ロングブリッジ駅

イングランドの鉄道駅

ロングブリッジ駅(ロングブリッジえき、英語:Longbridge station)は、イングランド中部バーミンガムの南西郊ロングブリッジ英語版にある鉄道駅。クロス・シティ線英語版の駅であり、この駅とここに停車するすべての電車は、ウェスト・ミッドランズ・トレインズ(ウェスト・ミッドランズ・レールウェイブランド)によって運営されている。運賃ゾーンは4に属する。

ロングブリッジ駅
Longbridge
所在地 イギリスの旗 イギリス
バーミンガム ロングブリッジ英語版
北緯52度23分46秒 西経1度58分48秒 / 北緯52.396度 西経1.980度 / 52.396; -1.980
管理者 ウェスト・ミッドランズ・トレインズ
駅コード LOB
ホーム 2線
開業年月日 1978年
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ロングブリッジ駅に停車した323形英語版バーミンガム・ニューストリート駅方面へ向かう直前。

歴史 編集

テッサル・レーン(Tessall Lane)に面した現在のロングブリッジ駅は、ウェスト・ミッドランズ旅客輸送局英語版によるクロス・シティ線計画の一環として、総額30万ポンドをかけて1978年に建設されたものである。以前に現在の駅の近くに存在していた同名の駅(以下、「旧駅」)は、オールド・ヒル駅英語版へ向かう支線であったヘイルズオーエン鉄道上にあった。

旧駅は、現在はこの付近のクロス・シティ線の軌道となっている、当時のバーミンガム・ アンド・グロスター鉄道英語版本線から、現在の駅の南方100メートルあまりにあるジャンクション[1]を経てすぐ先に設けられていた。旧駅は、ヘイルズオーエン鉄道の歴史の中では最も遅く開業した駅であり、1915年に、もっぱらオースチンの自動車工場(ロングブリッジ工場)への通勤者の利用を考慮して新設された[2]。ヘイルズオーエン鉄道はこの区間の旅客列車の定期運行を1919年に止めてしまったが、旧駅とバーミンガム・ニューストリート駅を結ぶ通勤専用列車は1960年1月1日に廃止されるまで運行が継続された[2]。その後、旧駅を含む区間のヘイルズオーエン鉄道は、1964年に廃止された。

旧駅の廃止後14年を経て、1978年に、新たに整備されたクロス・シティ線の駅のひとつとして、旧バーミンガム・ アンド・グロスター鉄道本線上に現在の駅が設けられた。その後、1993年には、ロングブリッジ駅を含む区間の電化が完了した[3]

再開発への動き 編集

ロングブリッジ地区改良の全体計画の一部として、ロングブリッジ駅は近い将来に再開発される可能性があるが、確定的な計画は固まっておらず、様々な提言がなされている[4]。この地域を管轄する旅客輸送局であるウェスト・ミッドランズ交通局英語版は、ロングブリッジ駅付近に立体駐車場の建物などパーク・アンド・ライド関連施設を設ける提案を何度かしているが、住民からの強い要望があるにもかかわらず、具体的な整備は進んでいない[5]

運行状況 編集

平日・土曜日の日中は、ロングブリッジ-バーミンガム・ニューストリート間は10分間隔で電車が運行されており、南側はレディッチ駅英語版ブロムスグローブ駅英語版、北側はバーミンガム・ニューストリート駅を経由してフォー・オークス駅英語版リッチフィールド・シティ駅英語版リッチフィールド・トレント・ヴァレー駅英語版の3駅が起終点となっている。日曜日には、電車は30分間隔でレディッチ - リッチフィールド間を往復している。現在運用されている電車323形英語版である。

利用状況 編集

  • 2004-05年 -   29万2千人
  • 2005-06年 -   31万6千人
  • 2006-07年 -   34万3千人
  • 2007-08年 -   37万3千人
  • 2008-09年 -   63万5千人

隣の駅 編集

ウェスト・ミッドランズ・レールウェイ(ウェスト・ミッドランズ・トレインズ)
ノースフィールド駅英語版 - ロングブリッジ駅 - バーント・グリーン駅英語版

出典・脚注 編集

  1. ^ このジャンクションの名称は、本来はHalesowen Junctionであったが、現在はLongbridge Junctionと通称されている。Longbridge Junction (grid reference SP 015775)”. the Malvern Industrial Archaeology Circle (MIAC). 2011年2月25日閲覧。
  2. ^ a b Longbridge (Halesowen Railway) (grid reference SP 008775)”. the Malvern Industrial Archaeology Circle (MIAC). 2011年2月25日閲覧。
  3. ^ The Cross City Rail Line”. Ridditch Model Railway Club. 2011年2月24日閲覧。
  4. ^ 例えば、地元選出の庶民院議員の提言もある。Richard Burden MP. “Longbridge Area Action Plan and Community Regeneration Issues in the Light of Rover Task Force Recommendations” (PDF). Richard Burden MP. 2011年2月24日閲覧。
  5. ^ Catherine Lillington (2010年7月15日). “Residents demand rail parking at Longbridge railway station”. Birmingham Mail. http://www.birminghammail.net/news/top-stories/2010/07/15/residents-demand-rail-parking-at-longbridge-railway-station-97319-26855210/#ixzz1Evb0y28z 2011年2月25日閲覧。 

外部リンク 編集