円形文字(えんけいもじ)、またはヴァッテルットゥ文字英語: Vatteluttu script, Vattezhutthu scriptタミル語: வட்டெழுத்துvaṭṭeḻuttuマラヤーラム語: വട്ടെഴുത്ത്vaṭṭeḻuttŭ)は、1千年紀後半に南インドスリランカで使用されたアブギダ

パーンディヤ朝チェラ王朝英語版では、この文字が9世紀まで使われた。10世紀以降、南インド総体ではサンスクリット南グランタ文字で筆記するようになり、タミル語には、そこから派生したタミル文字が使われ始める。一方でマラヤーラム語の表記にはグランタ、タミル文字に加えて円形文字も影響を与え、これによりマラヤーラム文字が成立した。

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中央の縦にタミル語-ブラーフミー文字英語版を配し、左側が円形文字で、右側がタミル文字で、外側へ向かって文字が変遷した。

コンピュータ 編集

2019年10月現在、Unicodeには収録されていない。しかし収録される位置は決まっており、U+11960からU+1199Fの範囲内に収録される予定である [1]

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集

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