ワイドスクリーン・コレクターズ・エディション"。 
  4. ^ ジャック・ハザン; デヴィッド・ミンゲイ、レイ・ギャング、ジョー・ストラマー、ミック・ジョーンズ、ポール・シムノン、トッパー・ヒードン、バジー・エンタープライズ、エピック・ミュージック・ヴィデオ『ルード・ボーイ』(DVD)エピック・ミュージック・ヴィデオ、ニューヨーク。ISBN 0738905879。"デジタル修正と音声リマスタリング"。 

外部リンク 編集