ロールRolle)は、スイスコミューンのひとつ。ヴォー州に属し、そのなかのロール県にある。フランス語圏

ロールの位置[1]

レマン湖の北岸にあり、ジュネーヴからは近い。ル・ロゼ学院Institut Le Rosey)のキャンパスのひとつがある。

北緯46度27分、東経06度20分、標高378メートルに位置し、総面積は2.72平方キロメートル。総人口4,901人(2006年現在)、人口密度は1,802人/平方キロ。面積は非常に小さいが、人口密度は京都市より大きい。住人の呼称は「ロロワ Rollois」である。

映画 編集

1979年、それまでフランスパリそしてグルノーブルで活動していたヌーヴェルヴァーグを代表する映画監督ジャン=リュック・ゴダールが、パートナーのアンヌ=マリー・ミエヴィルとともにロールに移住した。同年、ゴダール監督の商業映画復帰第一作として『勝手に逃げろ/人生』がこの地で撮影された。以来、ゴダール、ミエヴィルの映画はもちろん、多くの映画がここで撮影されるようになり、フランスアメリカからスタッフや俳優が訪れる町になった。移住してから知り合ったゴダールの録音技師フランソワ・ミュジーも、ロールに録音スタジオを構えている。

同州ローザンヌにはフィルム・アーカイヴであるシネマテーク・スイスがあり、ジュネーヴには映画製作に積極的なテレビ局テレヴィジオン・スイス・ロマンドTSR)があり、1960年代後半から、ロールを取り囲む地域では映画製作は盛んである。

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  1. ^ ヴォー州ロール県内部以外の地図上の表記はドイツ語である。地図下方のレマン湖右下のFrankreichとは「フランス」の意、Kanton Waadtは「ヴォー州(Canton de Vaud)」のドイツ語表記。

外部リンク 編集

  • Rolle - ロールの公式ウェブサイト