ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ

ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ (英語: World Barista Championship, WBC) は、現在、世界最高峰のバリスタの競技大会で[1][2][3]、各国のバリスタ・チャンピオンシップの優勝者たち(これに、指名された競技者が加わることもある)によって、世界タイトルが競われる。競技者たちは15分間のうちに、コーヒー12杯を用意し、給仕するが、その内訳はエスプレッソカプチーノ、そして自身のアレンジを加えたシグネチャー・ドリンク(ただしアルコールに使用は認められていない)がそれぞれ4杯であり、これが4人の審判たちに供される。審査は2回行なわれ、1回目は予選ラウンドで、その成績上位6名が2回目の決勝ラウンドを競う。2007年東京で開催されたWBCは、欧米以外の地域で開催された大会であり、アジアで拡大傾向にあったコーヒー消費の動向を象徴したものであった。

2009年のワールド・バリスタ・チャンピオンシップにおける、バリスタ Gwilym Davies

バリスタ競技の形式は、ノルウェーで創り出されたものであり[4]、初期のWBCにおいては、スカンディナヴィア諸国のバリスタたちが優勢であった[5]。この大会は、アメリカ・スペシャルティ・コーヒー協会英語版 (SCAA) と、ヨーロッパ・スペシャルティ・コーヒー協会 (Speciality Coffee Association of Europe, SCAE) が、共同で権利を所有し、組織している。

開催地と優勝者 編集

開催地 優勝者
2000   モナコ モンテカルロ ロバート・トーレセンノルウェー語版  ノルウェー
2001   アメリカ合衆国 マイアミ Martin Hildebrandt(  デンマーク
2002   ノルウェー オスロ フリッツ・ストーム英語版  デンマーク
2003   アメリカ合衆国 ボストン Paul Bassett(  オーストラリア
2004   イタリア トリエステ Tim Wendelboe(  ノルウェー
2005   アメリカ合衆国 シアトル Trouls Overdahl Poulsen(  デンマーク
2006   スイス ベルン Klaus Thomsen(  デンマーク
2007   日本 東京 James Hoffmann(  イギリス
2008   デンマーク コペンハーゲン Stephen Morrissey(  アイルランド
2009   アメリカ合衆国 アトランタ グウィリム・デイヴィース英語版  イギリス
2010   イングランド ロンドン マイケル・フィリップス英語版  アメリカ合衆国
2011   コロンビア ボゴタ Alejandro Mendez(  エルサルバドル
2012   オーストリア ウィーン Raúl Rodas(  グアテマラ
2013   オーストラリア メルボルン Pete Licata(  アメリカ合衆国
2014   イタリア リミニ 井崎英典  日本
2015   アメリカ合衆国 シアトル Sasa Sestic(  オーストラリア
2016   アイルランド ダブリン 吳則霖(  台湾
2017   韓国 ソウル デール・ハリス(  イギリス
2018   オランダ アムステルダム アグニエシュカ・ロジュースカ(  ポーランド
2019   アメリカ合衆国 ボストン Jooyeon Jeon(  韓国

脚注 編集

  1. ^ Bonné, Jon (April 19, 2005) Espress yourself. "MSNBC.com" Retrieved on 2006-oct-25
  2. ^ Phadnis, Chitra (February 7, 2003) Robust competition for barista championship. "The Hindu Business Line" Retrieved on 2006-oct-25
  3. ^ Murphy, Melinda (May 8, 2003) The Best Brew In The World. "CBS News" Retrieved on 2006-oct-25
  4. ^ Wendelboe, Tim (May 1, 2005) The Future of the World Barista Championship. "CoffeeGeek.com" Retrieved on 2006-oct-25
  5. ^ WBC WBC History: Previous Years. Retrieved on 2006-oct-25